予算千円ではじめる冬のお肌の乾燥対策~クレンジングを見直す~

毎年冬になると、お肌の乾燥に悩まされる。

しかも年々その悩みが深刻になりつつある……。


そんな方も少なくないのではないでしょうか。


年なのだから仕方ない、そんな風に思わないでください。


しっかりした知識さえあれば、コストを増やすことなく改善できることだってあるんです。


今日は、冬の乾燥への対処として、クレンジング材を見直すことをご提案します。

1.クレンジングの種類を整理する

クレンジングには形状ごとにおおまかに分けると6つ種類があります。


①ふき取りタイプ
②オイルタイプ
③リキッドタイプ
④ジェルタイプ
 ・油性ジェルタイプ
 ・水性ジェルタイプ
 ・基本水性、オイルインタイプ
⑤泡タイプ
⑥クリームタイプ
⑦ミルクタイプ


では、今のクレンジング市場はどうなっているでしょうか。


『amazon』さんで調べたところ、全4777件の商品が検索できました。


クレンジングシート226件(4.7%)
クレンジングオイル765件(16.0%)
クレンジングウォーター(リキッドのことを指す)543件(11.4%)
クレンジングフォーム1,742件(36.4%)
クレンジングジェル641件(13.4%)
クレンジングクリーム502件(10.5%)
クレンジングミルク358件(7.5%)
※2018年1月18日調べ


最も多いのがフォームタイプで、次がオイルタイプです。


結論を先に書くと、お肌の乾燥に悩む人にお勧めするクレンジングは「クリームタイプ」か「ジェルタイプ(その中の一部)」です。


もしかすると、使うクレンジングを変えるだけで、冬の乾燥肌がちょっと良くなるかもしれません。


その理由を書いていきます。

2.クレンジングの形状から洗浄力と肌への負担を推察する

上にクレンジングの種類を書きましたが、肌への負担が大きいと考えられる順に並べ替えてみます。


こうなります。

<肌への負担が大きい↑ 肌への負担が小さい↓>
ふき取りタイプ
オイルタイプ/リキッドタイプ
泡タイプ/油性ジェルタイプ
基本水性、オイルインジェルタイプ
クリームタイプ
水性ジェルタイプ/ミルクタイプ


製品によって多少差が出ますが、このようになる理由は以下のとおり。


ふき取りタイプクレンジングの特徴
水に界面活性剤が混ざったものをシートに含ませてある。
そのものの洗浄力はさほど強くないことが多いが(界面活性剤の種類による)、ふきとるという刺激が肌に負担大。


オイルタイプクレンジングの特徴
ミネラルオイルなどの油分を基材にしてメイク(油性汚れ)を浮かせ、水で洗い流すために多量の界面活性剤を含む。洗浄力がかなり強いうえ、質感が軽いため肌をこすりすぎてしまいやすく、肌への負担は大きい。


リキッド(ウォーター)タイプクレンジングの特徴
水をベースに界面活性剤で汚れを包み、洗い流す。油性でないため、シートタイプ同様に界面活性剤の種類によって脱脂力が変わってくるが、油性でないためメイクが浮きにくく、テクスチャー(質感)が非常に軽いこともあって、肌をこすりすぎてしまいやすい。


泡タイプクレンジングの特徴
リキッドタイプと同様に界面活性剤で汚れを包み、洗い流す。油性の汚れを落とすためにしっかりした界面活性剤が使われやすい。泡立てて使えば、こすりすぎる心配は少ない。


クリームタイプの特徴
オイルクレンジング同様、ミネラルオイルなどの基材にさらに水も混じっている。油分と界面活性剤のバランスがよく、適度な洗浄力がある。他のクレンジング材に比べると、テクスチャーが重いため、肌をこすりすぎる心配も少ない。


ミルクタイプの特徴
クリームタイプとよく似ているが、さらに水分が多いため、洗浄力がかなり穏やか。リキッドファンデーションや、パウダーファンデーションでも密着度が高いもの、撥水性のある下地やマスカラを落とすのは困難。洗浄力が穏やかすぎて、こすりすぎる危険がある。


ジェルタイプの特徴
油性、水性、混合の三種類がある。
油性タイプはオイルクレンジグがジェル状になっているもので、洗浄力は強い。ただ、オイルに比べると肌をこすりすぎない利点はある。水性は非常に洗浄力が穏やかなため、ミルクと似た特徴がある。最近主流になっている水をベースに油分を混ぜたものは、油性、水性の良いとこどり。ただ、製品によって差が大きく、選ぶのが難しい。

*肌はこするとなぜいけないの?
肌が摩擦に弱いことがよく知られるようになったのは、割と最近のことです。肌をこすると、角質層に細かな傷ができやすくなります。傷がつくと、天然保湿因子などうるおいを守る成分が流れ出てしまいやすくなり、乾燥や肌老化を招きます。また、赤ら顔の原因になったり、色素沈着といってシミのもとになったりすることも分かりました。また、強い力でマッサージすると表皮の下の真皮にあるコラーゲンやそれらをつなぐエラスチンという繊維が傷み、特に年齢を重ねた人だと、しわやたるみの一因になってしまいます。  

3.肌の乾燥が気になるのなら、クレンジングはクリームタイプが無難

洗いあがりのぬるつきや、手軽さが足りないことから主流をオイルやフォームに譲ったクリームタイプのクレンジングですが、「適度な洗浄力」「肌をこすりすぎないほど良いテクスチャー」と、実はこんなに優れている点があります。


クリームタイプのクレンジングと似たような利点があると考えられる、水油混合のジェルクレンジングですが、こちらは製品による洗浄力のばらつきが大きく、選ぶのが難しいためあまりお勧めできません。(探求がご趣味の方は別ですが…)


クリームの欠点として、洗いあがりのぬるつきが気になる、という人がいるかと思います。


ただ、クレンジングの後に油っぽさが残っていても、ふつうは次の洗顔で落ちてしまうのでスキンケアとしては全く問題はありません。ただの好みの問題です。


最近は忙しい人が多いので、W洗顔不要のクレンジング材や一度ですっきり洗いあげるクレンジング材が人気のようですが、それが肌の乾燥の原因のひとつとなっているとしたらどうでしょうか。


同じくらいのお値段のものでも、クレンジングの形状を変えるだけで少し肌の乾燥が良くなる可能性があるとしたら、見直してみる価値はあると思いませんか?

4.まとめ

コストをかけない乾燥対策として、「クレンジングを見直す」をお送りしました。


何をつけるか(化粧水、美容液、クリーム)も大事ですが、どの程度落とすか、ということも意外と大切です。足すものを選ぶのは製品の数が膨大で、なおかつ組み合わせも関わってくるので本当に難しいですが、何で落とすかは化粧品選びのなかでは割と簡単です。


もし、今お肌の乾燥に悩んでいるのなら、


同じ800円のクレンジングでも、今オイルタイプを使っているのならクリームタイプに変えてみる…


ぜひお試しください!


化粧下地の選び方、考え方

日差しが力強さを増してくるとともに、紫外線が気になる季節になってきました。
サロンでも紫外線対策についてご質問いただくことが増えています。
今日は日焼け止めと化粧下地の違い、化粧下地の選び方などをしたためたいと思います。

化粧下地とは何か

化粧水、美容液などでスキンケアを行ったあと、ファンデーションを塗る前に使用するものです。アイテムの性質としては、メイクアップ(メーキャップ)とスキンケアの中間的意味合いを持ちます。

●メイクアップ的意味合い
肌色を補正する
凹凸を補正する
光の反射具合を調整し、ツヤ感やマット感などを与える
●スキンケア的意味合い
紫外線による影響を予防する
ファンデーションののりを良くする
ファンデーションの崩れを防ぐ

スキンケア的意味合いである「紫外線による影響を予防する」効果を持つアイテムに、日焼け止めがありますが、多くの日焼け止めは化粧下地として利用することができます。逆に、化粧下地には紫外線防止効果を持つものと、持たないものがあります。化粧下地や日焼け止めに保湿成分や美白成分、アンチエイジング成分が含まれていることはあるが、それらはごく微量です。
美容訴求成分はたとえ含まれていてもその効果は期待しない方がよく、それらは化粧水、美容液、クリームなどで補うべきです。

自分に合った化粧下地を選ぶには?

「どんな化粧下地が良いか?」これは、とても難しい問いです。化粧下地にはこれまで書いたように、さまざまな要素があるので、まずは自分は化粧下地にどんな効果が欲しいのかそこから整理してみましょう。

<メイクアップ的要素>
・肌色補正効果が必要か(透明感を出したい、赤みやくすみを抑えたいなど)
・肌の凹凸を補正する効果が必要か
・ツヤ感やマット感など肌の質感を演出したいか
<スキンケア的要素>
・紫外線による影響を予防する
・ファンデーションののりを良くする
・ファンデーションの崩れを防ぐ

エステティシャンの専門領域は「スキンケア」のため、ここから先は化粧下地のスキンケア的要素に的を絞って書き進めたいと思います。なお、メイクアップ的要素を強く持つ化粧下地については、メイクアップを生業とする方か、美容部員さんの方が詳しいと思うのでそちらでご相談を。

スキンケアの観点からは、化粧下地には日焼け止め効果が重要

紫外線が肌に与える影響は深刻です。UV-Bはやけどを起こしたように肌を変化させる(サンバーン)だけでなく、真皮のコラーゲンを劣化させ、しわ、たるみの原因となります。曇りの日でも照射量があまり変わらないUV-Aは、UV-Bのように肌に急激な変化は起こさないものの、いつの間にか肌を黒くし(サンタン)肌の奥深くまで傷つけて、しわ、たるみ、しみの原因になります。また、どちらも光発ガンを引き起こすことも分かっています。


このようなことから、美容的観点からは当然、健康維持の観点からもぜひ化粧下地には「紫外線予防効果」のあるものを選んでいただきたいと思います。

紫外線防止剤には吸収剤と散乱剤がありますが、環境省の『紫外線環境保健マニュアル』によれば、紫外線吸収剤は「まれにアレルギーを起こすことがある」とのこと。ただ、15年以上お客様のお肌を拝見し、お話しうかがってきた経験としては紫外線吸収剤による荒れや不調はもう少し頻度が高い印象です。


よしき皮膚科クリニック銀座院長 吉木伸子先生 著『スキンケア基本事典』でも、「普段使う日焼け止め化粧品なら、紫外線吸収剤を含まないものが無難」とあります。
素肌美人になるためのスキンケア基本事典 -
素肌美人になるためのスキンケア基本事典 –

紫外線吸収剤を含まない、ノンケミカルタイプの日焼け止めはややお値段が高くなる傾向がありますが、健やかな肌を目指す方にはぜひノンケミカルタイプの製品をお勧めしたいと思います。

ファンデーションののりを良くしたり、崩れを防ぐための対策は下地に求めない

ファンデーションが上手く乗らないのは、肌のうるおい(水分量と油分量のバランス)が足りないことや、角質が厚くなってごわついていることがほとんど。


リキッドやクリームファンデーションは、シリコーンオイルなどの油分様成分がベースになっているため、特に皮脂量が充分な年代である20代から30代まででは、ご自身の皮脂と相まって油分過剰となり、テカリや崩れを招きます。

ファンデーションの「のり」や「崩れ」対策は、化粧下地やメーキャップによって付け焼刃でごまかすのではなく、スキンケアによって肌そのもののコンディションをコントロールすることをお勧めします。


肌を補正する働きが強いファンデーションや、化粧下地には負担になる成分が多く含まれる傾向があり、肌の調子が良くないからと言ってそれらを使っているといつまで経っても悪循環から抜け出せません。


ぜひともスキンケアによって、ちょっとやそっとの刺激には負けないような力強く、美しいお肌を作ってください。

ごわつきにはピーリング効果のある洗顔
例:フルーツ酸、グリコール酸、酵素などの成分


皮脂が多く、べたつきがちな肌にはビタミンC誘導体を含む化粧水、美容液、一部はクリームなど
例:リン酸アスコルビルMg、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルなど


かさつく肌には角質細胞間脂質や類似成分(セラミドⅡ、ウマスフィンゴ脂質など)とともに、
はヒアルロン酸Na、加水分解コラーゲンなどの働きの異なる保湿成分を多数含むを含む、美容液、クリームなどでのお手入れが有効です。

化粧品より医薬部外品の方が良いのか?

ちょっと検索をかければ、ゴロゴロ出てくる「医薬部外品」と「化粧品」の違い。


定義上の違いは明らかですが、説明元の立場によって見解が異なるのが面白い「医薬部外品」と「化粧品」。化粧品を売る側のメーカーではなく、使う側のエステティシャン目線(=知識ある消費者目線)で「医薬部外品」と「化粧品」を解説します。

■医薬部外品とは

医薬品は明確な効果とともに副作用の恐れもあるもの、化粧品は「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの」(薬事法による定義より)をいいます。


医薬部外品はその中間に位置するもので、行政によって審査承認され、医薬品未満の効果を謳うことができる商品のことを言います

化粧水や美容液、頭髪化粧品のほか、整腸剤、歯磨き粉、などさまざまな商品があります。


医薬部外品のなかで、特に化粧品のような使い方をするものを「薬用化粧品」と呼ぶこともあります。

■医薬部外品は化粧品より優れているの?

一概にそうとは言えません。


美白作用、コラーゲンの産生促進、過酸化抑制など、さまざまなすぐれた美容効果を持ち、美容皮膚科やエステサロンでも大活躍のビタミンC(誘導体)ですが、こちらも医薬部外品となり得る有効成分のひとつです。ただし、医薬部外品(薬用化粧品)における濃度は3%が上限。しかしながら、化粧品でビタミンC(誘導体)を3%以上含む製品はたくさんあります。この一例だけでも分かるとおり、効果を謳える医薬部外品の方が必ずしも優れているとは言いがたいのです。

*美容(訴求)成分と濃度
 美容(訴求)成分は濃度が高い方が、働きが分かりやすいです。
 ではどのぐらいから「濃度が高い」というのでしょうか?
 比較的変化が分かりやすい成分であるピーリング剤(グリコール酸、フルーツ酸など)を例にあげて思い返してみると、だいたい5%ぐらいからはっきりと美容成分の存在を感じます。
 10%を超えるとかなり「高濃度」と考えてよいでしょう。
 15%を超えてくると、成分にもよりますが、美容効果だけでなくリスクを伴うことも増えてくるように感じます。
 濃度が高ければ確かに成分のプラス面は感じやすくなりますが、高すぎると同時にマイナス面も出やすくなり、扱いが難しくなってきます。

また、審査承認されている医薬部外品の実際の効果と、消費者に向けて訴求している効果にギャップが目立つ商品も少なくありません。


たとえば頭髪用化粧品では、医薬部外品でも「養毛」「育毛」効果を謳うことはできません。


美白化粧品ではたとえ医薬部外品であっても「シミが薄くなる」「消える」効果を表記することもできません。


そのような効果が科学的なエビデンスとともに認められている成分がないからです。


にも関わらず、まるでそれらの効果があるかのように誤認させるような商品も目にします。

■医薬部外品の存在意義は

 

現状では、商業的な理由が大きいのではないでしょうか。


化粧品と違って特定の効果を謳うことができるため、商品が宣伝しやすい、実情はよく知られていないものの「何となく良さそう」なイメージが先行しているため、消費者に手に取ってもらいやすいということがあるようです。

医薬部外品は性能に優れている、というよりは「売りやすい」から普及していると私が感じる理由に、業務用メーカーにおける医薬部外品の少なさもあります。


一般向け化粧品に比べ、業務用製品は効果(本当は効果って言っちゃいけない…)や目的に合わせて細分化されています。例えば、ひとつのメーカー、ひとつのレーベルで美容液だけで4~5種類、全てのレーベルを合わせると1メーカーで数十種類もの商品がある、なんていうのはザラです。まっとうなエステサロンであれば、それらの使い方や機能を把握したうえで、店の事情とお客様の事情に合わせて使い分けています。


ですが、業務用メーカーの化粧品――特に施術用商品に「医薬部外品」は非常に少ない。そして同じメーカーのものでも販売用(小売用)になると、急に増えるのです。


このあたりの事情から、医薬部外品(薬用化粧品)は販売戦略のひとつとして活用されているのではないか、と考えます。

***


 いかがでしょうか。

医薬部外品だから安心、効果が高いということは必ずしもなく、逆もまたありません。


 何のために化粧品や医薬部外品を使いたいのか、まずは目的や方向性を明確にし、そのうえで正しい知識に基づいて商品をお選びいただくのがよろしいかと思います。


 面倒…
 分からない……


 そんなときに、私共のような職業(エスティシャン)の人間がいるのです!


病院よりは気軽にお肌の悩みを話せ、化粧品の知識や最新情報を引き出せる「行きつけの相談所」をぜひお持ちください。異変が出る前の予防ケアを提案できるのは、私達のような人間です。


そしてエステティシャンはそんなお客様にお応えできるだけの知識を身に付け、矜持を持って仕事しましょう。(自戒をこめて…!)

テカリや化粧崩れの予防とカバー力の両立なら

毎日暑いですね。


札幌の夏を暑いと言ったら怒られそうですが、声を大にして言いたい。


暑い ────!


言わせて下さい。道産子は暑さに対する耐性が弱いのです。


そんなこんなで情けない話ですが、若干夏バテ気味でございます。



そんなお疲れ顔に欠かせないのは、コンシーラー。寝不足でできる青グマのカバーをしてくれます。


写真は、私が愛用しているゲル状コンシーラーですが、珍しいことに真空チューブに入っています。


リキッドファンデーションのような類ものは、油性原料が多く含まれているので酸化しやすく、変質しやすい傾向があります。


分離、酸化、変質を防ぐために乳化剤、酸化防止剤、防腐剤などが入っていますが、これはまあ余分なものなので、多ければ多いほど肌に負担になるわけです。


パウダーファンデーションの方が肌に低刺激、というのはそういう理由。


こういう真空容器に入っているものは、酸化防止剤や防腐剤の量が抑えられ、最後まで安定した品質のまま使い切ることができるというわけです。


カバー力が高いため、リキッドファンデーションを好む方も多いですが、この時期、油性原料がたっぷりのリキッドファンデーションは、額や鼻のテカリ、化粧崩れを誘発する原因となります。保湿ケアを乳液やクリームなど油分偏重で行っている方は、なおさらです。


テカリや化粧崩れが気になる方は、クマやしみなどカバーしたい部分だけコンシーラーを利用し、他はパウダーファンデーションに変えてみてください。


パウダーがうまくのらない、という方は肌のうるおい(特に水分量)が足りない、角質が厚くなっていて凹凸があるという場合がほとんどです。


適切なスキンケアをする時間とご予算があれば、いくらでも何とでもなります。

化粧品が肌に合わないと感じるとき 考えられる3つのこと

・この化粧品は合わない

・敏感肌なので合わない化粧品が多い

・友人は絶賛していたけど、自分には合わない

スキンケア化粧品が話題に上るとき、このような表現は頻繁に使われます。

しかし、一方で「合わない」というのは何とも抽象的な表現です。

化粧品が合わないとはどういうことなのか、改めて考えてみます。

化粧品が合わないときに考えられる3つのこと

1.体質的に合わない成分があり、それを含む化粧品すべてが使えない

特定の成分に過敏な反応を示す場合です。


化粧水、美容液、クリームなど使用したアイテムの種類に関わらず、朝・晩など使用時期にも影響されず同じような反応を起こします。特にアレルギー反応の場合48時間後に最も強く症状が出る場合が多いようです。


どの成分に過敏な反応を起こすのかは、調べるにも、確定するにも多大な労力が必要となります。化粧品の成分をチェックしたうえで、なるべく一定の肌コンディションで繰り返しパッチテストをする必要があるからです。


化粧品が合わない、というとニュアンスとしてはこの状態を想像している方が多いように思います。自分は過敏な体質で成分的に合わないものが多いのだと。
ただ、多くの方のお肌を拝見し基礎化粧品のご相談を承ってきましたが、特定の成分にかぶれなどを起こす方は実際のところ多くなく、「合わない」とおっしゃる方の大半が次の2のケースであることが多いです。

2. 慢性的な乾燥や肌荒れのためバリア機能が壊れており、ちょっとした刺激にも肌が耐えられない

 
肌には元々、刺激や乾燥から肌を守る機能であるバリア機能が備わっています。皮脂や表皮はバリア機の一部でもあります。


ところが、加齢や効果的でない娯楽的なスキンケア、メイクの負担などによってバリア機能が低下すると肌はささいな刺激に耐えられなくなり、頻繁に軽い炎症を起こしたりするようになります。


このときの特徴的な反応は、化粧水や美容液などの水っぽいものをつけた直後や、アイテムの性質上、界面活性剤を多く含む洗顔料やクレンジング剤をつかったあとに「しみる」「赤くなる」「かゆくなる」というものです。


1.と違うのは、化粧品をぬったり使ったりした直後にしみたり、赤くなったり、かゆみがでたりするのが特徴です。


この場合の多くは化粧品が悪いのではなく、肌が健康な状態でないため過剰な反応を起こしていることが考えられます。


対策としては、クレンジングを比較的界面活性剤の量が少なく、当たりの優しいクリームタイプにします。また、スキンケアは化粧水や美容液などの水っぽいもの使用を控え、油性原料が基材となっているこってり系のクリームのみを使います。


肌の回復状態に合わせ、化粧水や美容液を少しずつ足して様子を見て行きます。多くの場合、10日前後で化粧水がしみるようなことはなくなります。


人の肌は水分量は20歳以降確実に低下していますし、40歳以降は皮脂量も低下します。そのため、バリア機能の低下は加齢に伴い起こる当然のことともいえます。


普段から保水成分をしっかり含む基礎化粧品を使う、自分の肌に適切な量の油分を補うなど正しいスキンケアを行い、リキッドクレンジングやリキッドファンデーションなど肌に負担をかけるものはなるべく使わないなど、肌への負担を減らすことでバリア機能の低下はある程度防ぐことができます。

3.テクスチャーや香りが好みに合わない



単純に、質感、ぬったあとの感触や香りが好みに合わない場合です。

これはあくまでも感覚的な問題であり、スキンケア効果には関係がありません。


クリームに関して言えば、最近はさらっとしたテクスチャーのものが好まれるため、こってりした質感のものは嫌われる傾向があるようですが、2.でご紹介したとおり健やかな状態ではない肌には、こってりした質感のものの方が優しい傾向があります。


化粧水はさらっとしたものの方が浸透しているような気がする、とろっとしている方が保湿力が高いように感じる、と好みは人それぞれですが、質感と美容効果は必ずしも関連があるわけではありません。つまり、さらっとしているから美容成分が浸透しやすい、とろっとしているから保湿力が高いとは言えないのです。粘度は含まれる成分によっても変わりますし、質感を調整する目的で使われている成分もあります。


保湿力や美容効果はどういう種類の美容成分がどのくらい含まれているかでしか分かりません。


また、化粧水やクリーム、ファンデーションなどのアイテムの種類に関わらず水っぽいものは乳化剤や防腐剤の含有量が高くなり、余分なものが含まれやすい傾向があります。


質感を重視するあまり、肌のコンディションが良くないようでしたら化粧品の選択基準を見直すことも考えてみてもいいのかもしれません。

まとめ

化粧品がしみる、使ったあとに赤くなる、かゆくなるなどの症状が起こるとき、ついつい「使った化粧品が悪いのでは?」「何か刺激になる成分が含まれているのでは?」と思いがちですが、実際のところは自分の肌の状態が健康でないことによって起きている可能性が高いです。

何らかの成分によるアレルギーの場合は、症状としては腫れや湿疹、強いかゆみ、そして塗ってから12時間から48時間くらいと少し時間が経ってから出現することが多いようです。

20歳以降は肌の水分量は着々と低下するため、肌本来が持つバリア機能という肌を守る力、正常に保とうとする力は衰えていき、季節や全身の健康状態などの些細なことによっても調子を崩しやすくなります。

そのため、日々のスキンケアによって肌の健康を手助けしてあげることが大切です。

敏感肌や乾燥肌の実感がおありの方は、雰囲気や楽しむスキンケアから、効果を重視したスキンケアにシフトチェンジしてみてはいかがでしょうか。



 

【画像アリ】ノンケミカルタイプの日焼け止めの違い

JUGEMテーマ:コスメ

 先日、フェイシャルエステをご利用いただいているお客様から、
 ノンケミカルタイプの日焼け止めを使っていたのに焼けてしまった!
 とのご相談が。
 紫外線吸収剤(ケミカルタイプ)主体の日焼け止めに対し、肌への負担は小さいながら、薄塗りであっても優れた紫外線防止効果を発揮しやすいノンケミカルタイプの日焼け止め。
 それなのに、日に焼けてしまうというはどういう原因が考えられるのか、成分の観点からご紹介します。
 写真をご覧ください。

 左はノンケミカルタイプの日焼け止め、SPF34 PA+++、右は同じくノンケミカルタイプの日焼け止めSPF40 PA+++です。
※色の違いは紫外線散乱剤の種類と含有量の違いなので、紫外線防止効果には関係ありません

 塗り広げてみます。
 Aはところどころダマになって伸びますが、Bはダマになることなく、すうっと広がっていきます。

 ちょっと分かりにくいのですが、完全に塗り広げた後もAはところどころ粉がカタマリになって残っていますが、Bはカタマリがほとんどなく、均一です。
 の日焼け止めを使用した場合、ダマになっているところはしっかり紫外線を防止してくれますが、紫外線散乱剤が十分にのっていない部分は紫外線防止効果が弱くなる可能性が高くなります。
 そのため、強い紫外線や長時間紫外線を浴びると、場所によっては微妙に日に焼けてしまうということが起こってしまいます。
 ノンケミカルタイプの日焼け止めを選ぶときは、紫外線散乱剤(=酸化亜鉛、酸化チタンなど)が均一に広がりやすい組成になっているものを選ぶと良いです。
 均一に伸びやすくするためにキーポイントになるのは、シャンプーでは敬遠されがちな「シリコン」です。
 シリコーンの多くは他の成分を肌や毛髪に均一にする働き(分散作用)と、撥水性、耐水性を持っています。
 そのため、紫外線散乱剤である酸化亜鉛や酸化チタンなどの ”粉” を分散し、同時に水や皮脂で流れにくくしてくれるのです。
 実際、写真の日焼け止めBはAに比べ、シリコーンが多く含まれています。
 紫外線A波だけでなく、肌表面に急激な変化(サンバーン)を起こす紫外線B波の照射量もいよいよ増えてきます。
 日焼け止め選びの参考にしていただければ幸いです。
 ちなみに…
 紫外線吸収剤が主体の日焼け止め(ケミカルタイプ)は、紫外線吸収剤が肌の上で化学変化を起こすことによって紫外線をカットするので、薄塗りでは十分に効果を発揮しません。
 ケミカルタイプの日焼け止めでは、塗っていたのに日に焼けてしまった場合、原因として可能性が高いのは使用量が足りないこと。
 平均的な大きさのお顔の方では、パール粒二つ分くらいが適量です。厚塗りかな? ぐらいでちょうど良いです。
 

美しい肌を守る日焼け止めの選び方④ ~よくある疑問をQ&A方式で~

最後は日焼け止めに関してよくあるご質問をQ&A方式でご紹介します。


Q.日焼け止めと化粧下地の違いは?


A.成分的に明確な違いはありません。

化粧下地は紫外線を防止する成分に肌色や凹凸を補正する成分を含んでいることが多く、体には使いにくいことが多いようです。ノンケミカル・SPF、PA値が条件を満たしていれば後はお好みでよいかと思います。


Q.パウダー状の日焼け止めってどうなの?


A.首や胸元、手の甲などの日常的な紫外線対策にうってつけです

パウダー状の日焼け止めは、そのまんま紫外線散乱剤です。クリーム状の日焼け止めに比べて塗りやすく、べたつかないため首や胸元、手の甲などの日常的な紫外線対策に適しています。ただ、服の襟にこすれたりすると簡単に落ちてしまうので、長時間屋外にいるときはクリーム状の日焼け止めと重ねた方が紫外線防止効果が確かです。


Q.美容成分入り日焼け止めの方がいいのでしょうか?


A.紫外線防止以外の、保湿、美白などの美容効果はあまり期待できないかと思います


日焼け止めに保湿成分や美白成分が含まれていることがありますが、ごく微量のことがほとんどです。美容効果は美容液やクリームに求めた方がよいと思います。美容成分30%以上配合などと高配合が謳われていることもありますが、日焼け止めには撥水剤として採用されやすいシリコーン油だったりすることも多いようです。「美容成分」の定義がけっこう曖昧なので難しい部分です。


Q.子ども用、敏感肌用なら肌に優しい?


A.一概にそうとも言えません


先の美容効果とも関連しますが、子ども用、敏感肌用という定義も実は曖昧です。何をもって子ども用、敏感肌用と銘打つかはメーカーさんの自由です。刺激をなるべく避けるという意味では、日焼け止めに限っては「紫外線吸収剤」に着目するのが良いと思います。


Q.屋内にいるとき、曇天のときは日焼け止めは不要?


A.UV-Aは雲やガラスを透過するため、美容の観点からはお顔の紫外線対策は必要です


UV-Aは肌表面に急激な変化を起こしませんが、真皮にまで到達するためしわやたるみ、しみの発生に深く関わっていると考えられています。美容面から考えるならば室内や曇天の場合でも紫外線対策が必要です。


Q.日傘、帽子を使えば顔に日焼け止めを塗らなくてもいい?


A.地表に降り注ぐ紫外線の6割ほどは散乱光によるものと考えられているため、日傘や帽子では十分な紫外線対策とはいえません


日傘や帽子は上から降り注ぐ(直射光)紫外線には有効ですが、地上に達する紫外線は散乱光によるものの方が量が多いので、十分な対策とはいえません。


【合わせてどうぞ】
美しい肌を守る日焼け止めの選び方①~成分に着目する~
美しい肌を守る日焼け止めの選び方②~使いやすさに篭絡されない~
美しい肌を守る日焼け止めの選び方③~SPF値とPA値の意味を知る~

美しい肌を守る日焼け止めの選び方③~SPF値とPA値の意味を知る~

SPF値とPA値から選び、シーンによって使い分ける

まずはSPF値とPA値について整理しましょう。

SPF値
紫外線B波によって、肌がサンバーン(赤みを持ってヒリヒリするやけどのような状態)を起こすまでの時間をどれだけ延長できるか示す数値。何も紫外線対策をしない状態だと、平均20分程でサンバーンを起こすと考えられているので、SPF1=約20分間サンバーンを起こす時間を伸ばせると考えられる。国際規格のため、輸入化粧品にも表記が見られる

PA値
紫外線A波によって、肌がサンタン(黒くなる)を起こすのをどれだけ伸ばせるかを示す、ざっくりした指標。サンタンの判定が難しいため、+、++、+++、++++の4段階で表示。伸びる目安は+で2~4倍、++で4~8倍、+++で8~16倍、++++で16倍以上。日本独自の指標のため国産化粧品か、海外メーカーの日本版でないと表記がない

注)++++表示は2013年から可能になりました

つまり、SPF20 PA++ならば、6.66時間紫外線B波によるサンバーンを起こすまで猶予をつくり、紫外線A波によるサンタンが起きるまで4~8倍延長するよ。


SPF40 PA+++ ならば、13.33時間紫外線B波によるサンバーンを起こすまで猶予をつくり、外線A波によるサンタンが起きるまで8~16倍延長するよ。


理論的には、こんな意味ということになります。
※厳密に言うと少し違うのですが、分かりやすくするとこんな感じ

日常使いならSPF20~40 PA++
屋外活動や海、山などでのレジャーならSPF40~50 PA+++

SPF値とPA値が高いものは紫外線吸収剤が採用されているケースが多いため、大は小を兼ねるとばかりに数値の高いものをつかっていると肌へ不要な負担をかけることになることがあります。


最近では紫外線吸収剤不使用のものでもSPF40-50,PA+++のものも出てきていますが、まだまだ稀です。

2021年6月追記:
この記事を書いた2015年当時はそうだったのですが、あれから6年の時を経て事情が変わってきました。2021年現在ではノンケミカルタイプ(紫外線吸収剤不使用)でもSPF50+,PA++++(フォープラスと読みます)のものがバンバン出ています。しかも、2017年頃までは、ごく一部のお高い日焼け止めしかできていなかったのに、今やお手頃価格のノンケミカルでもそれが出ています。化粧品の世界は日進月歩……まさにそれを目の当たりにしました。


たまのレジャーや旅行の際に使う分には、紫外線吸収剤を含む日焼け止めでも良いと思いますが、ケミカルタイプは肌のうえで化学変化を起こし、紫外線を発散させる形で日焼けを防止するため、思っている以上に厚く塗らなければ表記のSPF値が発揮されません。

また、ノンケミカルタイプは酸化鉄や亜鉛などの色粉で鏡のようにして紫外線を反射させるため、高SPF値であっても必ず十分な量と種類の撥水剤が入っていなければいけません。

使い分けが大事です。





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シート、スプレーは避けてクリームや乳液タイプを選ぼう


日焼け止めには、サッと塗れるシート形状のものや、スプレーで吹き付けるタイプのものもあります。

いずれも手を汚さずに手軽に使えるため魅力的なのですが、残念ながらシートやスプレーでは十分な紫外線防止効果が得られない可能性が高いです。


SPF値(次回詳しく解説します)とは、紫外線B波の影響をどれだけ抑えることができるかという国際的な指標ですが、このSPF値のテストは1平方センチメートルあたり、2mgの化粧品を使用して行うという決まりがあります。


この量は、女性が日常的に使用している日焼け止め剤の量の約4倍~5倍ほどと考えられています。


つまり、かなりの厚塗りをして、はじめて表記のSPF値の効果が得られるというわけです。


シートやスプレー状の日焼け止めは、当然薄く淡くしか肌のうえに乗りませんし、均一に塗り広げることも難しいでしょう。また、ジェルのような軽いテクスチャーのものも十分な量を肌に乗せるのは難しいです。


確実な紫外線防止効果を得たいならば、日焼け止めの形状はやや重めの質感のクリームを選び、お顔全体に塗り広げたあと、特に紫外線の当たりやすい頬骨周辺と鼻のうえは必ず重ね塗りします。平均的なサイズのお顔ならパール粒2つ分くらいの量を1回で使うのが理想。

やや重めの質感は皮膜感や油様感が多いので心地よいものではないですが、その方が肌にしっかりした量を乗せられるため、十分な紫外線防止効果も望めます。

絶対に焼きたくないのなら(昔どっかで聞いたコピーですね…)、クリーム・たっぷり がキーワードです。


オマケですが、紫外線散乱剤は「粉」なので、スプレーやシートタイプ、ジェル状日焼け止めに主のサンスクリーン成分として使われていることはありません。これらの形状の日焼け止めは紫外線吸収剤を含むケミカルタイプのため、肌負担も大きくなります。

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紫外線を防止する成分は大まかに分けると2種類あります。


それが、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」です。


<紫外線吸収剤の成分例>
オキシベンゾン(UV-A,UV-B両方に対応)
PABA(UV-B)
4-メトキシケイ皮酸-2エトキシエチル(UV-B)
t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(UV-A)
<紫外線散乱剤の例>
酸化チタン
酸化亜鉛


紫外線吸収剤は肌の上で化学変化を起こすことによって紫外線を防止します。


一方、紫外線散乱剤はファンデーションやルースパウダーの原料となる色粉ですが、微細な粉そのものが紫外線を反射することによって紫外線を防止します。そのため、紫外線吸収剤に比べると肌への負担が大きくありません。


紫外線吸収剤はその性質から多くの成分が配合上限が3%~20%程度に設定されています。


日常的な紫外線防止対策としては、紫外線散乱剤の方が肌に低負担のため、スキンケアの観点からはノンケミカルタイプ(紫外線吸収剤不使用)の日焼け止めがお勧めです。


ただし、ノンケミカルタイプ(紫外線吸収剤不使用)の日焼け止めのデメリット
肌への負担が少ないノンケミカルタイプですが、弱点があります。


それは、水、汗、物理的刺激に弱いことです。


紫外線散乱剤は「粉」なので、そのままでは水や汗に流れてしまいやすく、手で触ったり衣服に触れるとすぐに落ちてしまいます。


そのため、体に使う場合はシリコンなどの撥水剤を同時に含む「ウォータープルーフ」タイプを使うことが大切です。


お顔に使う場合は必ずファンデーションかフェイスパウダーを重ね、折を見てファンデーションやパウダーを塗り直します。