紫外線を防止する成分は大まかに分けると2種類あります。
それが、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」です。
<紫外線吸収剤の成分例>
オキシベンゾン(UV-A,UV-B両方に対応)
PABA(UV-B)
4-メトキシケイ皮酸-2エトキシエチル(UV-B)
t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(UV-A)
<紫外線散乱剤の例>
酸化チタン
酸化亜鉛
紫外線吸収剤は肌の上で化学変化を起こすことによって紫外線を防止します。
一方、紫外線散乱剤はファンデーションやルースパウダーの原料となる色粉ですが、微細な粉そのものが紫外線を反射することによって紫外線を防止します。そのため、紫外線吸収剤に比べると肌への負担が大きくありません。
紫外線吸収剤はその性質から多くの成分が配合上限が3%~20%程度に設定されています。
日常的な紫外線防止対策としては、紫外線散乱剤の方が肌に低負担のため、スキンケアの観点からはノンケミカルタイプ(紫外線吸収剤不使用)の日焼け止めがお勧めです。
ただし、ノンケミカルタイプ(紫外線吸収剤不使用)の日焼け止めのデメリット
肌への負担が少ないノンケミカルタイプですが、弱点があります。
それは、水、汗、物理的刺激に弱いことです。
紫外線散乱剤は「粉」なので、そのままでは水や汗に流れてしまいやすく、手で触ったり衣服に触れるとすぐに落ちてしまいます。
そのため、体に使う場合はシリコンなどの撥水剤を同時に含む「ウォータープルーフ」タイプを使うことが大切です。
お顔に使う場合は必ずファンデーションかフェイスパウダーを重ね、折を見てファンデーションやパウダーを塗り直します。