<化粧下地> レブロンフォトレディプライマー001

レブロンフォトレディプライマー001 -
レブロンフォトレディプライマー001 –

サロンのお客様がお使いの化粧下地です。


話題に上り、興味深かったので取り上げてみようと思うのですが、エステティシャンの専門領域である「スキンケア」の範疇にない製品です。


どちらかというと、メイクアップ製品なので、ちょと覚束ないところがあるのですがご容赦を。


全成分:
ジメチコン・イソドデカン・水・トリシロキサン・PEG/PPG-19/19ジメチコン・ネオペンタン酸イソデシル・(C13 -16)イソパラフィン・シリル化シリカ・(C10-13)イソパラフィン・ジメチコンクロスポリマー・(ジメチコン/ビスイソブチルPPG-20)クロスポリマー・シリカ・グリセリン・フェノキシエタノール・カプリリルグリコール・1,2-ヘキサンジオール・メチコン・トコフェロール・ホウケイ酸(Ca/Al)・メタクリル酸メチルクロスポリマー・トリエトキシカプリリルシラン(+/-)マイカ・酸化チタン・酸化鉄・グンジョウ


先日、「化粧下地の選び方、考え方」をまとめましたが、こちらは…


・肌色補正
・凹凸を補正する
・ファンデーションののりを良くする
・ファンデーションの崩れを防ぐ


このあたりの働きをまんべんなく持つ化粧下地かと思います。


さまざまな製品に含まれるジメチコンは代表的なシリコーン油で、撥水性があるので汗による化粧崩れを起こしにくくし、ネオペンタン酸イソデシル、ジメチコンクロスポリマーはなめらかな感触をつくります。


白色顔料を含んでいるので、くすみをカバーして見せるかも。


実物見てないのでアレなんですけれど、リキッドファンデーションの下地向けかなと思います。


エモリエント剤や油分様成分が多く、それでいて皮脂と馴染みのよいタイプの成分が少ないのでパウダーの下地にすると、ムラになりそうな気がしないでも……


ファンデーションのような下地という印象です。


実際にお使いのお客様が、「塗った瞬間、スパッとなくなる感じがする」とおっしゃっていたのですが、イソドデカン、トリシロキサンあたりの揮発性の高い成分が含まれているせいなのかな、と。


べたつきを抑えるための処方でしょうか。


ちなみに、肌の水分量を増やす(維持する)ような成分などはほぼ入っていません。


もともと下地やファンデーションの類は、そういうものが含まれていてもごく微量ですが、こちらは防腐剤のあとにちょろっとある程度なので、ほんとに、入っていないと考えてよいかと。


シリコーン油でなく、シリコーン(毛穴をふさぐことがあるよ)も含むのでにきびができやすい人は避けた方が無難です。


どんな人が何のために使ったら良い製品かと考えてみると、けっこう難しいですね。


商品を注意深く見ると、同名で「001」と「002」という2パターン展開。


成分は変わらずなので顔料の量で、色を変えているのだと思います。ということは、やはり「肌色の補正」を主の目的に据えているのかと。


角質コントロールによってざらつきやくすみがなく、美白成分によってしみ・そばかすが予防できており、各種保湿成分を組み合わせて水分量、油分量のバランスがとれた保湿ケアができている……と、しっかりとしたスキンケアで土台がきちんと出来ている方は、あまり必要ないタイプの下地かもしれません。


あんまりスキンケアとかお化粧が好きじゃないの。


という女性には、ぱぱっと見た目を整えられて、良いかもですよ。


お使いの際はこの下に日焼け止めを塗ることをお忘れなく!


002のほうが、赤味やくすみへの対応が広そうだ。

余談ですけれども────


私はエステティシャンですが、そういう(スキンケアやメイクが好きじゃない、あまり興味ない)女性がいても良いと思うのです。


逆に、もんのすごいそういうことが好きな女性がいてもいい。


一口に女性といっても、価値観や生き方は多様化しているので、何に価値を置くかは人それぞれですし、そこに優劣も良し悪しもありません。


メイクアップ製品やスキンケア製品が星の数ほどあるのは、さまざまな女性のライフスタイルや価値観を支え、対応するためなのだと思います。


ご自身の「美容観」を持って、適切な商品やサービスを選んでいただきたいな、と思います。

【プチプライスで美肌を目指す】500点から選んだ千円以下の秀逸な市販洗顔料

さて、アフィリ還元企画も無事終えまして、何を書いたら良いか分からなくなりました(真顔)
ささっと出来て、喜ばれるものを書きたいな、などとぼんやり思っていたらですね、先日、サロンのお客様と洗顔料の話をしたことを思い出したのです。
そこで今日は市販品限定、しかも1,000円以下の制約をつけて、秀逸な洗顔料をご紹介したいと思います。
結果、ささっとなどいう生ぬるいことではなくなりました。
やるとなったら、なんでも徹底的にやりたいのですよね。
ということで、変態エステティシャンが目を血走らせ、500点の全成分を見た中からガチで選んだ洗顔料3点を取り上げます。
刮目せよ!!

■目次

■洗顔料の基礎知識

この世にはゴマンと化粧品が存在します。もちろん、洗顔料も例外ではありません。試しにケンコーコムさんで絞込み検索かけてみましたら、「洗顔・クレンジング」カテゴリで1857点、amazonさんスキンケアカテゴリ「洗顔」ではなんと14,347点ありました。美容業界で生きている私も若干ひきました。これほどの数があるもののなかから、地道にレビューを見て逸品を見つけようなんていうのは、正気の沙汰ではありませんですよ……
しかし、洗顔料の特性を覚えていくとあるていど、類型に分けることができます。分けることができれば、自分の目的や肌質によっては、まるっと無視してよいグループが生まれるわけで、これだけでもかなり絞り込むことができるのです。
ちなみに、洗顔料を用いる意義は「汚れを落とすこと」基本的にはこれだけで良いです。
保湿成分や美白成分、アンチエイジング成分など美容(訴求)成分が含まれていることも多々ありますが、洗い流すときに使用される化粧品の美容成分は、ほとんど肌に残らないことが分かっています。
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムのように、水にさらされても流れにくい性質を持つ成分もありますが、本当にごく一部。大半の成分はその成分が持つ美容効果を発揮するわけではなく、「マイルドな洗い上がりになる」程度にしか洗顔料では機能を果たせないのです。

■洗顔料の形状から洗浄力を推察する

洗顔料は大まかに分けると、5種類の形状があります。
固形
パウダー
フォーム(クリーム状でチューブなどの容器に入っているものと、液体でポンプ容器に入っているもの)
ジェル/リキッド
クリーム
これらは以下の順で洗浄力が強い傾向があります。
固形・ジェル/リキッド>フォーム≧パウダー>クリーム
固形せっけんの中でも、不透明なものはより洗浄力が強く、透明なものは優しい。
フォームは製品によって触れはばが大きい…などの事情もあり、一概にそうとは言えないのですが、ざっくり分類するためにはこのイメージで良いと思います。
女性の場合、皮脂分泌量の最大は諸説ありますが、20代~30代。
男性は40代と言われています。
つまり、20代~30代の女性でべたつきがちな女性は
固形、ジェル/リキッド、フォーム
30代の乾燥傾向の女性、40代以降の女性は
フォーム、パウダー、クリーム
に照準を絞って探すと、目当ての製品に当りやすいということになります。
男性は、コスト面からいっても固形石けん一択で。
アルカリ性である石けんで、過剰すぎる皮脂をズバッと落としてやればいいのです。
現実的にはその後に使用するスキンケアアイテム(化粧水、美容液、クリームなど)の内容によっては適さない形状のものがありますが、話がややこしくなってしまって、結局ケースバイケースじゃないか! ということになるので割愛。いつか機会があれば、そのときに。

■500点を見て気付いた1,000円以下の洗顔料の特徴

あの……こう言っては身も蓋もないんですが、意を決して言うと、正直、似たり寄ったりでした。
以前、100均の化粧品を見たときの印象に近かったです。
普段見ない価格帯の商品なので、私も新たな発見でこれには大変興奮したんですけれども。
マ ジ で 大 差 な か っ た。
固形の場合は、カリ含有石ケン素地になんかちょっと入っている程度。そのなんかも似たりよったり。
フォームは似たような界面活性剤(洗浄剤)に起泡剤が入っていて、油性のものを主に保湿成分がちょろっと。
1,000円以下だとミルクとリキッド(ジェル)形状のものは見なかったですね。
この価格帯内でお探しになるのなら、これから取り上げる商品以外はそれほど特徴らしい特徴はないと思ってもらっても良いかもしれません。
まー、500点をたった500点、と考えるか、500点もと考えるかで違いますけれど。

■マックス 気になる洗顔石けん 酵素 80g

マックス 気になる洗顔石けん 酵素 80g -
マックス 気になる洗顔石けん 酵素 80g –
マックス 気になる洗顔石けん 酵素 80g
389円
(2017年6月時点amazonでの価格)
全成分:
カリ含有石ケン素地、パーム脂肪酸、パーム核脂肪酸、グリセリン、コカミドプロピルベタイン、トレハロース、モロッコ溶岩クレイ、アルガニアスピノサ核油、アーチチョーク葉エキス、プロテアーゼ、パパイン、ダイズ種子エキス、ヒアルロン酸Na、ソルビトール、ヤシ脂肪酸、ベントナイト、水、PEG-150、リン酸、リン酸Na、ペンチレングリコール、デキストリン、オリーブ油PEG-7カルボン酸Na、リン脂質、スフィンゴ脂質、フェノキシエタノール、ソルビン酸K、BG、エチドロン酸4Na、EDTA-4Na、香料
千円以下のどんぐりの背比べな固形石けん群のなかで、異彩を放っていた商品です。
カリ含有石ケン素地がトップで、画像を見る限り不透明感が強いので洗浄力はやや強めかと思います。ただ、グリセリン、トレハロース、ヒアルロン酸Na、ペンチレングリコール、スフィンゴ脂質などの保水に関する保湿成分が複数含まれているのと、アルガニアスピノサ核油(良質な油分)も含んでいるので、洗い上がりはこの価格帯の石けんにしてはかなりマイルドなんではないかと。
しかし、最大のお勧めポイントはプロテアーゼとパパインを含んでいることです。
プロテアーゼはたんぱく質分解酵素、パパインもたんぱく質を分解してアミノ酸に変えます。このふたつ、角質肥厚を防ぐピーリング効果を持つ成分です。
角質ケアは洗顔で是非とも取り入れるべき要素ですが、酵素の他にフルーツ酸、グリコール酸などの酸があります。現場でピーリング剤を扱っている体感としては、酸を使ったタイプの方が精密なつくりの物が多くてお勧めなんですけれど、お値段が高くないやすいのですよね。
この値段で、しかも二種類の角質ケア剤が入っているのは超魅力的。
80gなので標準的な使用で2か月分です。
使い方はよく泡立てて、ざらつきやくすみが気になる人、にきびができやすい人は30秒ほど泡パックにして置いてから水で洗いながします。
ただし、ピーリングを取り入れるときちんとしたスキンケアアイテムを使っていないと、その後乾燥するので、美容液、クリームなどの保湿力が脆弱な場合は注意が必要。
20代から30代までの皮脂がしっかりある方には、皆様におすすめですよ。
40代以降のお姉様はその後にお使いなるアイテムによく気を付けて、使ってくださいませ。

■muo(ミュオ) 泡洗顔料 200ml

ミュオ 泡の洗顔料 -
ミュオ 泡の洗顔料 –
ミュオ 泡の洗顔料 200ml
589円
(2017年6月時点amazonでの価格)
全成分:
水、グリセリン、DPG、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリン酸PEG-80ソルビタン、ココイルメチルタウリンNa、酒粕エキス、コメヌカエキス、ラベンダー油、オレンジ油、ベルガモット果実油、クエン酸、クエン酸Na、ポリソルベート20、BG
似たり寄ったりすぎて、成分見るのに飽きはじめてしまっていたのですが、こちらを見つけたときはすぐさま手を止めて凝視しました。特徴的です。
端的に言うと、乾燥し弱っている肌に向いた洗顔料です。
この価格帯でこういう商品を見るとは思わなんだ。
洗浄剤であるラウリルヒドロキシスルタインは起泡力は弱く、洗浄力も穏やかですが皮膚に対する刺激が少ないのが特徴。ココイルメチルタウリンNaはアミノ酸系界面活性剤です。
保湿剤であるグリセリン、DPGもけっこうな量が入っているようなので、かなりしっとりした洗い上がりになるのではないかと予想。べたつきやてかりが気になる人が使うと撃沈します。(たぶん)
40代以降の方の洗顔料って、市販品で安価なものだとけっこう難しいのですが、角質ケアを考えず、洗うだけに特化するのならこれはイケそう。
20代から30代の脂女子は絶対使っちゃいけません。
余談なんですけれど、こんなメズラシイものどちらのメーカーさんが…? と思ったらクラシエさんなんですよねー
クラシエさん、ココンシュペールHIMAWARIなどの素晴らしいシャンプーをお作りになっていて個人的に大変気になるし、好意を覚えているメーカーさんなんですが、やはり……
クラシエさんの化粧品、さらって見た方がいいなと真剣に思いました。

■カインド マイルドクリアソープ コラーゲン石鹸 100g

カインド マイルドクリアソープ コラーゲン石鹸 100g -
カインド マイルドクリアソープ コラーゲン石鹸 100g –
カインド マイルドクリアソープ コラーゲン石鹸 100g
554円
(2017年6月時点amazonでの価格)
全成分:
カリ含有石ケン素地 水 スクロース グリセリン ソルビトール 加水分解コラーゲン オリーブ油 ポリクオタニウム-51 コエンザイムQ10 セラミド ヒアルロン酸Na ハチミツ ローヤルゼリーエキス 甘草エキス スクワラン ラベンダー油 エチドロン酸4Na BG
こちらですねー……ちょっと禁じ手っぽんですよ。
1,000円以下の制約付けたくせに、参考価格1,620円なんですもん。
amazonマジックかな? と思いきや、ケンコーコムさんでも同じようなお値段だったので、まあ、それならいいかなと。
そういう事情なので、成分見る限りでは当然、1,000円以下のお品に見えないです。
圧倒的に不透明タイプの石けんが多いなか、やはり透明タイプです。それだけ美容成分が含まれているんですよね。
コラーゲンは人間の真皮(お肌の土台部分)にも含まれますが、化粧品に含まれるコラーゲンは真皮まで浸透しませんし、同化しないので保湿成分です。分子が大きいので浸透しにくく、定着しにくいよう。冒頭で書いたとおり、洗顔料に含まれていても保湿するとは思いがたいのですが、石けんの過剰な洗浄力を抑えマイルドに洗うことに役立ちます。
ポリクオタニウム-51、セラミド、ヒアルロン酸Naと強い保湿成分も名を連ねているので、頼もしいかぎり。
いつまで在庫があって、いつまでこのお値段かは分からないですけれど、これははっきりいってお値打ち品。
あまりにも皮脂が多い人(男性とか)には向かないですが、割と広い肌質、年齢層をカバーしてくれる洗顔せっけんだと思います。
以上、ガチで臨んだ千円以下の秀逸洗顔料のご紹介でした。
あくまでも千円以下縛りで探した洗顔料なので、これらが最良というわけではありません。しかも、試用したわけではなくて成分を見た印象と、数多くの化粧品を試用したり扱ってきた経験で想像したものです。もしかすると実物は書いたようなものではない可能性も、もちろんあります。お使いになる際はその辺りご留意くださいませ。
平沢進さんをエンドレスで聞きながら、テンション上げて書き上げました。
思いつきから完了まで、所用時間5時間であります。
ちょっとたまに自分でもどうかしてるんじゃないかと思うときがあります。
他にやらなきゃいけない大事なこと、あっただろうに… 朝チュンだもの…… どうすんだよ……
そんなお前を応援してる!! というあなた。
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わずかなんですけれど、amazonさんから報酬いただけます。
ですが、それよりも読んでいる方がいて、応援していただいているのだなというその心意気が嬉しかったりするのです。
庭師KING最高でした。

【市販コスメ&シャンプーの成分を考察】シコリーブ 薬用スキンクリーム

アフィリにご協力いつもありがとうございまっす!
成分マニアなエステティシャン(10年戦士になったのでそろそろ中堅)が、なるべく科学的な視点と実務経験を活かしてリンクを通じてご購入いただいた化粧品やシャンプーをさらっと考察してみるよ!
な、アフィリ還元企画「2016年上半期版」です。
2016年上半期の二番手はこちら。
シコリーブ 薬用スキンクリーム 80g -
シコリーブ 薬用スキンクリーム 80g –
シコリーブ 薬用スキンクリーム 80g
1080円

※2016年10月amazonでの価格
レトロちっくなパッケージの印象そのまま やや懐かしい発想のクリーム

成分見て行きます。

グリセリン
ワセリン
ジメチコン
セタノール
オリーブ油
ミリスチン酸オクチルドデシル
ポリソルベート60
ベヘニルアルコール
シコンエキス
スクワラン
シコニン
トウキエキス
酢酸トコフェロール
ジパルミチン酸ピリドキシン
ヒアルロン酸ナトリウム
セリン
ステアリン酸PEG-6
ステアリン酸PEG-36
ポリステアリン酸スクロース
ステアリン酸ソルビタン
カルボマー
水酸化ナトリウム
BG
メチルパラベン
プロピルパラベン
BHT
基材(化粧品の土台となるもの)に、申し訳程度に美容成分を入れたクリームと考えて良いのではないかと思います。
化粧品が化粧品として成立するために必要な成分以外の、いわゆる美容成分と言ってよいものは…
・シコンエキス(新陳代謝促進、殺菌・消炎作用、肌荒れ、ニキビの予防
・シコニン(抗菌、抗炎症作用
・トウキエキス(抗炎症、殺菌、鎮痛作用
・ジパルミチン酸ピリドキシン(肌荒れ、ニキビ緩和作用
・ヒアルロン酸ナトリウム(保湿
・セリン(保湿
このあたりでしょうか。
ただし、「酢酸トコフェロール」の表示位置や、お値段から察するに、美容成分はかなり薄そう。
冒頭でも書きましたが、まさに「申し訳程度」に含有量ではないかと。
先に挙げた美容成分の効果を期待して、こちらのクリームを使うと肩透かしに合うかもしれません。
お値段相応のクリームといった印象です。
60代以降で、水分量と皮脂量がかなり低下しており、なおかつバリア機能が弱っているような方だと、何も塗らないよりは良いのではないかと思います。
40代中ほどまでの女性の多くはまだまだ皮脂が多いので、不向きかと。
* * *
amazonさんでコスメやシャンプーをお買物の際は、ぜひ私のリンクを通ってどうぞ♪

シャンプー、基礎化粧品、美容機器その他エステティシャンの専門領域にあるものであれば、ブログ未掲載商品について半期に一度、変態エステティシャンのまなざしで見つめ、なんとなく考察します。
ワタクシの基地は札幌市豊平区にあります。
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公式WEBはこちら
お近くの方は、ぜひサロンへも遊びに来てくださいまし^-^

【市販コスメ成分を考察】 アズマ商事の炭洗顔クリーム

今に追いつくべく、駆け足で進行中(またちょっと空いちゃったけど!)のamazonアフィリ還元企画。
ようやく2015年下半期に突入でございます。
アズマ商事の 炭洗顔クリーム -
アズマ商事の 炭洗顔クリーム –

※2016年7月amazonでの価格
洗顔料というアイテムの特性も相まって、コメントしづらい……かな?

成分見て行きます。

グリセリン
パルミチン酸
ミリスチン酸
ステアリン酸
水酸化K
ソルビトール
ラウリン酸
PEG-6
PEG-75
ステアリン酸グリセリル
ココイルメチルタウリンNa

ミツロウ
スイカズラ花エキス
ゴボウ根エキス
オタネニンジンエキス
アンズ種子エキス
カンゾウ根エキス
センキュウエキス
キハダ樹皮エキス
水添パーム油
オリーブ油
BG
エタノール
ラウレス-7
塩化Na
EDTA-2Na
メチルパラベン
コメントしづらいと書いたひとつの理由は、ざっと見た感じ、「これだ!」と目を引くような個性が見当たらないのです。
非常によくある感じではないかと。
パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ラウリン酸はいわゆる、「石けん原料」。
保湿剤は吸湿性により保湿する「グリセリン」、保湿力は弱いものの、高濃度でも毒性・刺激性がないため洗口液などにもよく使われる「ソルビトール」。
他に保湿成分、整肌成分などとしてPEG-6、PEG-75、炭、ミツロウ、スイカズラ花エキス、ゴボウ根エキス等の各種植物エキスが入っていますが、PEGも非常によく使われる成分ですし、もともと植物エキス群は働きが穏やかなので……。
コメントしづらい二つ目の理由は、クレンジングや洗顔など、洗い流す工程に使う化粧品に含まれる美容成分は、ほとんど吸収しないことが分かっています。
水に流れちまうんですね。
こう言っちゃうと身も蓋もないんですけど──
そんなわけで、クレンジングや洗顔の場合「良い製品」の条件は、化粧水や美容液、クリームなんかに比べるとずっとシンプルだったりします。化粧水や美容液は人それぞれのスキンケアの目的や、ライフスタイルが濃く関わってきますからね~
こちらの製品、「毛穴の奥まで洗える」というのが特徴のようなのですが、相対的に見て特別に毛穴の奥まで洗える、という要素はそれほどないかな、と思います。
あくまでも成分見ただけの印象で、いち化粧品マニアンなエステティシャンの偏見ですけれどね。
化粧品は成分だけでは分からないことはたっくさんあります。
まあ──
温泉に行って、
「コレ、使ってみようかしら? あら、いいわぁ~♪」
お家で使うたびに、旅の楽しい思い出が蘇る……
それもいいじゃないか!
化粧品の存在意義は、なにも美容効果だけじゃないと思います。
* * *
なんと! 2015年下半期に、私めのリンクを通ってご購入いただきました対象製品は、この1点のみでした~
ブログに掲載しているシャンプーをご購入いただいているケースが多いのと、2015年はブログの引越しを目論み、そして惨敗した経緯がありましたので、ご購入件数そのものも大幅に縮小してしまったという悲しい事情も……
そんななか、愛も変わらず(あえて誤字)ご協力くださっている方には大感謝であります。
もちろん、長年サロン利用で支えてくださっているお客様に最上の感謝を。
次回からいよいよ本題の2016年上半期に入りたいと思います。
リストアップしていないので、もしかしたらまた全然件数が少ないかもしれないけどっ!
amazonさんでコスメやシャンプーをお買物の際は、ぜひ私のリンクを通ってどうぞ♪

シャンプー、基礎化粧品、美容機器その他エステティシャンの専門領域にあるものであれば、ブログ未掲載商品について半期に一度、変態エステティシャンのまなざしで見つめ、なんとなく考察します。

【市販コスメの成分を考察】 薬用ユースキンS ローション 150ml

大分遅れておりますが、
2015年上半期amazonアフィリ還元企画
「買っていただいた化粧品やシャンプーを、変態エステティシャンが考察なんぞしてみるよ!」
ラストでございます。
薬用ユースキンS ローション 150ml (敏感肌用 保湿ローション) 【医薬部外品】 -
薬用ユースキンS ローション 150ml (敏感肌用 保湿ローション) 【医薬部外品】 –
薬用ユースキンS ローション 150ml
752円

※2016年7月amazonでの価格
使用感で化粧品を選ぶことが多い、まさに一般の方向けの製品!

成分見て行きます。
医薬部外品なので有効成分とその他の成分が分かれております。
有効成分
グリチルレチン酸ステアリル
酢酸トコフェロール
その他の成分
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル
イソノナン酸イソノニル
バチルアルコール
イソステアリルグリセリルエーテル
ベヘニルアルコール
N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル)
メチルポリシロキサン
d-δ-トコフェロール
L-アルギニン
水素添加大豆リン脂質
ホホバ油
油溶性カモミラエキス
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル
濃グリセリン
1,3-ブチレングリコール
シソエキス(2)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット
パラベン
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
精製水
これは面白い! こういう製品ははじめて見たかもしれません。
業務用の化粧品では絶対にない発想だと思います。
まず、有効成分のグリチルレチン酸ステアリル強い抗炎症作用と、抗アレルギー作用などを持つ成分。
酢酸トコフェロールは合成ビタミンEで、血行促進作用を持ちます。
お手ごろ価格の薬用化粧品は、多くがこのあたりの成分が有効成分なので、これ自体はそんなに珍しいわけではないと思います。
驚いたのは……
ローション(化粧水)なんですが、基材が水じゃなくて油性成分なんですよね。
こりゃ、たまげた。
肌の水分量を増やすような成分はN-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル)、L-アルギニン、水素添加大豆リン脂質、濃グリセリン、1,3-ブチレングリコールなどが入っていて、
N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル)、水素添加大豆リン脂質なんかは、保湿剤の類のなかでも特にスグレモノといって良いタイプと思いますが、乳化剤の表示位置などから、相当入っている量は少なそう。
水分量を増やすというよりは、油性原料でごっつり肌を覆って、守る、油分でフタをして保湿という、やや古めの保湿の発想が主かと思います。
いずれもさらっとして、軽いテクスチャーの油性原料が使われているようなので、使った直後はべたつかず、しっとりしたような感触になるのではないかと予想。
実物を手にとってないので、あくまでも成分を見たイメージですが、
利用に適した方は、
・女性
・50~60代以降(皮脂の分泌がかなり落ちている方)
・あまり美容に興味はなく、肌がかゆくなったりしなければいい
・化粧品のアイテム数はなるべく抑えたい
かな、と思います。
皮脂量の十分な年代(10代~30代、40代は個人差が大きい)では、表面はヌラヌラなんだけど、なんだか肌がしんなりして、乾燥している気がする──という風になりやすいと思いますし、この後に美容液やクリームを重ねるとなると、その意義から考える必要があると思います。
美容液やクリームは肌を健やかに保つため、というよりは、シミを防ぎたい(薄くしたい)しわやたるみをケアしたいなど、美容的効果を期待して使うことが多いと思うので。
シンプルかつ、古典的な発想で、最低限のスキンケアを施したい方にはちょうどよいアイテムかもしれません。
使ってないけど!!!
————————-
以上、駆け足で2015年上半期分をお送りしました。
アフィリでいただいた報酬で市販のシャンプーや化粧品のテストをしています。
いつもご協力ありがとうございます。
amazonさんでコスメやシャンプーをお買物の際は、ぜひ私のリンクを通ってどうぞ♪

お求めいただいたものは分かりますが、個人を特定(想像)できるような情報は、一切私には伝わりませんよ。
大容量の食料品を割りとコンスタントにお求め下さっている方がいらして、ありがたいなぁ……(食料品は紹介料が割高なので)
と、思うとともに、
飲食業の方なのかしら…
などと思いを馳せております。
うかがえる範囲内だったら、お邪魔したいのになぁ。

意外と多い?! 日焼け止めの正しい使用量

紫外線が強い季節になってきました。
今日は「日焼け止め」の適切な使用量について改めて書きたいと思います。


日焼け止めの適切な使用量ってどのくらいかご存じでしょうか。


環境省の紫外線環境保健マニュアルによると、日焼け止めの塗る量は「一円玉大」とあります。


また、一般的には「パール粒二つ分」という言い方をしたりします。


一円玉大にしても、パール粒二つ分にしても、文章でみるとピンときにくいと思うのですが、実際に手に取ってみると案外多めの量であることがわかります。


しかも、この適量にはきちんとした裏づけがあるのです。



SPF値(と、PA値の意味)については過去にこちらで書きましたが、SPF値の測定は実際に人間の背中を使ってテストされるそうです。その際には1平方センチメートルあたり2mgと決まっています。


つまり、日焼け止めの適量とはそれから逆算された量ということです。


日本人女性の平均的な顔の面積は400平方センチメートル程度といわれています。


1平方センチメートル=2mgなので、400平方センチメートル=0.8g
ということになります。


ちょっと文章だけだとイメージしにくいので、実際にやってみることにしました。


エステ用フェイスシートで確認! 顔の面積
uvcream-2.jpg
施術用のシートマスクというのは、たぶん、一般的な顔の面積を目安に作られていると思うのです。


実際に使っている体感としてはそんな感じ。


ということで、てっとり早くフェイスシートの面積を出してみることに。


長軸と短軸の半径を測り、楕円の面積を求める公式に突っ込んでみたところ、392.699……ということで、おお! 本当にほぼ400平方センチメートルでした。


400平方センチメートルの適量、0.8gはこのくらい
uvcream-1.jpg
ちょっと見た目悪くてゴメンナサイ。


震える手で微調整繰り返しながら、写真を撮ったらとてもお粗末なことになりました。


このリアルさを感じていただけたら……


やっぱり、かなりの量ですね。


0.8gを腕に伸ばしてみた
uvcream-3.jpg

こんな感じ。


白っ!! しっろ!!!


ざっくり測った感じだと、伸ばした箇所だけではとても400平方センチメートルはありませんでしたが、手首から肘下まで伸ばしてこんな感じですからね。


顔に塗った場合も想像に容易いのではないかと。


相当白いし、厚塗りですよね。


世の女性が実際に塗っている日焼け止めの量は適量の1/4程度というデータもあるようです。


適量を塗ろうとすると、↑こんな感じなわけですから、普段いかにうす塗りになってしまっているか、分かりますね。


今回、テストに使った日焼け止めは、プチプライス&肌にやさしいノンケミカル処方で大人気「パックスナチュロンUVクリーム」です。


パックスナチュロン UVクリーム(日焼け止め) 45g SPF15/PA++ -
パックスナチュロン UVクリーム(日焼け止め) 45g SPF15/PA++ –

こちらの製品、SPF15 PA++ ですが、表記されているとおりの性能(SPF15=約5時間サンバーンを遅らせる)を引き出すには、このくらいの厚塗りが必要なわけです。


うーん…どうだろ……


肌を守るだけでなく、見た目も気にする必要がある女性にはあんまり現実的な使用量じゃない、かな?


個人的にはそう思います。


日焼け止めをうまく活用するには、現実的に可能な範囲で塗り広げ、紫外線を浴びやすい頬骨周辺や鼻の頭は重ねづけします。


その上にパウダーファンデーションやおしろい(ルースパウダー)を重ねるとさらに良し。


ノンケミカルタイプ(紫外線吸収材不使用・紫外線吸収材フリー)の日焼け止めに使われている、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄などの紫外線散乱剤は、ファンデーションやおしろいの「色粉」です。


パウダーファンデーションやおしろいにはもともと紫外線を反射する働きがあります。


この反射力というのは存外にあなどれないようで、わずかに残っていたファンデーションが医療用レーザーの光を反射した、という皮膚科医の証言もあるくらいです。


また、日焼け止めだけ塗っていた人よりも、ファンデーションだけ塗っていた人の方が、肌への紫外線の影響が少なかったという研究もあるようです。


結論:
頬骨回りや鼻のてっぺんの重ね塗り+パウダーファンデーションやパウダーの重ねづけ、さらに、小まめなパウダーの塗りなおしで、賢く紫外線対策をどうぞ。


オマケ:人気のプチプラノンケミカル日焼け止め「パックスナチュロン UVクリーム」について


紫外線吸収剤使用タイプに比べ、肌へやさしいものの、ややお高めの製品が多いノンケミカルタイプの日焼け止め。


にも関わらず、こちらはプチプライス、さらに石けんで落とすことができ、ブランド自体も肌へ優しいイメージがあるようで大変人気の製品のようです。


まさに昔ながらのノンケミカルタイプの日焼け止めといった感じの、シンプルな組成で、かなりこってりしたクリーム。撥水剤が含まれていないため、巷の口コミどおり、石けんだけでさらっと洗い流せます。(あれだけ厚塗りしたワタクシの腕も、石けんで本当に洗い流しました!)


ただ、美容的な意味で大人の女性がメインの日焼け止めとして使用するには、今回ご紹介したとおりやや現実味がないくらいの厚塗りが必要なため、あまりお勧めできません。


最近のノンケミカルタイプは使用感や白っぽさがずいぶん改善されていながらも、高いSPF値をたたき出している製品もありますので、ご予算に余裕があればそちらの方がやはりお勧めかな~と。



uvcut-1b.png
両方ともノンケミカルタイプの日焼け止め。


Aは一般向けメーカー 35g 1,036円
Bは業務用メーカーの一般向け製品 50ml 2,592円


※Bは数多くの日焼け止めを試用してきた結果、現在も個人的には一番お勧めの製品。成分、性能、コストパフォーマンスともに最強


ご予算に余裕がないようであれば、こちらの製品を塗るだけで対策するよりは、パウダーファンデーションを塗った方が現実的にはUV対策効果が高いかもしれない…と思います。


クレンジングすることが大変で別に白っぽくなっていても問題のない、お子さん向けの日焼け止めとしてはとっても良いと思います。


お子さんはバリア機能が未熟なので肌荒れすることが多いですしね。


化粧品メーカー出身の方は、紫外線吸収剤は規定量が守られていれば安全とおっしゃいますけれど、やはり皮膚科の先生は「肌に負担」という見解の方が多いですし、環境省の紫外線環境保健マニュアルでも「まれにアレルギーを起こすことがある」という記述がされています。


エステティシャンの現場経験からいっても、ノンケミカルタイプを使用している人の方が、トラブルは少ないかなぁ…と。


以上オマケでした。

【2015年上半期アフィリ還元・コスメ&シャンプーの成分を考察】 ロッシモイストエイド 馬油スキンクリーム

 2015年上半期amazonアソシエイト還元企画その5です。(大分のびのびのーびーになっててゴメンナサイ)
*2015年上半期amazonアソシエイト還元企画とは?
 まー、端的に言いますと…
 いつもサンプル収集の資金源になっているアフィリご協力に感謝。
 お礼にエステティシャンの得意分野である化粧品、美容機器などについて皮膚科学的視点からちょっくら考えてみるよ! ということです。
ロッシモイストエイド 馬油スキンクリーム 220g -
ロッシモイストエイド 馬油スキンクリーム 220g –
ロッシモイストエイド 馬油スキンクリーム 220g
345円

※2015年9月amazonでの価格
amazonのボディクリームカテゴリ ベストセラー1位の力やいかに

成分見て行きます。

セタノール
グリセリン
パルミチン酸イソプロピル
アラキルアルコール
ステアリン酸
BG
ベヘニルアルコール
ミリスチン酸オクチルドデシル
ポリソルベート60
スクワラン
ステアリン酸ソルビタン
馬油
アルギニン
尿素
ジメチコン
モモ葉エキス
デヒドロ酢酸Na
EDTA-3Na
アロエベラ液汁-1
エタノール
メチルパラベン
プロピルパラベン
フェノキシエタノール
香料
成分見て行きます──── って、書いたんですけど。
お値段から察すると、ほとんど水とセタノールなんじゃないかなぁ………。
セタノールというのは、鯨ロウや油、ヤシ油、牛脂などを原料にしたロウ状の固体で肌に対しては一応エモリエント作用があるということですが、まあ、要は基材です。
※基材=もとになるもの。化粧水や美容液の場合は水のことが多い
ちなみに、嫌われ者のラウリル硫酸Naやパラベンと同様に旧表示指定成分です。
美容成分と言って良いのは、
・グリセリン
・BG
・スクワラン
・馬油
・アルギニン
・尿素
・モモ葉エキス
・アロエベラ液汁-1
水、セタノールという基材につづき、成分表示前半部に硬さや伸びを調節する成分やら、乳化剤やら、可塑剤やらがどどどーんと続いています。
まあ、それ自体は「クリーム」という製品の特性上珍しいことではないと思うんですけど、お値段から考えると、これら美容成分の濃度は相当薄いんではないかと。
製品にデカデカとついている「馬油」自体は大変良い美容成分です。
馬油に含まれる馬セラミド(セレブロシドともいう)が角質層にまでしみこんで、サンドイッチ状に水分を保持すると言われているので、水を蓄える作用と肌表面に膜を張る作用と両方持っているのです。
まあ、馬セラミドを使いたいのなら、それ単体で含む化粧品や高濃度で含む化粧品もあるので、そっちの方が効率は良いですけど。
保湿成分として有名な尿素の表示もあります。
尿素は人が元々持っている水分蒸発を防ぐ働きを担う、天然保湿因子の一種で、角質を柔軟にする作用と保湿作用があります。
だたね… この製品に関しては、どの成分も気持ち含まれている、という程度だと思うので今挙げたような効果がこちらの製品を使用して実感として得られるかというと、難しいんではないかと思います。
だって──── 220gで345円なんすよ。
ジョン○ン&ほにゃららとか、ニベ○はおろか、白色ワセリンよりお安いんではないかと。
私が店でお客様に使うボディクリームなんて、250g 5,460円ですよ。
そら、保湿力も香りも大層良いですが、そんなの当たり前ですよ!!!
値段が13倍も違うんだから!!!!!
すみません。
脱線した挙句、ひどく取り乱しました。
ええと、話を戻してこちらの製品についてですが、特に成分的にすごく良いってことはないと思います。
お値段相応の効果と、働きなんじゃないかと予想。
じゃあ、意味がないのかっていうとそんなことはありません。
ボディは皮脂量の少ないところなので、何も塗らないと皮脂による守備が不足して顔や頭皮に比べると簡単に肌荒れを起こしやすいんです。
今まで何も塗ったことないけど、冬場、脛が粉を吹くようになってきた。
とか、
化粧品なんぞにお金は使っていられん。しかし、肌がかゆすぎる。
とか──────
そんな時はとりあいずこちらを塗ってみたら良いと思います。
エステティシャンの臨床的感覚でいくと、セタノールは若干荒れたりする人が多い印象はあります。
ラウリル硫酸Naやパラベンなんかよりも、リアルに「お前が犯人(物)だろ?!」と、感じることが多いです。
使ってみて、変な感じがしたらお止めになってくださいまし。
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皮膚科学に基づいた視点から、お一人お一人の肌の状況と目指す肌に合わせたスキンケアを、メールカウンセリングでご提案しています。成分を見て10メーカー、30製品以上からお選びしています。
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【2015年上半期アフィリ還元・コスメ&シャンプーの成分を考察】 カウブランド 無添加 泡の洗顔料

 2015年上半期amazonアソシエイト還元企画その4です。
*2015年上半期amazonアソシエイト還元企画とは?
 ざっくり言うと、amazonアフィリにご協力感謝。
 エステティシャンの得意分野である化粧品やシャンプー、美容機器について成分面や機能面からだらだらと書いてみるよ!
 ということです。はい。
カウブランド 無添加泡の洗顔料 本体 200ML
442円

※2015年8月amazonでの価格
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低刺激性に嘘偽りなし。ただそれが肌に良いかどうかは別問題。
成分見て行きます。

DPG
ラウロイルメチルアラニンNa
PEG-240
PEG-400
ラウリルベタイン
スクワラン
PCA-Na
ラウリン酸
洗浄剤の主は、ラウロイルメチルアラニンNa。低刺激性のアミノ酸系界面活性剤です。
保湿剤、柔軟剤、溶剤としてDPG(プロピレングリコール)、PEG-240、PEG-400(ポリエチレングリコール)
それに皮脂と馴染みのようスクワランと、天然保湿因子で優れた吸湿性を持つPCA-Naが入っています。
表記のとおり、防腐剤、香料、品質安定剤などは入っていないですし、特に肌に刺激となるような成分も一切入っていません。
謳い文句どおりの、低刺激性で肌へやさしい洗顔料だと思います。
だがしかし、肌にやさしい=肌に良い は必ずしも成り立ちません。
洗浄剤がラウロイルメチルアラニンNa、補助的にラウリルベタインという組み合わせに、さらにスクワランが入っていますから、きめ細かいぺったりした泡で、洗い上がりはぬるっとするんじゃないかと思います。
皮脂過多傾向の人には、洗浄力が不足する心配があります。
皮脂を取り過ぎないことは重要ですが、残し過ぎないことも案外と大切です。
皮脂は油なので酸化しますからね。
美容的にはしっかり洗って、しっかり補う。これがベストです。
この洗顔料の後に、油分依存の保湿ケアをしていると、水分量は低下してしんなりした肌に、表面はテカテカぬるぬる、ざらつき、くすみがあって透明感がない…ということも有り得るかと。
洗顔料のチョイスは肌の状態と、その後のスキンケアとのバランスを考えることが重要です。
「低刺激」「優しい」という文言は魅力的に映るかもしれませんが、ご自身の肌質やスキンケアを踏まえて選んだ方が良いと思います。
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【2015年上半期アフィリ還元・コスメ&シャンプーの成分を考察】 ディズニープリンセス フレグランスミスト クリスタルソープ

 2015年上半期amazonアソシエイト還元企画その3です。
*2015年上半期amazonアソシエイト還元企画とは?
 ざっくり言うと、amazonアフィリにご協力感謝。
 エステティシャンの得意分野である化粧品やシャンプー、美容機器について成分面や機能面からだらだらと書いてみるよ!
 ということです。はい。
ディズニープリンセス フレグランスミスト クリスタルソープ 50ml (ボディ&ヘア化粧水)
594円

※2015年7月amazonでの価格
ディズニープリンセス フレグランスミスト クリスタルソープ 50ml (ボディ&ヘア化粧水) -
ディズニープリンセス フレグランスミスト クリスタルソープ 50ml (ボディ&ヘア化粧水) –
成分がどうこうとか言うのは、ナンセンスな気がする・・・。
雑貨扱いではなく、化粧品扱いのようなので一応全成分を記載し、見てみます・

エタノール
香料
ヒアルロン酸Na
グリチルリチン酸2K
以上です。
香料の表示位置と、「フレグランスミスト」という名称に象徴されるように、ほぼ水とエタノールかと思います。
エタノールは抗菌作用とともに、肌に対してはさっぱり感を作り、引き締めて乾燥させる効果を持ちます。
ヒアルロン酸Naはスポンジのように水分を保持する大変すぐれた保湿成分ですが、濃度が高いと粘度が増しますし、肌や髪につけたときに独特のぺたぺたした質感を生みます。
そのため、こういうスプレータイプの化粧水にはあまり向いていないので、ほんの少し、気持ち程度で含まれているぐらいではないかと。
ただ、冒頭でも書きましたが…
ボトルデザインや名称に象徴されているとおり、こういう製品について美容効果とか成分とか言うのは、ナンセンスですよね。
わあ、かわいい!
と、若いお嬢さんがボトルを手にとって、シュッシュして香りを楽しむ。
それでいいと思います。
大人がスキンケア目的に使うのは、ちと厳しいです。
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<美容液> ドモホルンリンクル 美活肌エキス

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ドモホルンリンクル 美活肌エキス(医薬部外品)
30ml 10,800円

年齢化粧品、高級化粧品の二大巨頭のひとつ、ドモホルンリンクルさんです。
もう片方はアレです。
桃井かおりさんと綾瀬はるかさんがコマーシャルされている…

アイデンティティーが確立されている…ッ!!
成分見て行きます。
有効成分 L-アスコルビン酸2-グルコシド
その他の成分
水溶性コラーゲン液-ST・オタネニンジンエキス・卸種人参発酵液・イレシネウェベルバウエリ花/葉/茎エキス・チューリップ花エキス・ピンピネラサキシフレイジエキス・海藻エキス-5・甘藷発酵エキス・党参抽出物加水分解液・ビサボロール・アルニカエキス・シーグラスエキス・エンドウ抽出液・イリス根エキス・ゲットウ葉エキス・アロエエキス-2・オウバクエキス・甘草フラボノイド・エリスリトール・アルギニン・天然ビタミンE・植物性スクワラン・フィトステロール・水添大豆リン脂質・水添大豆リゾリン脂質・ヤシ油脂肪酸アシルアルギニンエチル・DL-PCA塩・ステアロイルグルタミン酸Na・親油型ステアリン酸グリセリル・アルカリゲネス産生多糖体・キサンタンガム・グァーガム・クエン酸・クエン酸Na・濃グリセリン・BG・精製水・カワラヨモギエキス・チョウジエキス・グリセリン脂肪酸エステル・ラウリン酸ポリグリセリル・ローマカミツレ油・ノバラ油・ラベンダー油
 薬用表記なのはVC誘導体の一種、L-アスコルビン酸2-グルコシドが規定量入っているためですね。
 L-アスコルビン酸2-グルコシドはアスコルビン酸(ビタミンC)にグルコースを結合させたビタミンC誘導体です。
 安定性の悪さがネックなVCですが、こちらは表皮や真皮内で酵素によって徐々に分解されてアスコルビン酸になるため、安定性と浸透力が高まります。
 …が、VC誘導体の中では特別に優れたタイプではないかと。ちょっと古いんです。
 今はAPPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)やVC-IP(テトラヘキシルデカン酸アスコルビル)というVCの欠点をほとんど払拭したようなVC誘導体がいますからね。
 この製品の最大の特徴は有効成分のVC誘導体ではなく、基材が「水溶性コラーゲン液-ST」であること、そして独創的な植物エキスが多数含まれていることだと思います。
 その他の成分のトップが、「水溶性コラーゲン液-ST」です。
 これは、多くの美容液や化粧水が基材(美容成分を混ぜるベース)が水であるのに対し、保湿剤そのものである水溶性コラーゲン液が基材となっているという証で、水ベースのものに比べると高い保水効果が期待できます。
 これは本当に高級化粧品しかできないこと。
 ちなみに、SK-ピーの化粧水は基材が「ガラクトミセス培養液」です。さすが二大巨頭。
 植物エキスと植物由来成分は、
・オタネニンジンエキス
・卸種人参発酵液
・イレシネウェベルバウエリ花/葉/茎エキス
・チューリップ花エキス
・ピンピネラサキシフレイジエキス
・甘藷発酵エキス
・党参抽出物加水分解液
・ビサボロール(カミツレ由来の薬剤)
・シーグラスエキス
・アルニカエキス
・エンドウ抽出液
・イリス根エキス
・ゲットウ葉エキス
・アロエエキス
・オウバクエキス
・甘草フラボノイド
・植物性スクワラン
 と、アロエエキス(保湿)、オウバクエキス(抗炎症)、ゲットウ葉エキス(コラーゲン、表皮ヒアルロン酸合成促進作用)のような一般的な成分から、データベースで検索をかけると、ドモホルンリンクルさんしか採用していないという、とんでもない独創的な成分も含んでいます。
 正直に申し上げましょう。
 お約束していたドモホルンリンクルさんの製品考察が遅れたのは、完全にこの植物エキスのせい です。
 いくら資料をひっくり返しても、google先生に聞いてみてもよく分からん成分があるんです。
・イレシネウェベルバウエリ花/葉/茎エキス
・チューリップ花エキス
・ピンピネラサキシフレイジエキス
 この辺が皆そうです。
 一応Wikipediaという禁断の情報源から入手したものによると、
 チューリップ花エキス=皮膚細胞でのコラーゲン合成促進効果※富山県産チューリップ限定
 ピンピネラサキシフレイジエキス=抗酸化作用と美白作用
 ということらしいのですが。
 それじゃあ同じコラーゲンの産生促進効果をもつVCと比べてどうなの?
 VCの125倍の抗酸化作用を持つフラーレンと比べてどうなの?
 美白作用ってメラニンの生成抑制なのか還元作用なのか、排泄促進なのか、はたまたそれらの働きを持つ代表的な成分と比べて同濃度の場合どのくらいの働きなのよ?
 という疑問も残ります。はい。
 
 ただ、まあ、逆説的になりますけど…
 優れた美容効果を持つ成分は多くのメーカーが使いたがるので、そうならないってことはそういうことなんではないかと。
 あとですね、この製品、30ml10,800円と市販品にしてはお値段が高めな製品ですが、その価格を押し上げている一因は
・オタネニンジンエキス
・卸種人参発酵液
 植物(由来)エキスの中でも、この二つの成分の含有量が高いことかな、と思います。
 オタネニンジンエキスは朝鮮人参(高麗人参)のエキスで、肌あれ、小じわ、ニキビ、脱毛、フケ防止などに効果があると言われています。
 朝鮮人参が高価なものであるのは誰もが知っています。そら、原価が高いでしょうね。
 ちなみに肌荒れ、小じわ、ニキビ、脱毛、フケ防止などに効果があると言われていますが、皮膚でどのようなプロセスを経てそのような作用を起こすのかは私の手持ちのどの資料にも書いていません。
 皮膚科学的に考えると、肌あれと小じわは肌で起きていることが違うので、それを両方賄うとなると、けっこう大雑把な話だな…と思わなくもありません。それ以前に肌あれの定義ってなんだ、という疑問も浮かびます。
 そう、何だかふわっとした話しなんですよね。植物エキス群はたいてい、こういうふわっとした話に着地しがちです。
 他に着目すべきは、二大巨頭のもう片方もそうなんですけれど、割りと早い段階で「発酵液」というものをスキンケアに取り入れたことでしょうか。
 発酵液や酵母は近年の化粧品ではかなり増えていますが、ドモホルンリンクルさんとSKピー はかなり早い段階で取り入れていたようなのですね。当時は、本当に前衛的な考え方だったんじゃないでしょうか。そういう意味では両ブランド共パイオニアなのですよね。
 酵母とか発酵液に関していえば、アミノ酸類を多数含むため角質肥厚の予防、水分蒸発を防ぐという意味での保湿、という効果が分かっています。
 …が、スキンケアという意味で広い視点で捉えると、角質肥厚を防ぐよりはできてしまったものをフルーツ酸やグリコール酸で溶かした方がよいし、保湿という意味でもがっつり水分を蓄えるヒアルロン酸や、蓄えた挙句逃さない角質細胞間脂質(セラミドやセラミド様物質)の方に分があるように思います。
 ずいぶんまとまりがなくなってきていますので、そろそろまとめます。
 こちらの製品、目指している場所もよく分かるし、しかも徹底されている。
 そして、化粧品業界を牽引してきたパイオニアとして敬意を払いたいような気持ちにもなる。
 ただやはり、美容効果、スキンケアアイテムとしての機能という意味では、30ml10,800円の価値があるかは疑問。
 というのが正直な印象です。
 30ml10,800円の美容液を毎日のスキンケアに採用できるのなら、もっと科学的に効果がよく分かっていて、多くのメーカーが採用している素晴らしい成分群を高濃度に含む製品を使えてしまうのですよね。
 一番残念なのは、やっぱり角質細胞間脂質(類似成分を含む)を全く含んでいないことでしょうか。
 そうですね、機能性云々とかって言うよりは、
 
 植物の力を信じているッッ!!!
 植物を愛し、植物とともに生きていく!!!!

 という思想や哲学をお持ちの方には強くお勧めしたいです。
 コラーゲンすら鱧由来のものを使っているようですし、スクワランに至ってはわざわざ植物性スクワランを採用している徹底ぶりです。
 植物性スクワランはオリーブオイル等の植物油に微量含まれているものからわざわざ精製するので、ひどい手間のかかる成分です。
 この辺は本当に素晴らしい突き詰め方だなと思います。
 フィト偏重の化粧品は機能性がかなり低いものが多いですが、この製品は皮膚科学に忠実なタイプの製品と比べると多少見劣りはしますが、それでも機能性もそれなりに備えているので本当に珍しいし、唯一無二の製品かもしれません。
 これが老舗のブランド力ということか。
 敬服します。
ドモホルンリンクル 美活肌エキス(医薬部外品)
30ml 10,800円

主観的な評価
満点は★5つ
機能 ★★★
使用感の予想 ★★★★
コストパフォーマンス ★★
———————————-
総合 ★★★
 
 ドモホルンリンクルは一体何歳くらいをターゲットにしている化粧品なのか、という話しをちらほら見たり聞いたりしますが、私が成分を見た印象としては40代半ば以降ぐらいの方かな、と思います。
 シリーズ全てに油性原料を含んでいる反面、本文中でもちらっと触れましたが保水成分は控えめなのですよね。
 なので、皮脂量はまだまだ十分だけど水分量の低下が目立つ30代の方が使うと、表面はぬらぬら肌そのものはしんなり、という状態になりやすいように思います。
 ちなみに…ドモホルンリンクルシリーズの中ではこの美容液が一等良いです。
 SKピー シリーズはシリーズ内に限っていえば、化粧水が良いですけれどね。
 このあたりはまた後日詳しく。