<美容液>Obagi オバジC5 C10 C20

オバジ C5 セラム 10ml -
オバジ C5 セラム 10ml –
Obagi(オバジ) オバジ C5 10ml 希望小売価格 3,150円
全成分
エトキシジグリコール・DPG・水・アスコルビン酸・ラミナリアオクロロイカエキス(ラミナリアエキス)
アッケシソウエキス・ベタイン・アセチルファルネシルシステイン・ツボクサエキス・グレープフルーツエキス・BG・香料
オバジ C10 セラム 12ml -
オバジ C10 セラム 12ml –
Obagi(オバジ) オバジ C10
12ml 希望小売価格 4,200円
30ml 希望小売価格 8,400円

全成分
エトキシジグリコール・PG・水・アスコルビン酸・DPG・ラミナリアオクロロイカエキス(ラミナリアエキス)
アッケシソウエキス・ベタイン・アセチルファルネシルシステイン・ツボクサエキス・グレープフルーツエキス・BG・香料
オバジ C20 セラム 15ml -
オバジ C20 セラム 15ml –
Obagi(オバジ) オバジ C20
13ml 希望小売価格 8,400円

全成分
エトキシジグリコール・水・アスコルビン酸・ベタイン・ジグリセリン・ラミナリアオクロロイカエキス(ラミナリアエキス)
アッケシソウエキス・アセチルファルネシルシステイン・ツボクサエキス・グレープフルーツエキス・BG・香料
※画像は権利の問題があるため、amazonアソシエイトで利用可能な場合のみ掲載します
前回に引き続きオバジの製品、今回は美容液です。
私、必ずスキンケアに取り入れた方が良いと思う成分のひとつに「ビタミンC」を挙げます。
そのビタミンC主体の美容液がこちらのシリーズです。
まずは、ビタミンCを肌に取り入れた場合の効能を整理します。
・メラニンの生成抑制 → シミ・ソバカスの予防
・過剰な皮脂抑制 → 酸化抑制。ひいては、くすみ、ごわつきなどの予防につながる
・真皮のコラーゲン生成を促進 → しわ、たるみなどの予防
※ただし、化粧品は表皮までしか到達しない可能性が高いと考えられているので美容機器との併用が推奨
素晴らしい。
美白、抗老化を兼ね備えており、なおかつ原料が安価なので真っ先に取り入れたい成分ですなぁ。
いいことづくめのビタミンCですが、その反面大変な弱点があります。
それは、安定性が悪く、分解しやすいことです。
ビタミンCはその特徴からそのまま化粧品に配合されることが難しいと考えられています。
そのため、より安定化された「ビタミンC誘導体」が現在化粧品に使われるビタミンCとしては主流になってきています。
では、話を戻して今回取り上げた製品についてです。
「C5」「C10」「C20」いずれも、紫外線によるメラニン生成の抑制(=一般的にはこれを美白という)と、イオン導入機などを併用してより浸透させることができれば、紫外線や老化によるコラーゲンの変質を抑える働きがあり、
同時にベタイン・ジグリセリン・BGなどが含まれているので、穏やかな保湿を持つ美容液だと思います。
化粧水にも使われていた「ジグリセリン」、「PG」はグリセリンに似た軽い保湿剤で、「DPG」は同じく軽い保湿剤&製品ののびを良くし、使用感の向上に貢献します。
いずれも保湿剤の部類としては、安価な化粧水にも含まれるもので保湿効果は強くないと思われます。
面白いのは「ラミナリアオクロロイカエキス」です。新しい成分です。
海藻由来の成分で角質細胞間皮質のバリア機能を強化し、紫外線ダメージによる損傷を抑える働きがあるといわれています。ビタミンCのコラーゲン生成促進の働きと相性が良さそうです。
ただですね、コレ、一番の着目点は肝心のビタミンCがそのまま「アスコルビン酸」なことでないでしょうか。
先にご紹介しましたが、ビタミンCは安定が悪く、壊れやすい成分です。
そのため最近は
・ジパルミチン酸アスコルビル(高い安定性を持つ油溶性ビタミンC誘導体)
・ステアリン酸アスコルビル(同上。油溶性になることによってクリームなどにも高濃度配合しやすい)
・パルミチン酸アスコルビル(ビタミンCの効果と製品の抗酸化作用を併せ持つ)
・アスコルビルグルコシド(表皮や真皮で酵素によって分解されるため高い安定性を持つ)
・リン酸アスコルビルMg(同上。高い吸収率を誇る)
など、安定と吸収率がよい様々な油溶性、水溶性のビタミンC誘導体があります。
その中で、ビタミンCそのものである、アスコルビン酸はどうしても見劣りしてしまいます。
ビタミンC誘導体は改良がかなりあるので、今の最先端を「第4世代」と例えると、アスコルビン酸は「第1世代」です。
ビタミンCが製品名を象徴しているくらいなら、もう少し新しい誘導体が使われていても良いのでは… と思ってしまいます。
業務用で考えると、「アスコルビン酸」が使われたビタミンC配合と謳っている化粧品は、かなり時代遅れです。
さらに…
こちらもすでにご紹介しましたが、「ビタミンC」は本来、とっても安価な成分なんです。
それを考えると、やっぱり、こちらの美容液も割高感があります。
C5で1mlあたり、315円
C10で1mlあたり、約350円(12mlボトルで換算した場合)
C20で1mlあたり、約645円
※2013年10月現在
私が普段使っているビタミンC誘導体主体の美容液は、25ml 3,675円の業務用メーカーが作っているものですが、誘導体の種類は「リン酸アスコルビルMg」です。誘導体の世代で言うと、第2世代後半か第3世代前半くらいになると思います。
それだと、1mlあたり147円。
C5やC10とは倍くらい、C20とは4倍も違うんですよね。
他に含まれている成分も違うので、単純比較するのもどうかと思いますが、単純にビタミンCの効果を得たいという目的で使うのなら、そう考えてみても良いのかと。
使用感の想像ですが、かなり「しみる」のではないかと予想します。
ビタミンC誘導体は「しみる」ものが多いですが、アスコルビン酸そのもので、5・10・20と来ているので、かなり濃度も高い。さらに緩和させる成分もちと弱い気がするので、けっこう刺激が強いのではないかと。
肌にのせたあとはさっぱりして、ベタベタしなさそうです。
化粧水と同じで、やや作りが古い印象と、割高感を覚えます。
ちなみに、公式HPの製品情報によると、
C5→キメ、ざらつきにおすすめ
C10→キメ、ざらつき、毛穴
C20→キメ、ざらつき、毛穴、肌トーン
とあります。
キメを細かくするためには、
・肌内部の水分量を増やし、たっぷり潤わせる
・コラーゲンの量と質を維持する
上記2点が大切ですが、VCは保湿にはあまり意味がありません。
だから、VCのコラーゲン生成促進効果のことを言っていると思います。が、アスコルビン酸がそんなに浸透するかどうか疑問です。
ざらつきは皮脂過剰による新陳代謝の低下や、洗いすぎやこすりすぎによる角質肥大によって起こりやすいので、VCの過剰な皮脂を抑制する働きのことだと思うのですが、それは効果がありそう。
C10とC20では毛穴が謳われていますが、毛穴対策に大切なのは「保湿」と「たるみ予防」です。VCは真皮のコラーゲン生成を促進しますので、うまく働けばたるみ予防ができますが、こちらもアスコルビン酸で可能かどうか疑問です。
C20では「肌トーン」が出てきますが、これはVCの「メラニン生成抑制」と「色素沈着予防」効果のことだと思いますが、これは逆になぜC20だけ謳われているのか不思議です。
ちょっと打ち出し方と実際の成分の内容にも違和感がある、かな。
いや、美容業界では本当によくあることですけれど。
結論。
今現在お使いの方には申し上げにくいのですが、
VCをスキンケアに取り入れるためにこちらを使うなら、もうちょっとお安くて成分的に新しいものがあるのではないかと思います。
オバジというブランドが好きだ。
そういう方は、それでいいと思う!
Obagi(オバジ) オバジ C5
10ml 希望小売価格 3,150円
Obagi(オバジ) オバジ C10
12ml 希望小売価格 4,200円
30ml 希望小売価格 8,400円
Obagi(オバジ) オバジ C20
13ml 希望小売価格 8,400円

主観的な評価
満点は★5つ
機能 ★
使用感の予想 ★★
コストパフォーマンス ★
———————————-
総合 ★
ビタミンC誘導体は美白効果やアンチエイジング効果など、さまざまな美容効果を持ち、なおかつ最近は油溶性、水溶性と形状のバリエーションが増え、安定性も増しています。
10代~30代前半くらいで今現在シミの悩みがない方は、将来のシミ予防のためにぜひ化粧水で。
30代以降の方で色白の方や、シミソバカスがすでに気になる方は「たるみ」「しわ」予防のためにもVC誘導体が含まれる美容液やクリームの使用をおすすめいたします。
VCは最も基本的かつ効果的な美容成分だと思います。
成分の形状は、今回ご紹介した「誘導体」のいずれかタイプがおすすめです。
最新「第4世代」はテトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)です。
安定性が高く、肌なじみが良いうえに吸収率も高いのが特徴です。
業務用では採用されているクリームや化粧水、美容液が割りとありますが、市販品ではどうなんだろう…。
お値段的には、含有量が比較的高いと思われるクリームの場合、30g~40g(3ヶ月~4ヶ月分)で5,6千円のものが多いようです。業務用メーカーでそのくらいなので、たぶん市販品の場合1.5倍から2倍になると思うので8千円~1万円前後になってしまうんでしょうか。
ううむ…。 そのくらいだと、もっと良い成分も使えてしまいますね。

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