ウォータープルーフの日焼け止めは肌に負担なのか?

夏ですね。

毎年のことですが、この時期はUV化粧品と美白化粧品のお問合せとご相談がガッと増えます。わたしの頭のなかもそれでいっぱいです。今日は、ネットや紙媒体などあらゆるところで見かける「ウォータープルーフタイプの日焼け止めは肌に高負担」について考えたいと思います。

安くて肌にやさしい、ドラッグストアなんかで手に入る日焼け止めをお探しの方はこちらをどうぞ!

腕や脚などのからだに使うのに向いたものを1点、男性・お子さん含め体でも顔にも使えるオールマイティなものを1点、ファンデーションを重ねるときの化粧下地に向いたものを1点ご提案しています。

すべて試用済み、落ちるときはどのぐらいの洗浄で落ちるかもテストし、そのあたりのことも詳細に書いています。

さて、本題にまいりましょう。

ウォータープルーフにするにはどんな成分が使われている?

化粧品に使われる代表的な撥水剤はシリコーンオイルです。成分名はメチルポリシロキサン(表示名はジメチコン)、トリメチルシロキシケイ酸など。

シリコーンオイルというと、ノンシリコンシャンプーが流行ったせいで良くない印象があるかもしれませんが、成分そのものはネット状に皮膚を覆い、保護するもので決して皮膚刺激が強い成分ではなく、フェイスクリームやボディクリーム、ボディウォッシュ、ファンデーション、時には化粧水までさまざまなものに使われています。

撥水剤そのものは刺激が強い成分ではありませんが、ウォータープルーフの日焼け止めはそれらの成分が複数入ることで水や皮脂を弾く性質になっているので、クレンジングや洗顔でも落ちにくくなっています。

使ったあと、洗顔やクレンジングを1度しても、玉のように水を弾いたり、表面の覆われている感がいつまでも消えない……という体験をしたことがある人は少なくないのではないでしょうか。これが、ウォータープルーフタイプの日焼け止めが肌負担になるというところの、ポイントです。

ウォータープルーフが負担になる場合

なかなか落ちないからといって、ごしごしこすったり(物理刺激)、強いクレンジング剤を使ったりすることは確実に肌への刺激、負担になります。また、落としきれずに、何日も肌のうえに日焼け止め成分が残った状態になると、肌へやさしいノンケミカルタイプでは、紫外線散乱剤である酸化鉄や酸化亜鉛などの顔料が付着した状態となり、皮脂が吸着されて乾燥したり、もともと肌への負担と刺激が強いケミカルタイプでは紫外線吸収剤が残ったままとなり、肌荒れを起こしたりしやすくなります。

そういう意味で、ウォータープルーフの日焼け止めは肌へと負担になることはあり得ます。

ウォータープルーフはやめた方がいいのか?

しかし、日焼け止めは十分な量が肌に密着した状態でのっていないと、その効果を発揮できません。(詳しくはこちら)そのため、ある程度の撥水剤は入っていないと、日焼け止めはそもそも紫外線を防止することができません。逆説的には、落ちにくい日焼け止めはよく働いてくれていると思ってもいいのかも。

日常使いする日焼け止めが必ずしもウォータープルーフである必要はありませんが、ウォータープルーフでない場合、どの程度の撥水剤が含まれているのか、一般の方がご自身で調べたり、試したりするのはなかなか骨が折れる作業です。その点、ウォータープルーフ表記があるものを選ぶのは、合理的な選択のひとつかもしれません。

ウォータープルーフタイプの日焼け止めの上手な落とし方

まずは、クレンジング剤を使うこと。「石けんで落ちる」表記があっても、その方が無難です。

石けんはアルカリ性の界面活性剤で、洗浄成分のなかでは洗浄力が強い方ですが、それでもクレンジング剤の方が皮脂や化粧品の油性原料を落とすのに優れています。石けんの方が肌負担が少なそうだからと、ごしごしこすることは、洗浄力の高いクレンジング剤を使うことよりも負担になります。

クレンジングが皮脂や化粧品などの油性汚れを落とす仕組みは、クレンジング剤が含む界面活性剤や油分などとそれらを乳化させて浮かせ、水で流します。流したあと、ぺったりした感触が多く残るのは界面活性剤が少なく、油分が多いクレンジング剤で、さっぱりした感触になるのは界面活性剤の多いクレンジング剤です。

いずれのクレンジング剤を使うにしても、クレンジングする際は、化粧品をたっぷり使って肌と指のあいだに十分なクッションを作り、肌を直接こすらないようにしてくるくると指でクレンジング剤と日焼け止めやメイクをなじませます。

時間はお顔全体でだいたい40秒くらい。短すぎるとクレンジングの油分や界面活性剤と日焼け止めが十分になじまず落ち切らないですし、長すぎるとクレンジングの洗浄剤が肌のうるおい成分まで乳化させて奪っていきます。

使用するクレンジング剤の種類はミルクかクリーム、または水性ジェルタイプが第一選択で、それでどうしても落ちにくい、扱いにくいようなら、油水混合ジェルタイプを考えます。

参考
クレンジングの形状から洗浄力と肌への負担を推察する(過去記事)

現在、ドラッグストア等で手に入りやすいクレンジング剤の多くが、油水混合ジェルタイプです。これは実はクレンジング剤のなかでは洗浄力が強く、肌への負担が大きい方のタイプです。年齢が若くても乾燥傾向の人、30代以上はほんとうはクレンジングはミルクかクリーム、水性ジェルタイプぐらいの洗浄力がおすすめです。毎日舞台に立つくらいのぱっちりメイクをしている人は別ですけれど……

あとは、スキンケアの基本ではありますけれど、肌のうるおいは20歳以降着々と落ちていますし、水で流すだけでうるおい成分は流れるものなので、クレンジングしたあとはしっかり保湿ケアすることは大切です。毎日メイクをする人は習慣になっているので問題ないと思いますが、普段すっぴんの人や、お子さんなどがクレンジングを使用した際は特に気をつけてもらえるといいと思います。

まとめ

ウォータープルーフにするための撥水剤そのものは肌へ刺激は少ないし、紫外線防止効果を得るには入っていた方がいい。ただし、落ちにくいので落とすときにごしごしこすったりすると、肌を傷める原因になる。

落とすときは、石けんでごしごしこすったりせず、ミルクかクリーム、または水性ジェルタイプのクレンジング剤とたっぷりつかって40秒くらい指の腹でくるくるして十分になじませてから流し、必ず保湿ケアをすること。

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