<保湿クリーム/ハンドクリーム> ユースキンA (医薬部外品)

新型コロナウイルスの影響拡大にともない、頻繁な手洗いとアルコール消毒によって手荒れがヤバイことになっている人が多いと思われるため、ここから数回に渡ってハンドクリーム(場合によって保湿クリーム)を取り上げていきます。


前提として、こちら↓を読んでもらった方が分かりやすいです。

【参考記事】

本気で手荒れを治す、防ぐにはどうしたらよいの?~皮膚科学の観点から~

肌荒れが起きる仕組みをわかりやすく


【指定医薬部外品】ユースキンA 70g
517円(2020年3月amazonでの価格)

有効成分:
ビタミンE酢酸エステル
グリチルレチン酸
dl-カンフル
グリセリン


添加物として(その他の成分):
ビタミンB2
ポリソルベート80
自己乳化型ステアリン酸グリセリン
ステアリン酸
ハードファット
トリエタノールアミン
エデト酸Na
ミリスチン酸イソプロピル
パラベン
ステアリルアルコール
ヒアルロン酸Na
ビタミンC


医薬部外品なので、成分表示が有効成分とその他の成分に分かれています。

【参考記事】

化粧品よりも医薬部外品の方が優れているのか?

有効成分:
ビタミンE酢酸エステル
グリチルレチン酸
dl-カンフル
グリセリン


ビタミンE酢酸エステル、グリチルレチン酸、dl-カンフルは血行改善、促進、消炎作用、抗アレルギー作用(グリチルリチン酸のみ)を持つ成分です。いずれも医薬品に使われることもあります。医薬部外品に使われている場合は濃度が落ちます。


珍しい成分ということは全くなく、医薬部外品にとっても化粧品にとっても非常にポピュラーでスタンダードな成分です。


炎症を抑えながら血行を促進することによって新陳代謝を促し、しもやけやあかぎれを改善しよう、という方向性かと思います。


手洗いやアルコールによってバリア機能が低下し、乾燥がすすんで炎症が起こしている肌への対策というよりは、しもやけ・あかぎれの方がしっくりくるイメージです。


その他の成分:
ビタミンB2
ポリソルベート80
自己乳化型ステアリン酸グリセリン
ステアリン酸
ハードファット
トリエタノールアミン
エデト酸Na
ミリスチン酸イソプロピル
パラベン
ステアリルアルコール
ヒアルロン酸Na
ビタミンC


ビタミンBは不足すると口角炎や口唇炎の一因になるといわれておりますが、これは経口摂取の話。


化粧品の成分としては、脂漏性皮膚炎……一般的には、皮脂や油脂過剰による皮膚の炎症へのケアとして使われます。ちょっとそぐわない感じしますが、なんで入っているんだろうか。


それ以外は界面活性剤と基材と、添加物です。


基材というのは美容訴求成分を混ぜるための土台になるもので、化粧水ならば水、クリームならばなんらかの油性原料、皮膚薬ならば白色ワセリンなどがそうです。


界面活性剤は水と油などさまざまな性質の成分を混ぜることができるので、乳化剤としても使われます。
添加物はph調節剤や、防腐剤などですね。


肌のうるおいを守る、与えるための成分はグリセリンとヒアルロン酸Naのみ。
どちらも古典的かつ特別な成分ではありません。


グリセリンは吸湿性によって水分を取り込む(蓄える)成分ですから、保湿剤のなかでははたらきが穏やかですし、ヒアルロン酸Naは防腐剤の後方表示のためほとんど入っていないと考えてよさそう。


手指や顔、からだの角質層の低下している水分量を復活させるはたらきはほとんどありません。


乾燥やしもやけ、あかぎれなどの炎症を、抗炎症によって水際で食い止め、自己の新陳代謝を活発にすることによってなんとかしのいでいこう、というタイプの考え方の製品です。


手洗い、アルコール消毒による手荒れという観点では、起きていく乾燥や炎症は決して軽いものではないのでギリギリのところで食い止められるかどうか、微妙なところ。20代はいけそうな気がしますが、以降は自身の肌の水分量がかなり落ちているのでけっこう難しいように思います。


このタイプの製品をうまく活用したいなら、とにかく使いつづけること、です。


肌の土台や素地を養っていくタイプの化粧品ではなく、ギリギリのところで異変を防いでいく水際作戦タイプの製品なので、使い続けなければその恩恵にあずかれません。使い続けていても炎症がひどくなるようなら、潔く医薬品にクラスアップした方がよいです。結局、医薬部外品が医薬品を勝ることはないのでね。


個人的には、肌そのものに水分の貯金を増やした方が余力が生まれ、少しくらいケアをサボっても肌荒れが起きなくなるし、きめが細かくなることによって見栄えもよくなるのでそちらのケアの方が合理的なように考えていますが、スキンケアの考え方は人それぞれです。


水際作戦を採用したい方は、このタイプの化粧品がよいでしょう。


もうひとつこのタイプのメリットをあげるとすれば、コストが安いこと!


肌そのものの水分量をUPし、バリア機能を回復させるような化粧品に含まれる成分はいずれもちょっと高価です。そのため、製品価格も割高になります。


現在、今後のために、あらためてかなりの数のハンドクリームの成分を見直していますが、今のところの感触だと、千円以下は「ない」と考えてもよさそうな感じです。


医薬部外品を含め、化粧品はさまざまな考え方によってつくられていますので、それぞれの特徴を押えたうえで上手に選び、活用するのが賢いと思います。


***


なんとなく★評価まとめをつけてみる
満点は5で
系統 抗炎症タイプ 保湿力はほとんどない
成分 ★★
性能 ★★※
コストパフォーマンス ★★※
※この製品は試用しておらず、性能とコストパパフォーマンスは成分を見た印象にすぎません

肌荒れが起きる仕組みをわかりやすく

手洗いとアルコール消毒によって手荒れがヤバイ!
そんな方も少なくないかと思います。
前回こんな記事を書きました。


本気で手荒れを治す、防ぐにはどうしたらよいの?~皮膚科学の観点から~

今回は実際にハンドクリームを取り上げながらもう少し掘り下げてみたいと思っていたのです、が……


一般の方が持っている肌荒れが起きるまでの過程のイメージと、実際に起きていることがけっこう違うということを改めて考えさせられました。


化粧品が安易に悪者になったり、軽んじられるのはかわいそう…


なので、肌荒れが起きるプロセス、仕組みについてもう少し書いてからにしたいと思います。

1.肌荒れが起きるしくみをイメージで理解しよう

本気で手荒れを治す、防ぐにはどうしたらよいの?~皮膚科学の観点から~』のなかで肌の構造と、肌荒れが起こる流れについてこのように書きました↓

肌には自らを守るバリア機能という仕組みがあり、本来はそれによってうるおいは守られています。肌の一番うえの部分、角質層の水分のうち、約80%ほどが角質細胞間脂質に、残り20%弱がNMF(天然保湿因子)によって守られており、皮脂によって守られているのはたった2,3%ほどです。これらの成分(要素)は水で流すだけ、何かに触れるだけで簡単に奪われます。また、加齢とともに角質層や真皮(肌の土台の部分)水分量やうるおいを守る物質の量も質も落ちてきてしまいます。そのため、若い人よりも年齢を重ねた人の方が肌荒れを起こしやすいのはご存じのとおりです。さらに、界面活性剤には油分と水分を混ぜる性質があるため、石けんやアルコールを頻繁に使うとこれらの成分が加速度的に奪われ、急速な肌荒れや回復しにくい肌荒れが起きます。

現場でカウンセリングをしていても、いろいろな場面で肌や化粧品についてご相談を受けていても、なかなかこのあたりがうまく伝えられないのですよね。


一般の方が持っていらっしゃるイメージと、実際に起きていることのあいだに、とても大きな差があるのを感じています。


そこで、今日はちょっと趣向を変えて数式チックなものを使って、イメージしやすく表現してみたいと思います。


【一般の方が持っている肌荒れのイメージ】

a+b=x
a:肌の状態。または、もともと持っている素質。一定で変わらないイメージ=0(ゼロ)
b:化粧品の刺激、または効果。効果はプラス、刺激はマイナスとする
* xの値がマイナスになったときに肌荒れが起きるとする

こんな感じではないでしょうか。


どうでしょう?


では、実際に起きていることを表すと、どうなるでしょう?


【実際の肌荒れのイメージ】

(a+b)-(c+d)=x

a:肌がもっているうるおい、一定に保とうとする働き。短期的には季節によって、中長期的には年齢によって変化する。一定ではなく常に変化している。しかも、変化は変化でも、振り子が揺れるようにしながら下降的に変化していると考えた方が適当
b:医薬品や化粧品などによる手当、保護
c:物理的刺激。手指の場合、物に触れたり、こすったり、洗ったりアルコール消毒したり。または化粧品の刺激、医薬品の副作用。後者の影響は少ない、もしくはまれ
d:栄養状態、睡眠、ストレス、病気などその他の要因
* xの値がマイナスになったときに肌荒れが起きるとし、abcdは正の数で固定とする

a+bの値がc+dの値を下回り、なおかつその状態がある程度持続したとき、はじめてカサカサになったり、赤くなってかゆくなったり、ということが起こる……というのが実際に起きていることのイメージに近いです。

2.〇〇(商品名)を使ったら荒れた! それはあり得る?

amazonなんかで化粧品の評価を見ていると、


〇〇(商品名)を使ったら荒れた!

という表現をよく見かけるし、実際にお客様からご相談を受けることも少なくないのですが、先にご紹介したように因果関係というのはそれほど単純なものではありません。

そもそも、薬事法上の化粧品の定義は「人体に対する作用が穏やかなもの」ですし、実際に刺激が強い成分はそんなに存在しません。過去に事故があり、因果関係が明らかになった成分は使用禁止になったり、配合上限が定められています。


思い出してみて欲しいのです。


ここ最近で化粧品(成分)による大きな事故は、加水分解小麦(その中でも一部の成分)とロトデノールでしか起きていません。小さめのトラブルとしては非常に高濃度のビタミンAもありましたが、そのくらい。世の中に星の数ほどの化粧品があり、辞書やデータベースを作れるほどの数の成分が存在しているのに、です。


顔用であれ、手指用であれ、体用であれ


この化粧品を使ったら荒れた

という場合に、実際に起きていることとしては、


もともと肌が弱っているところに、手当による補強が間に合わず、全体的な値がマイナスになった。


というのが、より正確な事実に近いのではないかと思います。


もちろん、特定の成分にかぶれる(アレルギーがある)人がいないわけではありませんが、10年超エステティシャンとして数多くの化粧品を扱いながら施術をしたり、スキンケア化粧品をご紹介したり、という仕事をしてきた体感としては、実際のところそんなに頻度は高くないように思います。


ちょっと分不相応なのでオマケ程度で書きますが、肌荒れとそれ以外を見分けるポイントは、


・急激な変化が直後24時間~48時間以内くらいに起きているか
・湿疹、腫れなどが主な症状か
このあたりでしょうか。


こういう場合は皮膚科に行くべきですね。


医療は、特に臨床の現場では「異常を取り除く」ことを主な目的としているので、原因を特定してもらえることは稀ですが、起きている異常はやっぱり専門家の判断によって適切な医薬品で抑えるのがベストです。どうしても原因を追究したい場合は、そういった種のことを得意として売りにしている皮膚科医に相談すると良いと思います。

3.かゆくなったり、しみたりするのは化粧品が原因?

洗顔後にかゆくなる、化粧品がしみるのは肌そのものの状態が悪いことが原因の方が多いです。


もちろん、その状態を放置すれば炎症が広がっていきますし、場合によっては常在菌が悪さをしたりして湿疹が出たりもします。そのときもやはり皮膚科へ行き、薬で症状を抑えた方がよいです。この段階で化粧品を一生懸命塗っても遅く、化粧品で治そうとしてはいけません。


ちょっとしみたりするくらいや、強いかゆみでなければ化粧品による保存的ケアで回復することもありますが、その場合、科学に基づいた考え方で作られている製品を選ぶ必要があります。自己判断で刺激の少なそうな化粧水だけ塗ったり、なんとなく皮膚や体によさそうなイメージの化粧品を使ってもよくはならず、悪化することもあります。


敏感肌、乾燥肌の本質は「生まれつき、もともと敏感、乾燥している」ではなく、加齢等により肌の力が弱くなってしまった結果(乾燥肌)、さまざまな刺激に耐えられなくなっている(敏感肌)という状態です。


一部、ハイドロキノンなど美容成分のくせに成分そのものが肌を炎症させる副作用を持っているものもないことはないですが、一般的に流通している化粧品にそういうリスクの高い成分はあまり入っていないし、入っていたとしても低濃度のため、そんな困ったことはあまり起きないです。

ハイドロキノンの化粧品における配合上限は3%ですが、実際には1%以下の含有量のものが多く、それ以前に有色メラニンを還元するという強力な美白剤であるハイドロキノン自体、大きなメーカーは採用していません。


美白剤や抗老化剤には一部そういう成分がありますが、保湿成分にはリスクの高い成分は存在しないですし、防腐剤や製品安定剤などは非常に濃度が低いため、それらの成分がピンポイントで肌への刺激となることも考え難いです。

4.まとめ

化粧品は一般的には良くも悪くも、作用が穏やかなものです。


健康な肌のポテンシャルを破壊するほどの刺激を与える可能性のある化粧品はそんなにないですし、逆に湿疹や腫れを治せるような化粧品もないです。


肌荒れと化粧品の因果関係はそれほど単純ではなく、肌が衰え弱くなっているところにケアが追い付かず、ダメージが上回ることで最終的に目に見える異変が起きる、というのがもっとも現実的に起こり得ること。


それは、日照り続きで土が乾いていき、最終的に作物がしなびるようなイメージが似ているかも。


そうなったら医薬品にバトンタッチです。


化粧品にできるのは、健康な肌が健康な状態を維持する予防的ケアまで。または、医薬品で回復したのち、再発を予防することです。


そう思ってもらった方が、娯楽品でもある化粧品選びを素直に楽しめるのではないでしょうか。


***


次回こそ、実際のハンドクリームを取り上げてそのつくりがどういうものか紹介していきたいと思っています。


今のところ、ネットで大人気のユースキンA(医薬部外品)、ナチュラル系の代名詞パックス、などを紹介したいと思っていますが、もし取り上げて欲しい製品があればコメントとかでリクエストどうぞ。


実店舗弊店オンラインショップ(会員制)のお客様はメールなどでもリクエストください。


今週末3月15日まで承ります。


地味なコロナフェスティバルを開催したいと思います。(やけくそ)
コロナよ……
はよ落ち着いてくれ……

本気で手荒れを治す、防ぐにはどうしたらよいの?~皮膚科学の観点から~

感染症対策で手洗いやアルコール消毒が励行されています。


そろそろ手荒れが見過ごせないレベルになってきている方も少なくないではないでしょうか。


今回は皮膚科学の視点から、本気で手荒れを治したいとき、治ったあと防ぐためには何を使い、どうしたら良いのかをご紹介します。

1.手荒れを治すのは医薬品で

湿疹や出血を伴うひび割れなどがあるときは、化粧品(ハンドクリーム)で治そうとせず、速やかに医薬品を使いましょう。


医薬品・医薬部外品(薬用化粧品)・化粧品にはそれぞれ定義があり、役割が違います。


医薬品
 明確な効果とともに副作用の恐れもあるもの


化粧品
 清潔や美化のため、皮膚や毛髪を健やかに保つことが目的とされ、人体に対する作用が緩やかなもの


医薬部外品
 医薬品と化粧品の中間に位置するもの。ある特定の成分を規定の濃度含めると、対応する特定の効果を謳うことができるもの。医薬部外品のなかで、特に化粧品のような使い方をするものを「薬用化粧品」と呼ぶこともある


化粧品は作用が緩やかなものなので、強い痛みや異変が起きているときは遠回りすぎるし、医薬部外品も同様です。


湿疹、出血を伴うひび割れや強いかゆみ、痛みなどがあるときは皮膚科医に相談して薬を処方してもらうか、ドラッグストア等で薬剤師に相談することが大切です。


ステロイド等の強い抗炎症作用を持つ医薬品を使うことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、医師は症状や部位によって適切な強さの薬を当然選んでくれています。


素人判断したり、根拠のない都市伝説に振り回されることなく、専門家である医師を信頼すると良いと思います。

2.本気で手荒れを予防したいなら、まずは肌の構造を知る

肌には自らを守るバリア機能という仕組みがあり、本来はそれによってうるおいは守られています。


肌の一番うえの部分、角質層の水分のうち、約80%ほどが角質細胞間脂質に、残り20%弱がNMF(天然保湿因子)によって守られており、皮脂によって守られているのはたった2,3%ほどです。


これらの成分(要素)は水で流すだけ、何かに触れるだけで簡単に奪われます。また、加齢とともに角質層や真皮(肌の土台の部分)水分量やうるおいを守る物質の量も質も落ちてきてしまいます。そのため、若い人よりも年齢を重ねた人の方が肌荒れを起こしやすいのはご存じのとおりです。


さらに、界面活性剤には油分と水分を混ぜる性質があるため、石けんやアルコールを頻繁に使うとこれらの成分が加速度的に奪われ、急速な肌荒れや回復しにくい肌荒れが起きます。

3.実践ハンドケア ~守る~

肌の水分を守る成分は水で流したり、何かに触れるだけで失われるので、単純にはそれらとの接触回数を減らすのが有効です。


ただ、現状として手洗いやアルコールとの接触を減らすことは別の観点で無理ですから、ふだんは余計な刺激を少しでも減らすために綿か絹の手袋をします。化学繊維を含むものは、手荒れがひどい場合それすらも刺激になるので綿か絹がおすすめです。


炊事や洗濯、掃除など水を使う作業のときにゴム製やビニル製の手袋をつけるのは、多くの方が実践されているかと思いますが、もちろん有効です。手指は使う頻度が高い分、ちょっとやそっと守ってあげてもなかなか回復しません。確実に毎回実行する「小まめに守る」ことも大切です。


「守るケア」として意外と知られていないのは、撥水剤をたくさん含むハンドクリームを使うこと。


撥水剤は植物油や動物油、ミネラルオイルなどの油分とは異なり、界面活性剤にも耐性があるため、せっけんで手を洗っても流れ落ちにくく、手指のうるおいを守る成分をラップのように包んで守ります。


化粧品に含まれる代表的な撥水剤とはシリコーン油のことで、成分名はジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、ジメチコンなどです。

4.実践ハンドケア ~与える~

医薬品で炎症を抑えたら、今度はバリア機能を回復させることが再発を防ぐことに直結してきます。


医薬部外品のハンドクリームに含まれていることが多い、抗炎症作用や消炎作用、抗アレルギー作用を持つ成分は、要は医薬品の代替成分であったり、同じ成分の低濃度のものです。これらを使ってもバリア機能を回復させたり、補助することにはなりません。


先にご紹介しましたが、肌の水分を守っているのは8割が角質細胞間脂質、2割弱がNMF(天然保湿因子)です。


これらの成分を与えることで、肌のバリア機能回復をサポートすることができます。


肌の水分量を守るのに中心的な役割を果たしている角質細胞間脂質とその類似成分には、ヒトセラミド、動物性セラミド、植物性セラミド、合成セラミドなどがあります。これらを含むハンドクリームを使用するか、ハンドクリームを塗る前にそれらの成分を含む美容液などを下塗りします。


セラミドはヒト・動物・植物≧合成の順で保水力が高いですが、原料の高さもほぼ比例します。


つまり、ヒト型セラミドを含むものは製品価格が高くなりやすく、現実問題としてそういう事情から低濃度になりやすいです。化粧品の成分は濃度も重要で、どんなに良い成分でも薄ければ効果が発揮されにくいです。贅沢をいえば、なるべく高濃度に含まれるものを使えれば理想です。


角質細胞間脂質(と類似成分)を使うのが予算の都合上難しいようであれば、カチオン化されたヒアルロン酸を取り入れるのもおすすめ。


セラミドよりは原価が安い成分で、水に流されにくい性質をもっているため、皮膚に吸着されやすく、長く肌にとどまって水分量を維持します。

5.まとめ

今起きている肌荒れ(湿疹、出血、強いかゆみや痛み)は皮膚科医や薬剤師に相談のうえ、医薬品で治します。


治したあとは肌がもともと持っているバリア機能を回復させ、機能させることが予防につながります。


そのためには、角質細胞間脂質や水に強いカチオン化されたヒアルロン酸などを取り入れ、角質層の水分量を維持し、撥水剤や手袋などを使って手指を徹底的に水や物理的刺激から守ること。


手指は頻繁に使う分、顔やその他の部位よりも回復がゆっくりです。


諦めず、サボらずに、これらのケアを辛抱強くつづけることこそが肌荒れからの回復、再発を防ぐ近道です。


以上、皮膚科学の観点で手荒れを治す、防ぐにはどうしたらよいの? をお送りしました。


<本日の所要時間2時間>


次回、今回の内容を踏まえ、市販されているハンドクリームを取り上げながらもう少し深めてみたいと思います。


数えていないので不確かですが、恐らく10年の間に数百点はハンドクリームの成分見ていると思うのですが、今回挙げた条件を満たすハンドクリームは数点しか心当たりがありません。


顔用の化粧品より娯楽色が強いのがハンドクリームというカテゴリーの特徴です。


化粧品は本質的にはそれでもいいのですが、本気で肌荒れを予防する製品を探している人には難しい問題ですよね。


***


──ちょっと越権行為になりますので、戯言として聞いてください。


ステロイドを使い続けると肌がボロボロになるという話を聞いたことがあるでしょうか?


成分マニアのエステティシャンから見ると、この話にはやや誤解もあるように思います。


ステロイドは炎症を抑えるけれど、肌のバリア機能を回復させることはしません。


肌が健やかな状態を維持するには、炎症などの異常が治まったあと、バリア機能を回復させ、正常に稼働してもらわなければなりません。


炎症を抑えるだけでは、それを起こす素地は変わっていないので、繰り返すのはある意味当然のことではないかと思います。


専門家である医師を信頼し、疑問点は感情的にならず、冷静に確認することが大切だと思います。

<化粧水> 全薬工業 アルージェ モイスチャーミストローションⅡ(しっとり)

全薬工業 アルージェ モイスチャー ミストローション II (しっとり) 220ミリ (医薬部外品)
全薬工業 アルージェ モイスチャーミストローションⅡ 220ml
2,698円(2019年10月amazonでの価格)


全成分:
水、濃グリセリン、ペンチレングリコール、PEG-20、カンゾウ葉エキス、コメヌカエキス、トリメチルグリシン、ヒアルロン酸Na-2、ビオセラミド、ジグリセリン、フェノキシエタノール、グリチルリチン酸2K、ε-アミノカプロン酸


ざっくり結論:
入っているものはいい!
もう少し全体的に美容訴求成分が濃ければ、保湿化粧水として理想的。


保湿・低刺激のイメージ、手に取りやすい価格、ドラッグストアやネットで手に入りやすい、と好条件が揃っている人気の高いアルージェシリーズの化粧水です。


乾燥の季節になってきて、保湿系化粧品のお問合せが増えていますが、この「アルージェ」と「キュレル」は特に多いですね。昔から。


成分見ていきます。


保湿成分は、表示順に


・濃グリセリン
・ペンチレングリコール
・PEG-20
・コメヌカエキス
・トリメチルグリシン
・ヒアルロン酸Na-2
・ビオセラミド
・ジグリセリン


そう、ほぼ全てといってもいいです。


カンゾウ葉エキスはコラーゲンの合成を促進作用を持つといわれている成分で、コメヌカエキスは保湿と肌の機能を活性化させる作用をもっているといわれています。いずれも植物エキスなので、働きは穏やかでしょうけれどね。


製品の方向性としては、まさに、


モイスチャー!!!
しっとり!!

で間違いないです。


ただ、実際にこの化粧水を使用することで「モイスチャー」「しっとり」を肌にもたらせるかというと別問題かなぁ……と。


大前提として、化粧水の85%から95%以上は基材(土台の意味)の「水」であり、含まれる美容訴求成分は非常に薄いです。


化粧水の場合たいていは1%未満で、何かの成分を単独で3%以上含む水基材の化粧品は、美容液というカテゴリーになっていることが多いです。


しかも、こちらの製品の場合、保湿成分の大半が吸湿性によって保湿するタイプの穏やかな保湿成分。


強力に水分を抱え込んだり、それを逃さないというような性質の成分ではないので、ちと弱い。


ヒアルロン酸Na-2は水分を貯めこめる成分ですし、ビオセラミドは細胞間の隙間をパテのように埋めて水分蒸発をさせない性質の、どちらも保湿に重要な成分なのですが、いかんせん表示が後方すぎる……! だって、防腐剤の手前ですからね。


しかも、繰り返しますが「化粧水」という性質上、もともとがほとんど水だという……


ほとんど水の物体の防腐剤手前表示の成分となると、推して知るべしってなっちゃいますな。


化粧水は洗顔後の肌を整えるために使用するもので、もともとスキンケアの要にはなりません。


保湿ケアをお考えの方が、こちらの化粧水でスキンケアをスタートし、もっと優れた美容液→クリーム と重ねていける場合には、使ってみても良いのではないかと思いますが、この化粧水を主役に据えてそれを期待するには酷というものだと思います。


保湿ケアの主役でなく、サブ的位置で採用するべき化粧水かと私は思います。


もっとも、このお値段だとかなり他の選択肢もありそうですけれどね。


***
なんとなく★評価まとめをつけてみる
満点は5で
系統 保湿化粧品
成分 ★★★★
性能 ★★※
コストパフォーマンス ★★※
※この製品は試用しておらず、性能とコストパパフォーマンスは成分を見た印象にすぎません

保湿寄りスキンケアを行う際、洗顔後に肌を整える目的がよろしいかと思います


***


いろんなとこで書いてますし、いろんなとこでお話ししていますが──


予算が限られている人や、アイテム数を抑えたい人がスキンケア化粧品を選ぶならまずはクリームを見るべきです。


クリームは水溶性と油溶性両方の美容訴求成分を含めることができますし、一般的には化粧水よりその濃度も高いです。


美容効果の観点からは、化粧水のみを塗るくらいなら、クリームだけを塗るほうがずっと良い。


ひと昔前に流行った「ニベア オンリー 美容法」は考え方としては間違いじゃないです。


***


冒頭でキュレル シリーズにもちらっと触れましたが、わりとこのアルージェのシリーズと印象が似ています。


入っているものはいいんだけれど、実用となると、ちょっと気になる点があるというか、なんというか。


広く流通する製品はどうしても割高になるので、仕方ないっちゃ仕方ないんですけれどね。


細々と良いものを作っている業務用メーカーさんを何社も知っているので、どうしても見劣りしてしまうんですよね。


比べること自体ナンセンスだとは分かっているんですけれど。


市販品はスキンケア効果で選ぶべきではなく、ブランドイメージやパッケージのかわいさ、テクスチャーや香りの好みなど感性で選ぶほうがしっくりくるし、それ以上はあんまり期待しない方が楽しいと思います。そもそも、ほんとうは化粧品ってそういうものですしね。



肌の乾燥ケア まとめ

秋ですね。(少なくとも、札幌は)


湿度がかなり下がってきてまして、室内の湿度計でも40%台を見かけることもしばしば。
サロンで定期的にお顔を拝見しているお客様も、乾燥が見られはじめています。


今回は、当ブログに散乱している肌の乾燥対策に関する記事を、書いた人自らまとめてみました。
役に立ちましたら幸いです。


肌のうるおいが守られる仕組み

表皮のいちばん上の層、0.03ミリの角質層には水分が約30%含まれている。
角質層の水分のうち、約80%ほどが角質細胞間脂質によって守られ、残り17,8%程度がNMF(天然保湿因子)によって、そして、たった2,3%程度が皮脂によって守られていると考えられている。

https://skin-care.page/2020/03/01/473828073-html/


ちなみに、化粧品の美容成分が浸透するのも0.03ミリの角質層までです。


市販のクレンジング剤は洗浄力が強めのものが多い

同じ800円のクレンジングでも、今オイルタイプを使っているのならクリームタイプに変えてみる

https://skin-care.page/2018/01/18/456276384-html/


最近は名前は「ミルク」とあるけれど、実際の中身は水油ジェルに近いクレンジングもあります。

基本のスキンケアにプラスするなら、乾燥対策に有効なのはパック

肌から水分が抜けていくのを一時的に抑えるには、肌表面をぴったりと覆い、密閉してしまうことが大切。最近ではシートパックが主流だが、固まるタイプのパックが保湿には効果的。

https://skin-care.page/2018/02/02/456620288-html/


固まるタイプのパックは、一般の方向け化粧品としてはほとんど存在していません。(2021年現在)
忙しい方が増えているなか、確かに扱いにくいですものね。そうなると、どうしてもシートパックを活用することになると思いますが、不織布のシートは密閉できない、液剤の保有力が弱いという点で残念ながらあまりパックとして有効ではないので、バイオセルロースタイプのマスクをおすすめします。

スライムみたいな質感なんですが、天然繊維が原料で、しっかり密閉できて、たっぷり美容液を含んでいます。ぷるぷるで気持ち良いしね。


体を洗うのにはボディウォッシュがおすすめ

石けんが向いているのは、皮脂量の多い20代から50代半ばぐらいまでの男性

https://skin-care.page/2018/07/05/460344221-html/


せっけんは”洗浄力”という点ではまったくやさしくない。むしろ、油分をズバッと落とすのに最適。
冬場に肘とかすねとか粉吹いちゃう人は、肌にやさしそうなイメージで石けんを選ばず、アミノ酸系洗浄剤が主となっているボディウォッシュを選びましょう。泡で出てくるタイプなら、摩擦を抑えて洗えるのでなおよしです。

市販のお安いボディウォッシュ おすすめ3種

この価格帯でこの内容は本当にすごい。ちょっと目を疑うレベル。

https://skin-care.page/2018/07/12/460485263-html/


一等おすすめはコレ


<シャンプー>ボズレー ブラックプラス シャンプー

ボズレー ブラックプラス シャンプー 360ml
ボズレー ブラックプラス シャンプー 360ml

ボズレー ブラックプラス シャンプー
2,268円

※2018年6月amazonでの価格


ざっくり結論:
「ブラック」は液剤の色。
白髪を予防すると謳うことは現状できない。
どんな成分だろうが、真皮まで浸透なぞせんよ……


お客様からお問合せのあった製品です。


ボズレーのスタンダードタイプがあんまりよかったので、


現在当店のお客様の多くの方が ボズレー プロフェッショナル シャンプー 使っています。


「ブラックプラス」と「プロフェッショナル」の違いと、
どちらが良いのか考えてみたいと思います。


成分見ていきます。


全成分:
水、ココイルメチルタウリンNa、コカミドプロピルベタイン、コカミドDEA、ラウラミドプロピルベタイン、ラウロイルメチルアラニンNa、ヘマチン、パルミトイルテトラペプチド-20、ヤナギラン花/葉/茎エキス、モウソウチク成長点細胞溶解質、トリフルオロアセチルトリペプチド-2、ラウラミンオキシド、ラウリルスルホ酢酸Na、ラウロイルサルコシンNa、オリゴペプチド- 41、アセチルテトラペプチド- 3、リンゴ果実培養細胞エキス、アルガニアスピノサカルス培養エキス、ライラック葉培養細胞エキス、サッカリナロンギクルリスエキス、アカツメクサ花エキス、セバシン酸、1, 10-デカンジオール、10-ヒドロキシデカン酸、プエラリアミリフィカ根エキス、エクオール、パンテノール、ポリクオタニウム-10、ソウパルメット果実エキス、プランクトンエキス、レシチン、メントール、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム-7、グリセリン、BG、テトラステアリン酸PEG-150ペンタエリスリチル、プロピオン酸Na、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、エチドロン酸、イソマルト、マルトデキストリン、キサンタンガム、デキストラン、クエン酸、クエン酸Na、フェノキシエタノール、エタノール、香料


界面活性剤は後方表示のラウリルスルホ酢酸Na,ラウロイルサルコシンNa,あたりが美容訴求成分の後方に変わっていますが、


構成自体は「プロフェッショナル」タイプとだいたい同じ。


相変わらず非常に質が高いです。このお値段で素晴らしい!


ほぼ完全なアミノ系です。


起泡剤もありますから、アミノ酸系ながらふくふくとした泡が立ち、ぬめぬめした独特の洗いあがりは抑えられているのではないでしょうか。


美容訴求成分を見ていきます。


植物エキスの名も相当見られるのですが、例によって界面活性剤と一緒に配合されている場合は洗い流されてしまって、ほとんど肌に残らないと考えられるので割愛。


それ以外のところですと――


ヘマチン
モウソウチク成長点細胞溶解質
パルミトイルテトラペプチド-20
トリフルオロアセチルトリペプチド-2
オリゴペプチド- 41
アセチルテトラペプチド- 3


……。


(‘Д’)


あ、これ、ヤバイやつだ。


えっと、先鋭的な成分が多すぎるのと、


皮膚科学というよりは、発想がかなり毛髪科学寄りですわ。


対皮膚用化粧品とだいぶ発想が違う。


だもんで、ちょっと、畑違い感が否めないし、資料も足りないので、推測と応用と、断片的な知識つないだ感じの結論になっちゃいます。


まあ、ド・ストライクな感じの考察はマニアック美容師さんのブログをご覧になっていただくとして、自分はエステティシャンなので、エステティシャンらしい視点で考えてみましょうか。


色物考察として、斜め読みしてもらえれば幸いです。


さて――。


この製品を使うかどうか検討されている方が、いちばん気になるのは


白髪が予防できるのか、はたまた少なくなるのか、

というところだと思います。


そこのところのわたくしの答えはこうです。


可能性はゼロとはいえないが、期待しない方がいい

近頃「ブラック」という名を持つシャンプーが増えていますが、これは「ボズレーブラックシャンプー」だけによらず、いずれにも共通して言えることだと思います。


なぜかというと、第一に白髪を予防するという表示で医薬部外品にできる成分が現状存在していないのです。


シャンプー、コンディショナーの医薬部外品が表示できる効果・効能は以下のとおりです。


・ふけ、かゆみを防ぐ
・毛髪、頭皮の汗臭を防ぐ
・毛髪、頭皮を清浄にする
・毛髪、頭皮をすこやかに保つ
・毛髪をしなやかにする
・毛髪の水分、脂肪を補い保つ
・裂毛、切毛、枝毛を防ぐ


そう。


白髪の「し」の字もないのです。


では、どうして白髪を予防できることを匂わせる製品が出てきているかというと……


ヘマチン

この成分のせいです。


毛髪産業(勝手な造語)に携わる方々のなかでは、


・白髪が予防できる
・ダメージヘアが補修できる
・薄毛予防につながる


などと、期待を寄せられていたり、場合によっては上記の効果があると、まるで真実かのように言われている成分です。


ヘマチンとは動物の血液から作られる成分で、化粧品としての成分の定義は「抗ケーキング剤」となっています。


※ケーキングの意味を書いていると本筋から外れるので、興味がある人は調べてね!


大分古いのですが、厚生労働省が平成20年12月に都道府県に宛てた『いわゆる薬用化粧品中の有効成分リストについて』という書面にある、シャンプーとリンスの有効成分は以下のとおりです。


・アラントイン
・安息香酸
・イオウ
・グリチルリチン酸二カリウム(グリチルリチン酸ジカリウム)
・サリチル酸
・サリチル酸ナトリウム
・トコフェロール酢酸エステル(酢酸DL-α-トコフェロール)
・トリクロサン
・ピリチオン亜鉛
・ベンザルコニウム塩化物(塩化ベンザルコニウム)
・イソプロピルメチルフェノール
・グリチルリチン酸三ナトリウム
・臭化アルキルイソキノリニウム液(75%)
・レゾルシン


ヘマチンは見られません。


また、さらに古いのですが、日本化粧品工業連合会による『医薬部外品の成分表示名称リスト(平成18年3月10日)』の、238番に「ウシヘマチン液」が見られます。


つまり、ヘマチン自体は平成18年3月の時点ですでに医薬部外品の何かに含まれていた成分のようです。


ただ、成分表示名称リストなので、有効成分かその他の成分かは分かりません。
しかし、いずれにせよ「白髪」に関する効能表示は現段階ではやはり認められていないものと思われます。


それは、ブラックの名を冠するシャンプーやコンディショナー、トリートメントが一様に 白髪を予防できることを匂わせる程度 に留まっていることが逆説的に証明しているのではないでしょうか。


化粧品は効果・効能は謳えないが副作用はないもの。


医薬部外品(薬用化粧品)は決められた成分を決められた濃度含むと、決められた効果・効能を謳えるもの(ただし作用は温和)です。


「白髪を予防・改善できる」と明記すれば、景品表示法と薬事法に恐らくダブルで違反することになります。


個人的には、そもそも


どんな成分だろうが、真皮にある毛母細胞まで美容訴求成分は浸透しないでしょ……

とも思います。


化粧品のCMや広告に、


超・浸透
奥まで浸透

などというキャッチコピーが大きく踊っているのと同時に、右隅に米粒みたいな小さな文字で「※浸透は角質層まで」って書いてあるの見たことありませんか?
そうなんです。


美容訴求成分はどんなものであれ、塗るだけでは角質層(平均0.03ミリ)までしか届かないのですよ。


真皮まで届けるにはそもそもとして、ポレーションや導入機などの美容機器を使わないとなりませんし、それでも全部がいけるわけでもない。


ましてや、コラーゲンしかり、ヒアルロン酸しかり元来が動物由来の成分って分子が大きいので、かなり改良されてようやく浸透力が上がるものですし、そのうえシャンプーやコンディショナーのように水に流すものに入っていて、真皮の、しかもそのなかにある毛母細胞までなんて入るとは思えないわけですよ。


そんなもんで浸透するなら、店にある美容機器ぜんぶ放り投げるわ―― そう、思いますね。


そろそろ表題の製品 ボズレー ブラックプラス シャンプー に戻ります。


……というわけで、白髪を予防するうんぬんは「話半分」程度にとどめておき、


願わくは 予防できたらいいな!


くらいの気持ちでなら、使ってもいいと思います。


白髪の改善・予防は別として、界面活性剤の質はいいですし、ほとんど吸収されないとは思うけど先鋭的な抗老化剤も入っていて、シャンプーの質としては大変良い感じです。


わたくしも注目しているボズレーのシリーズなので、今回はサンプルを購入して実際に使ってみましたが、プロフェッショナルよりも洗浄力がやや穏やかなかんじがしました。


プロフェッショナルでは皮脂がとれすぎるように感じる人は、こちらのブラックプラスもよいかもしれません。


一応定価は変わらないようですが、ネットでは若干 プロフェッショナル の方がお安く出回っているようです。


なんにせよ、ボズレーはいいぞ。


2019年9月時点でもイチオシの高品質シャンプーです。


ボズレー プロフェッショナル シャンプー 360ml
ボズレー プロフェッショナル シャンプー 360ml
個人的にはプロフェッショナルの方が出来がいいと思います。


オマケ:

ブラックプラスシリーズには、エッセンスがあります。


このエッセンス、件の成分ヘマチンが入ってすらいないの…… なんで……

細胞賦活するような成分は入っているんですけれどね。それも強力なタイプとは言い難い。


amazonのレビューを見ても、考えさせられますね。


消費者が勝手に期待している(思い込んでいる)だけであるという言い訳が通用する範囲の打ち出し方ですけれどね。


白髪染めから卒業したグレイヘアの女性が注目を集めたりしていますが、未だ白髪は忌むべきものであり、あわよくば根本的になんとかしたい、とお考えの方も少なくないでしょう。そういう方にとっては切実な問題なんですよね。


かつて化粧品が幾度も通ってきた道ですけれど、何とかしたいという切実な思いを逆手にとるやり方はやっぱり、ちょっと……不誠実な売り方だなぁと思ってしまいます。


シャンプーはもの自体は良いので、残念です。


***


今のところ、白髪はどうも遺伝的な要因が大部分を占めると考えられているようです。


睡眠不足やストレス、栄養状態の悪化などの不摂生によって、頭皮の血行が悪くなり、毛母細胞に栄養が運ばれにくくなって一時的に白髪が増えることもありますが、そういう種の白髪はいつの間にかもとに戻ったりします。


加齢(老化ではなく加齢と表現するところがミソ)による変化は、基本的には元に戻りません。


今後そういうアプローチが発見されるかもしれませんが、今の時点で決定的なそういうものはないです。


個人的には、老いを否定したり、受け容れがたいという心理の方に興味があります。


私は白髪染めをしていますが、これは美容に関わる仕事をしている手前、その方がお客様に安心感や信頼を持ってもらえるのではないだろうか、という社会的な理由です。


こういう仕事をしていなければ、たぶん白髪染めはしないですし、この世に自分ひとりしか存在しないなら、絶対染めていないです。


白髪をなんとかしたい、という思いはあってもなくても、それは人それぞれですし、それぞれで良いのだと思います。


ただ、その理由の方が大事なような気がします。


社会的な理由か絶対的な理由か、それによって本質が違うように思うんですよね。

<フェースパウダー> 資生堂 ホワイトニング フェースパウダー 2019


資生堂 ホワイトニング フェースパウダー 2019
10,800円
※2019年9月公式サイトでの価格
※画像(リンク先)はamazon取り扱いの2018ver.並行輸入品
ざっくり結論:
美肌づくりのためのスキンケアアイテムとして使うには、必然性がない
毎日のスキンケアやメイクアップを楽しむための製品

お客様からご質問のあった製品です。
大変人気の製品らしく、お客様もお友達から勧められて購入してみた、とのことでした。
メイクアップだけでなく、スキンケアにも使用できる、という珍しいパウダーです。
全成分「公式サイトより引用」

トラネキサム酸*,ユキノシタエキス,アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム,ミリスチン酸マグネシウム,濃グリセリン,マカデミアナッツ油,タルク,セリサイト,ポリアクリル酸アルキル,メチルポリシロキサン,ガラス末,Nε-ラウロイル-L-リジン,ステアロキシメチルポリシロキサン,ジカプリン酸ネオペンチルグリコール,ステアリン酸カルシウム,ステアリン酸マグネシウム,ナイロン末,ビスブチルジメチコンポリグリセリル-3,無水ケイ酸,セスキイソステアリン酸ソルビタン,架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体,クロルフェネシン,窒化ホウ素,塩化ジステアリルジメチルアンモニウム,合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム,精製水,クエン酸,リン酸二水素ナトリウム,1,3-ブチレングリコール,d-δ-トコフェロール,流動パラフィン,メチルハイドロジェンポリシロキサン,酸化アルミニウム,香料,合成金雲母,硫酸バリウム,雲母チタン,ベンガラ被覆雲母チタン,黄酸化鉄,ベンガラ  *は「有効成分」無表示は「その他の成分」
※商品の改良や表示方法の変更などにより、実際の成分と一部異なる場合があります。実際の成分は商品の表示をご覧ください。

「商品の改良や表示方法の変更などにより、実際の成分と一部異なる場合があります」とのことなので、実際の製品の成分とは違う可能性がありますが、大幅に(まったく)違うということは考えにくいので、おおよそこんな感じだろうという前提のもとにすすみます。
「有効成分」と「その他の成分」で分かれているので、医薬部外品です。
有効成分はトラネキサム酸。
美白成分の一種です。
美白成分はしみを消したり薄くする成分ではなく、しみを予防する成分ですが、成分によってアプローチ方法が違います。
トラネキサム酸はしみがある部分が慢性的に微細な炎症を起こしていることに着目し、その炎症を抑えることでメラノサイトの活性化を抑えよう、という成分です。
すごく新しい成分というわけではなく、美白剤のなかではわりとスタンダードな部類の方に入ると思います。
スキンケアに関わる美容訴求成分としては、
ユキノシタエキス
抗菌、消炎作用。近年、紫外線によって傷ついたDNAを修復する際に細胞の突然変異を防ぐ作用がわかった。
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム
高い保水効果を持つヒアルロン酸をアセチル化したもの。ヒアルロン酸Naに比べ、皮膚へのなじみがよい。
濃グリセリン
吸湿性によって保湿するタイプの保湿剤
このあたり。
あとの成分は、パウダー状の製品にするための基材(色粉)だったり、それらを混ぜて定着させるためのものだったりです。
イメージとしては、
ベビーパウダーとおしろいの中間くらいの粉に、きらきらするラメを混ぜて、ちょっと美白成分と保湿成分を入れてこねて固めました!
てな感じです。
保湿成分は控えめですし、フェイスパウダーという性質上、タルクが主となっているので皮脂を吸着しますから、スキンケアアイテムとしては「美白化粧品」と考えてよいと思います。
美白成分と紫外線によるダメージを修復する際に関わる成分がありますが、一方で紫外線吸収剤は入っておらず、紫外線散乱剤は微量か含まれていないため、日中使用する場合は日焼け止めかUVカット効果を持つ下地を併用する必要があります。(公式サイトにもガッツリ書いてますね)
公式サイトによると下記7つの使い方が提案されています。
・朝、メイクの仕上げに
・夜のスキンケアの仕上げに
・美白ケア
・下地やBBに重ねて素肌感メイクに
・日中の化粧なおしに
・デコルテや首、手に
・香りでリラックス
このうち、スキンケアの観点からは、夜のスキンケアの仕上げに使うための購入はあまりお勧めしないです。
理由は、美白ケアをしたいのなら、美容液やクリームで複数の美白成分をなるべく高濃度で取り入れる方が効果的ですし、粉状でタルクが相当量入っていますから、皮脂はもちろん、夜のスキンケアに使った油分を吸着します。
皮脂量が落ちてきている人や、もともと少ない人、スキンケアアイテムで補充している油分が少ない人は、このパウダーを重ねることで肌の乾燥を助長する可能性があります。
特に、最近は油様感の強いアイテムは軒並み不人気で、化粧水とさらっとしたジェルのようなクリーム、または化粧水と美容液のみ、なんて方はすごく多いと思うのです。そうすると、恐らく、油分が取られすぎます。
皮脂でいつもギトギトになるという方は、夜寝る前につけると朝はわりとさらっとしていると思いますが、その目的に使うのならば別にこのパウダーでなくてよく、なんなら我らが大正義、ジョンソンのベビーパウダーでよいです。

そもそも、暑い季節、寝ているあいだに皮脂が出るのは当然のことです。
朝の洗顔はそれを落とすために行うわけですから、寝ているあいだにギトギトになっていても美容上は問題ありません。
快、不快の感覚的なものは別ですが……。
つまり、夜のスキンケアに使う必然性があるとは言い難いです。
ここまで書いていて、ものすごく的外れなナンセンスなことを言っているようで、自分でとても嫌になってきました。
この製品は、そういう無粋なことを言うために存在しているわけではないと思います。
キッラキラのケースに入っていて、
『フローラルアロマの香り』(公式サイトより)で、
なんかいろいろ使えるぞ!

楽しい、かわいい、わくわくする――
それで良いと思います。
そもそも化粧品は定義上は「効果をうたってはいけないもの」です。
医薬部外品はある成分が規定量入っていると、決められた効果を謳えるものです。

化粧品の方向性はものによって全然違います。
化粧品の枠組み内にありながら、皮膚科学に基づいたスキンケア効果を狙っているものもありますが、そうでない、娯楽品に近いものもたくさんあります。そして、それで良いのです。
消費者側がそれを理解して、自分がスキンケアに求めている目的に合った製品を的確に選ぶことの方がはるかに大事です。
***
ちょっといろいろありまして、ずいぶん間が空いちゃいました。
山場は越えた(現実的にではなく精神的に解脱した)のですが、まだ渦中ではあります。
珍しい……というか貴重な体験をして、それが女性の美容や健康管理にも関わることだったので、いつかもうちょっと落ち着いたら個人ブログ にまとめたいと思っています。
いろいろ、滞っているのですが、こっちも月2回くらいはせめて更新したいなぁ、と。
模索中です。

女性はウォーキングよりも筋トレ

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フリー写真素材ぱくたそ
美容系の記事は書けていないのですが、本家ブログの方で健康・運動系の記事を書いていました。
ざっくり言うとこんな内容です。
・新生物(がんなどの悪性新生物や良性新生物)に比べ、筋骨格系及び結合組織の疾患の数は2.5倍も多い
・女性に関していえば、医療費全体で第三位に位置するくらい多い
・運動は日本人が最もかかりやすい循環器系の疾患や、数が多い筋骨格系及び結合組織の疾患の予防に役立つ
・運動不足の人が急にランニングをはじめるのはけっこう危ない
・筋トレから。女性は家でできる筋トレから!

厚生労働省の統計や、安全かつ効果的にトレーニング(運動)を行うための3つの原理と6つの原則などを引用し、うちのパーソナルトレーナー監修のもと、書きました。(ただ使われただけともいう……)
けっこう詳しく書いているし、役立つ情報もあるかと思うのでぜひ覗いてみてください。
美容と健康は隣接領域か、健康という大きな枠組みのなかに美容という枠はあるかと思うので。
↓↓↓↓ ココカラ ↓↓↓↓
ふつうの女性こそ、筋トレを行うべき理由
http://blog.sentakubiyori.info/?eid=1328966
***
来週あたりは美容系の記事をなにか書ければ、と思っています。
先日珍しくテレビを眺めていたら、〇〇〇AのスクワランオイルのCMを見たので、スキンケアの仕上げは、クリーム、乳液、オイルのどれがいいか、とかそんな内容を書きたいなぁ……などと思っています。
一時よりは落ち着いたけれど、オイルの問い合わせって昔、めちゃくちゃあったんですよね。
***
このブログを書いている人は、自営業者です。
札幌市豊平区で9年営業しています。
エステや化粧品カウンセリングの他に、個人トレーニング指導なんかもあるよ~
【せんたくびより】
https://sentakubiyori.info/
開業当初は運動系のメニューって、全くと言ってよいほど需要がなかったんですけれど、ここ数年は運動指導と整体を組み合わせた利用がもっとも多いです。
うちの整体&トレーニング担当者は、昔から「健康維持のために運動は欠かせない。整体はその手助け」って言いきっていたんですよね。もともと、スポーツクラブに勤めていた人なんですけれど、そもそも運動だけでは健康維持は無理だと悟って、整体の勉強をはじめたという経緯があります。
ようやく時代にマッチしてきたし、健康観が発達しているのを感じて嬉しくなるそうです。
最初の頃はあんまりにもニーズがなくて、しょんぼりだったよね(遠い目)

<シャンプー>Reveur0(レヴール ゼロ) モイスト シリコーンフリー シャンプー

Reveur0(レヴール ゼロ) モイスト シリコーンフリー シャンプー (460mL)
Reveur0(レヴール ゼロ) モイスト シリコーンフリー シャンプー (460mL)
972円
※2018年10月amazonでの価格
入っているものはそんなにおかしくない。なのに、なぜ評判が芳しくないのか…
全成分:
水、ココイルグルタミン酸TEA、イソペンチルジオール、コカミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、(カプリリル/カプリル)グルコシド、ココイルメチルタウリンNa、テトラオレイン酸ソルベス-40、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリン酸PG、ヤシ油脂酸PEG-7グリセリル、ポリクオタニウム-10、塩化Na、コカミドDEA、ポリクオタニウム-50、ジオレイン酸PEG-120、メチルグルコース、クエン酸、EDTA-2Na、BG、サッカロミセス/コメ発酵液、カラメル、クエン酸Na、エタノール、ハチミツ、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、ビフィズス菌培養溶解質、クインシードエキス、フラガリアチロエンシス果汁、乳酸桿菌/ダイコン根発酵液、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、DPG、レシチン、フラーレン、ローヤルゼリー、PVP、イヌラクリスモイデエキス、セルロースガム、ポリビニルアルコール、硫酸AI、キサンタンガム、香料、フェノキシエタノール、メチルパラベン
ノンシリコンシャンプーの革命児(大げさ?)とも言ってよかった、「レヴール モイスト&グロス シャンプー」のリニューアル製品です。
自分のブログを確認しましたところ、「レヴール モイスト&グロス シャンプー」の記事は2012年1月UP、市販のノンシリコンシャンプーレポの記念すべき第一弾でした。当時はノンシリコンシャンプー自体が出始めで、2千円前後の製品が圧倒的多数であった中、500ml 千円弱という価格はまさに革命的だったのです。入っているものも、本当に良くて(当時は)、多くのお客様にお勧めした製品でした。
さて、6年の時を経て、リニューアル後の製品はどうでしょうか。
界面活性剤(洗浄剤)のTOP表示はココイルグルタミン酸TEA。アミノ酸系洗浄剤です。その他にコカミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、ココイルメチルタウリンNa、など御馴染みの洗浄剤、助剤が入っています。ヤシ油系主体ですね。昔のブログは全成分を記載していなかったので、比べようがないんですけれど、洗浄剤そのものは低刺激性のものが多く、わりと良質な印象です。
目を引くのは、3番手表示の「イソペンチルジオール」でしょうか。多価アルコールの一種、溶剤であり、保湿作用があり、抗菌力もありますす。この位置にあるのはシャンプーではあんまり見ないような……
皮膜形成剤のポリクオタニウム-10、保湿剤のポリクオタニウム-50が入り、
美容訴求成分としてBG、サッカロミセス/コメ発酵液、カラメル、クエン酸Na、ハチミツ、ビフィズス菌培養溶解質、クインシードエキス、フラガリアチロエンシス果汁、乳酸桿菌/ダイコン根発酵液、DPG、レシチン、フラーレン、ローヤルゼリーなどが見られます。
注目したいのは、その表示位置でしょうかね。
それら多くの美容訴求成分が、ph調節剤、キレート剤(クエン酸、EDTA-2Na)の後ろの表示なんですよね。ph調節剤とかキレート剤というのは、製品をつくるうえに必要な添加物的なもので、多くは防腐剤手前くらいの表示。もともとそんなに量が入っているものじゃないんですよね。
となると、イソペンチルジオール以外の美容訴求成分はたぶん、ほんのちょっとしか入っていないんじゃないだろうか……。
イソペンチルジオールが多価アルコールの一種ということなので、PGやヘキサンジオール様の保湿作用だとすると、少し心もとないような気がしないでもありません。「モイスト」という名を冠していますが、かなりすっきり洗いあげるのではないかと予想。
コンディショナー(トリートメント)は基本的に毛幹部に作用するものなので、管轄外なのですが、その兼ね合いによってはけっこうさっぱりした仕上がりになってしまうのかも。以前のレヴール(紫)が、この価格にしてはわりとしっとりした洗いあがりだったように記憶しているので、少し印象が違うのかもしれませんね。
頭皮を清浄にする、清潔にたもつ、という意味では全く問題のない、むしろ優れたシャンプーだと思うんですけれど、毛幹部へのしっとり感や手触りのよさ、艶などを期待すると、肩透かしにあったような感じになるのかもしれません。そのせいか、実際にお使いの方の感想もネット評判も芳しくないように思います。
実物を手に取ってみたいと思っているんですけれど、あいにくこちらの製品はサンプルを出していないようでした。
機会があれば、実物を購入したいと思いますが、アラフォーの劣化が始まっている髪質にはちと厳しいように見えるのですよね。購入してすぐ捨ててしまうのは、良心が痛むし……。MOTTAINAI。
あくまでも全て成分を見ただけの印象なんですけれど、洗浄剤自体はけっして質が悪いわけではないけれど、保湿成分などの美容訴求成分が、ちょっと心もとない印象ですね。ノンシリコンのパイオニア的存在だっただけに、少し残念な感じは否めません。普通のノンシリコンシャンプーだったら、別にそんなこともないんですけれどね。逆に言えば、それだけノンシリコンシャンプーの市場が成熟したとも言えるのかも。
なんにせよ、時代の移り変わりを感じさせる製品です。
<本日の所要時間50分>
改めて、たった6年のあいだにこんなにもシャンプー市場が変わったことに驚きました。
や――たった6年って書いたけど、小学校1年生が6年生になるだけの年月なのか……。
児童期から青年期への移り変わりと考えたら、決して短い年月ではないですね。

地震と美容雑誌

前回更新よりひと月空いてしまいました。


地震があったりしてバタつきました。


弊店のある札幌市豊平区も震度5弱で揺れまして、揺れそのものによる被害はさほどありませんでしたが、長引いた停電と電力不足の影響が少なからずありました。


地震→停電の流れであってよかったと思ったものは、
・2~3日分の飲料水と食料の備蓄
・懐中電灯


あったら良かったのかもな、と思ったものは、
・ラジオ
・モバイルバッテリー


でしょうか。


ただ、周囲の話を聞いていると、初期の頃に情報を入れすぎた人は逆にパニックになったこともあったようなので、情報との付き合い方は案外難しいのかもしれません。


札幌市内は一部の被害が大きかった地区を除き、ほぼ日常を取り戻しています。


日に何度もあった余震も今は数日に一度くらいですし、食料品が手に入りにくかった状況も回復しましたし、数値目標のある節電もありません。これから紅葉もきれいになる時期ですから、ぜひ北海道に観光にいらしてください。そして、ぜひ当店にもお越しください。


さて。


後片付けをしていたら、某美容雑誌をみつけました。

美的の4月号です。

ちょうど美白化粧品の特集が組まれていたので、情報収集と、あわよくば成分を見てみようかと思って久々に購入したのですよね。


掲載されている化粧品は、以前はハイブランドの高価格帯のものが多かったのですが、最近はプチ・プライスなどと呼ばれる価格帯の製品も載っています。


最近、ますます、人はいったいなんのために、どうやって化粧品を選んでいるのか分からなくなってきています。
多様化といえばそれまでなんですけれど。


このブログでは、その方が需要があるのでは、と思い、比較的お手頃価格の製品を取り上げていることが多いのですが、実際仕事で扱っているのはその数倍から数十倍の製品が主です。


皮膚科学に基づいた化粧品しか扱っていないので、うちで取り扱っているものや使用しているものは、わりと価格と性能が比例するのですが、巷に出回っている化粧品は決してそうではありません。


そんなことを考えていたら、掲載されている製品を取り寄せて成分を見て、試用するということに気乗りせず、結局半年近く放置しました。


美的を見て製品を購入する方は、きっと性能とか、効果とかそういうことはあんまり重点を置いていないように思うので、そういう視点で関わるのはナンセンスなように思ったんですよね。


でも、なんとなくそういう思いが狭量なようにも思えて、いつかなんとかしてやろうと思って取っておいたんですけれど。


いい加減捨てることにします。


次回はお客様からご質問のあったシャンプーをまた見てみたいと思います。


約束破りが常習化していますが、目標は毎週木曜更新です。