【画像アリ】ノンケミカルタイプの日焼け止めの違い

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 先日、フェイシャルエステをご利用いただいているお客様から、
 ノンケミカルタイプの日焼け止めを使っていたのに焼けてしまった!
 とのご相談が。
 紫外線吸収剤(ケミカルタイプ)主体の日焼け止めに対し、肌への負担は小さいながら、薄塗りであっても優れた紫外線防止効果を発揮しやすいノンケミカルタイプの日焼け止め。
 それなのに、日に焼けてしまうというはどういう原因が考えられるのか、成分の観点からご紹介します。
 写真をご覧ください。

 左はノンケミカルタイプの日焼け止め、SPF34 PA+++、右は同じくノンケミカルタイプの日焼け止めSPF40 PA+++です。
※色の違いは紫外線散乱剤の種類と含有量の違いなので、紫外線防止効果には関係ありません

 塗り広げてみます。
 Aはところどころダマになって伸びますが、Bはダマになることなく、すうっと広がっていきます。

 ちょっと分かりにくいのですが、完全に塗り広げた後もAはところどころ粉がカタマリになって残っていますが、Bはカタマリがほとんどなく、均一です。
 の日焼け止めを使用した場合、ダマになっているところはしっかり紫外線を防止してくれますが、紫外線散乱剤が十分にのっていない部分は紫外線防止効果が弱くなる可能性が高くなります。
 そのため、強い紫外線や長時間紫外線を浴びると、場所によっては微妙に日に焼けてしまうということが起こってしまいます。
 ノンケミカルタイプの日焼け止めを選ぶときは、紫外線散乱剤(=酸化亜鉛、酸化チタンなど)が均一に広がりやすい組成になっているものを選ぶと良いです。
 均一に伸びやすくするためにキーポイントになるのは、シャンプーでは敬遠されがちな「シリコン」です。
 シリコーンの多くは他の成分を肌や毛髪に均一にする働き(分散作用)と、撥水性、耐水性を持っています。
 そのため、紫外線散乱剤である酸化亜鉛や酸化チタンなどの ”粉” を分散し、同時に水や皮脂で流れにくくしてくれるのです。
 実際、写真の日焼け止めBはAに比べ、シリコーンが多く含まれています。
 紫外線A波だけでなく、肌表面に急激な変化(サンバーン)を起こす紫外線B波の照射量もいよいよ増えてきます。
 日焼け止め選びの参考にしていただければ幸いです。
 ちなみに…
 紫外線吸収剤が主体の日焼け止め(ケミカルタイプ)は、紫外線吸収剤が肌の上で化学変化を起こすことによって紫外線をカットするので、薄塗りでは十分に効果を発揮しません。
 ケミカルタイプの日焼け止めでは、塗っていたのに日に焼けてしまった場合、原因として可能性が高いのは使用量が足りないこと。
 平均的な大きさのお顔の方では、パール粒二つ分くらいが適量です。厚塗りかな? ぐらいでちょうど良いです。
 

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