美しい肌を守る日焼け止めの選び方② ~使いやすさに誘惑されない~


シート、スプレーは避けてクリームや乳液タイプを選ぼう


日焼け止めには、サッと塗れるシート形状のものや、スプレーで吹き付けるタイプのものもあります。

いずれも手を汚さずに手軽に使えるため魅力的なのですが、残念ながらシートやスプレーでは十分な紫外線防止効果が得られない可能性が高いです。


SPF値(次回詳しく解説します)とは、紫外線B波の影響をどれだけ抑えることができるかという国際的な指標ですが、このSPF値のテストは1平方センチメートルあたり、2mgの化粧品を使用して行うという決まりがあります。


この量は、女性が日常的に使用している日焼け止め剤の量の約4倍~5倍ほどと考えられています。


つまり、かなりの厚塗りをして、はじめて表記のSPF値の効果が得られるというわけです。


シートやスプレー状の日焼け止めは、当然薄く淡くしか肌のうえに乗りませんし、均一に塗り広げることも難しいでしょう。また、ジェルのような軽いテクスチャーのものも十分な量を肌に乗せるのは難しいです。


確実な紫外線防止効果を得たいならば、日焼け止めの形状はやや重めの質感のクリームを選び、お顔全体に塗り広げたあと、特に紫外線の当たりやすい頬骨周辺と鼻のうえは必ず重ね塗りします。平均的なサイズのお顔ならパール粒2つ分くらいの量を1回で使うのが理想。

やや重めの質感は皮膜感や油様感が多いので心地よいものではないですが、その方が肌にしっかりした量を乗せられるため、十分な紫外線防止効果も望めます。

絶対に焼きたくないのなら(昔どっかで聞いたコピーですね…)、クリーム・たっぷり がキーワードです。


オマケですが、紫外線散乱剤は「粉」なので、スプレーやシートタイプ、ジェル状日焼け止めに主のサンスクリーン成分として使われていることはありません。これらの形状の日焼け止めは紫外線吸収剤を含むケミカルタイプのため、肌負担も大きくなります。

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