<日中用乳液> ソフィーナボーテ UV乳液しっとり

花王ソフィーナ ボーテ(SOFINA beaute)UV乳液32g しっとり SPF30 PA++++ [ヘルスケア&ケア用品] [ヘルスケア&ケア用品] -
花王ソフィーナ ボーテ(SOFINA beaute)UV乳液32g しっとり SPF30 PA++++ [ヘルスケア&ケア用品] [ヘルスケア&ケア用品] –
ソフィーナボーテ UV乳液しっとり SPF30 PA++++
32g 希望小売価格 不明
流通価格 2,322円~3,024円程度

全成分
水・ジメチコン・シクロペンタシロキサン・酸化亜鉛・グリセリン・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル・エタノール・水添ポリイソブテン・タルク・PEG-12ジメチコン・BG・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル・セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド・ショウガ根エキス・ユズ果皮エキス・ユーカリエキス・ローズマリー葉エキス・アスナロ根エキス・トリエトキシカブリリルシラン・(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー・メチコン・ポリシリコーン-9・香料
 乳液は過去の化粧品となりつつあり、美容液やクリームに比べるとコストに見合った美容効果が期待できない(水+油性原料+大量の乳化剤という組成で、表面のしっとり感しか生まないため)ので、乳液を考察することはあまりないのですが、サンケア製品のニーズが高まる季節ということで、UV乳液というものを取り上げてみます。
 そもそも、UV乳液や日中用乳液というものは何でしょうか。
 「UV」や「日中」という言葉が示すとおり、昼間に使用するための何らかの紫外線防止剤が含まれるタイプの乳液のことです。
 紫外線防止剤が含まれる化粧品では他に、「日焼け止め」「化粧下地」などがあります。
 「乳液」という名称が、日焼け止めや化粧下地に比べると何らかの美容効果が付与されているようなイメージを与えるかもしれませんが……
 実際のところ、そうでもありません。
 
 最近は日焼け止めにも保湿(ヒアルロン酸、BGなど)や美白(VC誘導体、アルブチンなど)等の美容成分が含まれていることが多いです。
 成分の違いというよりは、日中乳液は日焼け止めよりも質感が軽めに出来ている傾向があるように思います。
 一昔前の基礎化粧品は化粧水と乳液がツートップだったので、乳液のクリームよりも軽く、化粧水よりもこってりとした独特なテクスチャーのファンは根強いようです。
前置きが長くなりましたが、「ソフィーナボーテ UV乳液しっとり」の成分を見て行きます。
紫外線防止剤は、
・酸化亜鉛…紫外線散乱剤(紫外線を反射して防止する)
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル…1960年代開発のUV-B対応の紫外線吸収剤。配合上限20%
・ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル…UV-A対応の比較的新しい紫外線吸収剤。配合上限10%
保湿成分は、
・グリセリン
・BG
・セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド
 グリセリン、BGは代表的な保湿剤ですが吸湿性によって保湿する作用を持つ、穏やかな保湿剤です。
 セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドはこの製品の一番のウリとなっている成分かもしれません。
 

セラミドケア成分配合※2
たっぷりのうるおいで満たし、夕方までうるおい続けます。
※2 保湿:セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド

ソフィーナボーテプロダクトページ(http://www.sofina.co.jp/beaute/products/uvcut_emulsion30.html)より引用
 セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドはセラミド1をモデルにした合成セラミドと言われています。
 セラミド様成分の働きの強さは以前どこかでもご紹介しましたが、同濃度と仮定した場合
 ヒト型セラミド>動物型セラミド>合成セラミド・植物型セラミド
 と、考えられますので、成分自体の働きはさほど強くありません。
 また、そもそもセラミド1は細胞間脂質の結合を強化してバリア機能の維持、向上を得意とする成分で、保水の役割を担っているのはセラミド2と言われています。
 さらに濃度について着目するとセチルPGヒドロキシエチルパルミタミドはショウガ根エキスの前の表示。
 ショウガ根エキスとは血流促進効果が期待される植物エキスですが、配合上限1パーセント以下の成分です。これから考えると、含有量はほんのわずかかな、と思います。
 バリア機能の維持・向上を主とするセラミド1の合成型であること、含有量が高いとは思えないことを踏まえると、「たっぷりのうるおいで満たし、夕方までうるおい続けます」は(理想)がついても良いくらいのニュアンスかな、と思います。
 

美容液成分※3をたっぷり配合
乾燥による小じわを目立たなくし※4、ハリを与えます。

※3 保湿:ショウキョウエキス、ユズエキス、ローズマリーエキス、ユーカリエキス、グリセリン
※4 効能評価試験済み

ソフィーナボーテプロダクトページ(http://www.sofina.co.jp/beaute/products/uvcut_emulsion30.html)より引用
 と、ありますが、※3の成分はすべて配合上限1%以下のショウガ根エキスより後方表示。しかも、薬剤に比べると働きが穏やか(弱いとも言う)な植物エキス群です。こちらも美容成分をたっぷり配合(当社比)または(日中乳液カテゴリー対比)くらいのニュアンスでは、と思います。
 ただ、ジメチコンの含有量が高いので油分不足が主な原因となる目元の小じわについては、何も塗らないに比べると大きな効果があると思います。植物エキスによる効果ではなく、この製品独自の効果でもないとは思いますけれど。
 結論。
 セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドという若干新しい概念の成分が微量含まれていますが、全体的には懐かしい組成の、ごく一般的な日中用乳液だと思います。
 他の製品に比べて高い保湿効果を得られるということは、成分を見る限りはないかなと思います。
 製品名の「しっとり」は肌をしっとりさせるという意味よりは、しっとりしたテクスチャーという意味かなぁ…などと考えてしまいます。
「乳液」という存在が好きだ。愛してる!!
という方以外は、とりたてて使用する理由がないかもしれません。
 サンケア製品としては、紫外線吸収剤を含むためお肌がデリケートな人が日常的に使用するには注意が必要かと思います。
ソフィーナボーテ UV乳液しっとり SPF30 PA++++
32g 希望小売価格 不明
流通価格 2,322円~3,024円程度

主観的な評価
満点は★5つ
機能 ★★
使用感の予想 ★★★
コストパフォーマンス ★★
———————————-
総合 ★★
 本文中にちらっと書きましたが、「乳液」という化粧品は過去の産物になりつつあります。
 乳液が得意とする油分などで膜を張って水分蒸発を防ぐという保湿アプローチは、古典的なものになってしまったからです。
 新しい皮膚科学に基づいた保湿アプローチは、水分を蓄える・水分を逃さない・水分の通り道を整備するなどなど、複雑になってきています。
 何を使っても乾燥する、とおっしゃる方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。
 年齢とともに水分量は右肩下がり、皮脂量も40代以降急激に減少しますが、保湿アプローチを多角的に行えばそれでもある程度まで肌のうるおいはうまくコントロールすることができます。
 市販の化粧品はまだまだ複雑な保水アプローチを行うタイプの製品が少ないのですが、エステサロン向けの化粧品を作る業務用メーカーは結果を出さなければサロンで使ってもらえないので、良い製品を作っているところが多いです。

【2014年上半期アフィリ還元・コスメ&シャンプーの成分を考察】ココンシュペール) インナーコンフォートシャンプー エアリー&ブルーム

COCONSUPER(ココンシュペール) インナーコンフォートシャンプー (エアリー&ブルーム) 500mL -
COCONSUPER(ココンシュペール) インナーコンフォートシャンプー (エアリー&ブルーム) 500mL –
COCONSUPER(ココンシュペール) インナーコンフォートシャンプー (エアリー&ブルーム)
500mL 1,625円
全成分

ラウラミドプロピルベタイン
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル
ラウロイルメチルアラニンNa
コカミドメチルMEA
セテアレス-60ミリスチルグリコール
ポリクオタニウム-10
セリシン
シルクエキス
加水分解コラーゲン
水溶性コラーゲン
ヒアルロン酸Na
クエン酸
ポリクオタニウム-7
エタノール
EDTA-2Na
フェノキシエタノール
安息香酸Na
メチルパラベン
香料
カラメル
界面活性剤が洗浄目的としてラウラミドプロピルベタイン、ラウロイルメチルアラニンNa、コカミドメチルMEA。
恐らく乳化目的として、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、セテアレス-60ミリスチルグリコールが含まれています。
ラウロイルメチルアラニンNaが洗浄目的では二番手、先日ご紹介した AROMAKIFI ( アロマキフィ ) ダメージケア セット ローズ & ジャスミン シャンプー 同様、準アミノ酸系くらいと考えて良いかもしれません。
アミノ酸系シャンプーが良い、という話はよく目にしますが、一体何がどう良いのか。
二つの理由が挙げられるかな、と。
アミノ酸系界面活性剤(グルタミン酸系、サルコシン系、タウリン系、アラニン系、グリシン系などがある)は全体的に皮膚への刺激が温和で洗浄力も優しいため。
もうひとつは誤解ですが、
髪が成長するために必要な栄養は「アミノ酸」
通常は毛細血管によって毛母細胞へ運ばれていますが、シャンプーに含まれるアミノ酸が経皮吸収されるかのような記述を見ることがあります。
アミノ酸が皮膚から吸収されて、髪の栄養となり、健やかな髪が育つ…なんてことはありません。
高価な製品が多いアミノ酸系シャンプーですが、メリットは皮膚への刺激が温和であること。です。
ただし、アミノ酸系界面活性剤は起泡力が弱く、流してもぬめり感が残りやすいというデメリットがあります。
なのでシャンプーに含まれる場合、大抵起泡力が強く、流したときにさっぱり感が出やすい界面活性剤と合わさっていることが多いようです。
純粋なアミノ酸系シャンプーの場合、使用感があまりよろしくないうえに皮脂量の多い30代くらいまでの女性、年代を問わず男性の場合だと洗浄力が足りない場合もあると思います。
バリア機能が十分に働いているような状態の大人の方で、純粋なアミノ酸系シャンプーを検討している方はこのあたりご注意を。
アミノ酸つながりですが、こちらの製品は保湿剤にもアミノ酸が使われています。
セリシン
シルクエキス
シルクエキスは主成分がグリシンとアラニンです。
保湿剤はその他にも、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、ヒアルロン酸Naと、水分をスポンジのように抱え込むタイプの強力な保湿剤が含まれています。
皮膜形成剤もポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-7がしっかり含まれています。
穏やかな洗浄力に、アプローチの異なる複数の保湿成分、皮膜形成剤… アレ? これまた良さそうな製品が出てきたな~と。
またまた使ってみたいタイプの製品です。
成分を見た印象ですが、新型のヒアルロン酸を含む 「ジュレーム」 「ディア・ジャングル モイスト」 と同じくらいのしっとり感が出そうな予感…。この2製品は洗浄力はしっかり強めなので。
前回ご紹介した、AROMAKIFI ( アロマキフィ ) ダメージケア セット ローズ & ジャスミン シャンプーと同様、皮脂量が低下しはじめていて髪質の劣化も起きている、40代以降の大人の女性におすすめの製品かな、と思います。特に髪をしっとりさせる成分が多く含まれているので、ロングヘアの方に良いかもしれません。
製品安定化、品質保持のための成分はクエン酸、エタノール、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、安息香酸Na、メチルパラベンとやや多めの印象です。
ナチュラル志向の方には、価値観に合わないかもしれません。

詰め替え用もあるなんてステキ

秋になって、皮脂が落ち着いたら私も使ってみたいと思います。

<美容液>Obagi オバジC5 C10 C20

オバジ C5 セラム 10ml -
オバジ C5 セラム 10ml –
Obagi(オバジ) オバジ C5 10ml 希望小売価格 3,150円
全成分
エトキシジグリコール・DPG・水・アスコルビン酸・ラミナリアオクロロイカエキス(ラミナリアエキス)
アッケシソウエキス・ベタイン・アセチルファルネシルシステイン・ツボクサエキス・グレープフルーツエキス・BG・香料
オバジ C10 セラム 12ml -
オバジ C10 セラム 12ml –
Obagi(オバジ) オバジ C10
12ml 希望小売価格 4,200円
30ml 希望小売価格 8,400円

全成分
エトキシジグリコール・PG・水・アスコルビン酸・DPG・ラミナリアオクロロイカエキス(ラミナリアエキス)
アッケシソウエキス・ベタイン・アセチルファルネシルシステイン・ツボクサエキス・グレープフルーツエキス・BG・香料
オバジ C20 セラム 15ml -
オバジ C20 セラム 15ml –
Obagi(オバジ) オバジ C20
13ml 希望小売価格 8,400円

全成分
エトキシジグリコール・水・アスコルビン酸・ベタイン・ジグリセリン・ラミナリアオクロロイカエキス(ラミナリアエキス)
アッケシソウエキス・アセチルファルネシルシステイン・ツボクサエキス・グレープフルーツエキス・BG・香料
※画像は権利の問題があるため、amazonアソシエイトで利用可能な場合のみ掲載します
前回に引き続きオバジの製品、今回は美容液です。
私、必ずスキンケアに取り入れた方が良いと思う成分のひとつに「ビタミンC」を挙げます。
そのビタミンC主体の美容液がこちらのシリーズです。
まずは、ビタミンCを肌に取り入れた場合の効能を整理します。
・メラニンの生成抑制 → シミ・ソバカスの予防
・過剰な皮脂抑制 → 酸化抑制。ひいては、くすみ、ごわつきなどの予防につながる
・真皮のコラーゲン生成を促進 → しわ、たるみなどの予防
※ただし、化粧品は表皮までしか到達しない可能性が高いと考えられているので美容機器との併用が推奨
素晴らしい。
美白、抗老化を兼ね備えており、なおかつ原料が安価なので真っ先に取り入れたい成分ですなぁ。
いいことづくめのビタミンCですが、その反面大変な弱点があります。
それは、安定性が悪く、分解しやすいことです。
ビタミンCはその特徴からそのまま化粧品に配合されることが難しいと考えられています。
そのため、より安定化された「ビタミンC誘導体」が現在化粧品に使われるビタミンCとしては主流になってきています。
では、話を戻して今回取り上げた製品についてです。
「C5」「C10」「C20」いずれも、紫外線によるメラニン生成の抑制(=一般的にはこれを美白という)と、イオン導入機などを併用してより浸透させることができれば、紫外線や老化によるコラーゲンの変質を抑える働きがあり、
同時にベタイン・ジグリセリン・BGなどが含まれているので、穏やかな保湿を持つ美容液だと思います。
化粧水にも使われていた「ジグリセリン」、「PG」はグリセリンに似た軽い保湿剤で、「DPG」は同じく軽い保湿剤&製品ののびを良くし、使用感の向上に貢献します。
いずれも保湿剤の部類としては、安価な化粧水にも含まれるもので保湿効果は強くないと思われます。
面白いのは「ラミナリアオクロロイカエキス」です。新しい成分です。
海藻由来の成分で角質細胞間皮質のバリア機能を強化し、紫外線ダメージによる損傷を抑える働きがあるといわれています。ビタミンCのコラーゲン生成促進の働きと相性が良さそうです。
ただですね、コレ、一番の着目点は肝心のビタミンCがそのまま「アスコルビン酸」なことでないでしょうか。
先にご紹介しましたが、ビタミンCは安定が悪く、壊れやすい成分です。
そのため最近は
・ジパルミチン酸アスコルビル(高い安定性を持つ油溶性ビタミンC誘導体)
・ステアリン酸アスコルビル(同上。油溶性になることによってクリームなどにも高濃度配合しやすい)
・パルミチン酸アスコルビル(ビタミンCの効果と製品の抗酸化作用を併せ持つ)
・アスコルビルグルコシド(表皮や真皮で酵素によって分解されるため高い安定性を持つ)
・リン酸アスコルビルMg(同上。高い吸収率を誇る)
など、安定と吸収率がよい様々な油溶性、水溶性のビタミンC誘導体があります。
その中で、ビタミンCそのものである、アスコルビン酸はどうしても見劣りしてしまいます。
ビタミンC誘導体は改良がかなりあるので、今の最先端を「第4世代」と例えると、アスコルビン酸は「第1世代」です。
ビタミンCが製品名を象徴しているくらいなら、もう少し新しい誘導体が使われていても良いのでは… と思ってしまいます。
業務用で考えると、「アスコルビン酸」が使われたビタミンC配合と謳っている化粧品は、かなり時代遅れです。
さらに…
こちらもすでにご紹介しましたが、「ビタミンC」は本来、とっても安価な成分なんです。
それを考えると、やっぱり、こちらの美容液も割高感があります。
C5で1mlあたり、315円
C10で1mlあたり、約350円(12mlボトルで換算した場合)
C20で1mlあたり、約645円
※2013年10月現在
私が普段使っているビタミンC誘導体主体の美容液は、25ml 3,675円の業務用メーカーが作っているものですが、誘導体の種類は「リン酸アスコルビルMg」です。誘導体の世代で言うと、第2世代後半か第3世代前半くらいになると思います。
それだと、1mlあたり147円。
C5やC10とは倍くらい、C20とは4倍も違うんですよね。
他に含まれている成分も違うので、単純比較するのもどうかと思いますが、単純にビタミンCの効果を得たいという目的で使うのなら、そう考えてみても良いのかと。
使用感の想像ですが、かなり「しみる」のではないかと予想します。
ビタミンC誘導体は「しみる」ものが多いですが、アスコルビン酸そのもので、5・10・20と来ているので、かなり濃度も高い。さらに緩和させる成分もちと弱い気がするので、けっこう刺激が強いのではないかと。
肌にのせたあとはさっぱりして、ベタベタしなさそうです。
化粧水と同じで、やや作りが古い印象と、割高感を覚えます。
ちなみに、公式HPの製品情報によると、
C5→キメ、ざらつきにおすすめ
C10→キメ、ざらつき、毛穴
C20→キメ、ざらつき、毛穴、肌トーン
とあります。
キメを細かくするためには、
・肌内部の水分量を増やし、たっぷり潤わせる
・コラーゲンの量と質を維持する
上記2点が大切ですが、VCは保湿にはあまり意味がありません。
だから、VCのコラーゲン生成促進効果のことを言っていると思います。が、アスコルビン酸がそんなに浸透するかどうか疑問です。
ざらつきは皮脂過剰による新陳代謝の低下や、洗いすぎやこすりすぎによる角質肥大によって起こりやすいので、VCの過剰な皮脂を抑制する働きのことだと思うのですが、それは効果がありそう。
C10とC20では毛穴が謳われていますが、毛穴対策に大切なのは「保湿」と「たるみ予防」です。VCは真皮のコラーゲン生成を促進しますので、うまく働けばたるみ予防ができますが、こちらもアスコルビン酸で可能かどうか疑問です。
C20では「肌トーン」が出てきますが、これはVCの「メラニン生成抑制」と「色素沈着予防」効果のことだと思いますが、これは逆になぜC20だけ謳われているのか不思議です。
ちょっと打ち出し方と実際の成分の内容にも違和感がある、かな。
いや、美容業界では本当によくあることですけれど。
結論。
今現在お使いの方には申し上げにくいのですが、
VCをスキンケアに取り入れるためにこちらを使うなら、もうちょっとお安くて成分的に新しいものがあるのではないかと思います。
オバジというブランドが好きだ。
そういう方は、それでいいと思う!
Obagi(オバジ) オバジ C5
10ml 希望小売価格 3,150円
Obagi(オバジ) オバジ C10
12ml 希望小売価格 4,200円
30ml 希望小売価格 8,400円
Obagi(オバジ) オバジ C20
13ml 希望小売価格 8,400円

主観的な評価
満点は★5つ
機能 ★
使用感の予想 ★★
コストパフォーマンス ★
———————————-
総合 ★
ビタミンC誘導体は美白効果やアンチエイジング効果など、さまざまな美容効果を持ち、なおかつ最近は油溶性、水溶性と形状のバリエーションが増え、安定性も増しています。
10代~30代前半くらいで今現在シミの悩みがない方は、将来のシミ予防のためにぜひ化粧水で。
30代以降の方で色白の方や、シミソバカスがすでに気になる方は「たるみ」「しわ」予防のためにもVC誘導体が含まれる美容液やクリームの使用をおすすめいたします。
VCは最も基本的かつ効果的な美容成分だと思います。
成分の形状は、今回ご紹介した「誘導体」のいずれかタイプがおすすめです。
最新「第4世代」はテトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)です。
安定性が高く、肌なじみが良いうえに吸収率も高いのが特徴です。
業務用では採用されているクリームや化粧水、美容液が割りとありますが、市販品ではどうなんだろう…。
お値段的には、含有量が比較的高いと思われるクリームの場合、30g~40g(3ヶ月~4ヶ月分)で5,6千円のものが多いようです。業務用メーカーでそのくらいなので、たぶん市販品の場合1.5倍から2倍になると思うので8千円~1万円前後になってしまうんでしょうか。
ううむ…。 そのくらいだと、もっと良い成分も使えてしまいますね。

<化粧水> Obagi アクティブ ベースローション

オバジ-Obagi- アクティブベース ローション 150ml -
オバジ-Obagi- アクティブベース ローション 150ml –
Obagi(オバジ) アクティブベースローション150ml 希望小売価格 3,675円
※画像は権利の問題があるため、amazonアソシエイトで利用可能な場合のみ掲載します
全成分
水・BG・ジグリセリン・エタノール・褐藻エキス・ツボクサエキス・ガラクトアラビナン
グリチルリチン酸2K・PPG-10メチルグルコース・PEG-32・PEG-6・コハク酸
コハク酸2Na・PEG-60水添ヒマシ油・PEG-11メチルエチルエーテルジメチコン
メチルパラベン・香料
製薬会社の作った化粧品ブランドで「効きそう」というイメージがあり、なおかつドラッグストアなどで簡単に入手できるためかとても人気のブランドのようです。
サロンで基礎化粧品の話をしていると、よく名前が出てきます。
入っている美容成分の内訳は「保湿剤」と「肌荒れ防止成分」、それに「抗老化成分」です。
保湿剤の主はBG、ジグリセリン、褐藻エキス。
肌荒れ防止成分として、グリチルリチン酸2K、ツボクサエキス
抗老化成分として、ツボクサエキス
という感じ。
「BG」は化粧水によく使われる保湿剤のひとつですが、吸湿性によって保湿するタイプの保湿剤ですので周囲の湿度が高いときには効力を発揮しますが、空気が乾燥すれば機能も落ちます。ジグリセリン(グリセリンと似た成分)などとあわせ、さらっとして安価で使いやすいため化粧品に多用されるようです。
面白いのは「褐藻エキス」でしょうか。
海藻由来の天然成分ですが、保湿の他血行促進、肌荒れ防止など様々な働きを持つと言われています。
ただ、保湿剤として考えた場合は天然保湿因子として肌内部の水分蒸発を防ぐ働きをするはずなので、水分を抱え込むタイプの保湿剤よりは効能が弱いのではないかと。
グリチルリチン酸2Kは抗炎症作用、抗アレルギー作用を持ち肌荒れを予防します。
巷の噂話では「ステロイド様成分」と言われ、弾圧されていることもありますが、資料によるとカンゾウ由来の成分で連続使用しても副作用はない、とはっきり書かれていることが多いです。
ツボクサエキスは抗酸化作用、消炎作用があるようです。
ただ植物エキスは働きが穏やかなので、あまり気にしなくてもいいような。
結論。
弱い保湿力と、肌荒れ予防作用を持つ化粧水だと思います。
成分の系統的には特に新しい成分を含んでおらず、高い効果を持つ美容成分も含んでいません。
一昔前の化粧品という印象かな。
次に使う美容液、クリームに備え肌を整えるという目的はこちらで十分達成できると思います。
んが、しかし。
皮膜形成成分(ガラクトアラビナン)や、肌表面を覆うタイプの成分(PEG-11メチルエチルエーテルジメチコン)が含まれているのが気になります。
スキンケアの一番手であるはずの化粧水には、表面を覆うタイプの成分は本来必要ありません。
最後の手順になるクリームや、メイクアップのためのファンデーションには入っていてもかまわないし、むしろ入っていた方が良い事も多いけど。
それと、エタノールの含有量が高いのもちょっと気になります。
エタノール配合の主な目的は「使ったときにサッパリ感を出す=使用感を良くする」ことです。
ただ同時に乾燥促進作用もあるので、エタノールが入っていた方がよい場合は大人のスキンケアには少ないように思います。
んーーー。
メーカーさんの商品説明には「角層に奥深くみたされていくようなうるおいを実感できます」とあるので、脂性肌向きの製品にしたいわけではないと思うし、脂肌向きの製品だとしたらシリコーン油は控えた方がよいと思うし。
どういう年代の方、どういう肌質の方がこれを選べば良いのか、決め手がはっきりしません。
使用感を良くするための成分と、肌のために配合されている美容成分がちょっとちぐはぐというか、迷いが見える気がしてなりません。
ちなみにこのライン、次のアイテムはすぐに乳液なんですよね。
この化粧水の次にすぐに乳液だと、かなり肌の水分量は低下するように思います。
表面を覆うタイプの成分が入っているので、何となくうるおった感とかしっとり感は出るとは思うんですけどね。決して本当の意味でうるおっているわけではないかと。
それで、150ml 3,675円ですものね。
お値段もちょっと、高い、かな。
使用感は、良いんじゃないかと思います。
だけど残念なことに使用感の良さと美容効果は比例しないのです。
お使いの方には申し上げにくいのですが、きっともっと方向性がはっきりしていてコストパフォーマンスの良い化粧水があるのでは、と個人的には思ってしまいます。
Obagi(オバジ) アクティブベースローション150ml 希望小売価格 3,675円
主観的な評価
満点は★5つ
機能 ★★
使用感の予想 ★★★
コストパフォーマンス ★★
———————————-
総合 ★★
物事の捉え方や考え方は人それぞれです。
自分が良いと思うなら、それは良いのです。
「効いている 合っている」と思うことで得られるプラシーボ効果は、軽視できません。