Reveur0(レヴール ゼロ) モイスト シリコーンフリー シャンプー (460mL)
972円
※2018年10月amazonでの価格
入っているものはそんなにおかしくない。なのに、なぜ評判が芳しくないのか…
全成分:
水、ココイルグルタミン酸TEA、イソペンチルジオール、コカミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、(カプリリル/カプリル)グルコシド、ココイルメチルタウリンNa、テトラオレイン酸ソルベス-40、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリン酸PG、ヤシ油脂酸PEG-7グリセリル、ポリクオタニウム-10、塩化Na、コカミドDEA、ポリクオタニウム-50、ジオレイン酸PEG-120、メチルグルコース、クエン酸、EDTA-2Na、BG、サッカロミセス/コメ発酵液、カラメル、クエン酸Na、エタノール、ハチミツ、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、ビフィズス菌培養溶解質、クインシードエキス、フラガリアチロエンシス果汁、乳酸桿菌/ダイコン根発酵液、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、DPG、レシチン、フラーレン、ローヤルゼリー、PVP、イヌラクリスモイデエキス、セルロースガム、ポリビニルアルコール、硫酸AI、キサンタンガム、香料、フェノキシエタノール、メチルパラベン
ノンシリコンシャンプーの革命児(大げさ?)とも言ってよかった、「レヴール モイスト&グロス シャンプー」のリニューアル製品です。
自分のブログを確認しましたところ、「レヴール モイスト&グロス シャンプー」の記事は2012年1月UP、市販のノンシリコンシャンプーレポの記念すべき第一弾でした。当時はノンシリコンシャンプー自体が出始めで、2千円前後の製品が圧倒的多数であった中、500ml 千円弱という価格はまさに革命的だったのです。入っているものも、本当に良くて(当時は)、多くのお客様にお勧めした製品でした。
さて、6年の時を経て、リニューアル後の製品はどうでしょうか。
界面活性剤(洗浄剤)のTOP表示はココイルグルタミン酸TEA。アミノ酸系洗浄剤です。その他にコカミドプロピルベタイン、コカミドメチルMEA、ココイルメチルタウリンNa、など御馴染みの洗浄剤、助剤が入っています。ヤシ油系主体ですね。昔のブログは全成分を記載していなかったので、比べようがないんですけれど、洗浄剤そのものは低刺激性のものが多く、わりと良質な印象です。
目を引くのは、3番手表示の「イソペンチルジオール」でしょうか。多価アルコールの一種、溶剤であり、保湿作用があり、抗菌力もありますす。この位置にあるのはシャンプーではあんまり見ないような……
皮膜形成剤のポリクオタニウム-10、保湿剤のポリクオタニウム-50が入り、
美容訴求成分としてBG、サッカロミセス/コメ発酵液、カラメル、クエン酸Na、ハチミツ、ビフィズス菌培養溶解質、クインシードエキス、フラガリアチロエンシス果汁、乳酸桿菌/ダイコン根発酵液、DPG、レシチン、フラーレン、ローヤルゼリーなどが見られます。
注目したいのは、その表示位置でしょうかね。
それら多くの美容訴求成分が、ph調節剤、キレート剤(クエン酸、EDTA-2Na)の後ろの表示なんですよね。ph調節剤とかキレート剤というのは、製品をつくるうえに必要な添加物的なもので、多くは防腐剤手前くらいの表示。もともとそんなに量が入っているものじゃないんですよね。
となると、イソペンチルジオール以外の美容訴求成分はたぶん、ほんのちょっとしか入っていないんじゃないだろうか……。
イソペンチルジオールが多価アルコールの一種ということなので、PGやヘキサンジオール様の保湿作用だとすると、少し心もとないような気がしないでもありません。「モイスト」という名を冠していますが、かなりすっきり洗いあげるのではないかと予想。
コンディショナー(トリートメント)は基本的に毛幹部に作用するものなので、管轄外なのですが、その兼ね合いによってはけっこうさっぱりした仕上がりになってしまうのかも。以前のレヴール(紫)が、この価格にしてはわりとしっとりした洗いあがりだったように記憶しているので、少し印象が違うのかもしれませんね。
頭皮を清浄にする、清潔にたもつ、という意味では全く問題のない、むしろ優れたシャンプーだと思うんですけれど、毛幹部へのしっとり感や手触りのよさ、艶などを期待すると、肩透かしにあったような感じになるのかもしれません。そのせいか、実際にお使いの方の感想もネット評判も芳しくないように思います。
実物を手に取ってみたいと思っているんですけれど、あいにくこちらの製品はサンプルを出していないようでした。
機会があれば、実物を購入したいと思いますが、アラフォーの劣化が始まっている髪質にはちと厳しいように見えるのですよね。購入してすぐ捨ててしまうのは、良心が痛むし……。MOTTAINAI。
あくまでも全て成分を見ただけの印象なんですけれど、洗浄剤自体はけっして質が悪いわけではないけれど、保湿成分などの美容訴求成分が、ちょっと心もとない印象ですね。ノンシリコンのパイオニア的存在だっただけに、少し残念な感じは否めません。普通のノンシリコンシャンプーだったら、別にそんなこともないんですけれどね。逆に言えば、それだけノンシリコンシャンプーの市場が成熟したとも言えるのかも。
なんにせよ、時代の移り変わりを感じさせる製品です。
<本日の所要時間50分>
改めて、たった6年のあいだにこんなにもシャンプー市場が変わったことに驚きました。
や――たった6年って書いたけど、小学校1年生が6年生になるだけの年月なのか……。
児童期から青年期への移り変わりと考えたら、決して短い年月ではないですね。