【要注意】化粧品を「半分」にすると効果は「ゼロ」に!?〜プロが教える使用量の残酷な真実〜

毎日のスキンケア、「もったいないから少しずつ使おう」「ベタつくから乳液は少なめで(引き算ケア)」なんてこと、していませんか?

実はこれ、お肌をボロボロにしてしまうかもしれない、とても怖い習慣なんです。

今日は皆様に「絶対に知っておいてほしいスキンケアの真実」をお伝えします。

「量を半分にしたら、効果も半分」は大きな間違い!

「規定量より少なく塗っても、塗った分の効果(半分くらい)は出るよね?」と思われがちですが、最新の皮膚科学ではこれが明確に否定されています。

化粧品の量は、減らすとなだらかに効果が下がるのではなく、ある一定の量を下回った瞬間に、効果が急激にゼロに近づく」ことが分かっています。

これは「ザルの水漏れ」を想像すると分かりやすいです。 水が激しく漏れているザルの網目をテープで「半分だけ」塞いでも、残った網目から結局すべての水がこぼれ落ちてしまいますよね。 お肌の表面は顕微鏡で見ると細かい溝でデコボコしているため、しっかり「規定量」を使って全体を隙間なく覆わないと、わずかな隙間からどんどん水分が蒸発してしまうんです。データでは、クリームを規定量の半分にすると、水分蒸発を防ぐ力は10%〜15%程度まで急落してしまいます。

最も恐ろしい「日焼け止め」の真実

一番怖いのが日焼け止めです。 SPF50の日焼け止めは、「お顔全体で500円玉大」というたっぷりの量を塗った時の数値です。

もし「ベタつくから」と量を半分に減らすと、SPF25になると思いますか? ……なんと、計算上「約 SPF 7.1」まで激減してしまうんです!

これはお城を守る「お堀」の深さを半分に埋め立ててしまうようなもの。敵(紫外線)が歩いて簡単に渡れるようになり、防御力は実質ゼロ。シミやシワの原因を自ら作っているのと同じ状態になってしまいます。

現代人の肌は「スマホ」で弱っている

さらに近年、スマホやPCの使いすぎ(デジタル疲労)によって、肌に「ポルフィリン」という酸化ダメージが増加し、肌本来のバリア機能が悪化することが分かっています。

現代のお肌はただでさえ弱りやすいため、自己流で化粧品を減らす「引き算ケア」は、穴の空いた無防備な城壁を放置するのと同じです。

美肌への最短ルートは「規定量」を守ること

パスタを茹でる時、水道代をケチってお湯の量を半分にしたら、パスタが焦げ付いて失敗作になりますよね 。 化粧品も同じです。量をケチると指の滑りが悪くなり、肌への強い「摩擦(焦げ付き)」が起きて、シミやシワを作ってしまいます。

化粧品の「規定量」は、メーカーの研究者たちが何万回も実験して導き出した、お肌を守るための「絶対ルール」です。

今日からぜひ、お使いの化粧品の「量」を見直してみてくださいね。 正しい量を使うだけで、お肌は驚くほど変わりますよ!

春の肌荒れは「複合災害」? データで読み解く、全世代共通・春のスキンケア「3つの守り」

「暖かくなってきたのに、なぜか肌の調子が悪い」
「いつもの化粧水が、急にしみるようになった」

毎年3月から5月にかけて、サロンでもこのようなご相談が急増します。実はこれ、気のせいではありません。

最新の皮膚科学研究において、日本の春は、気象・汚染物質・精神的ストレスが重なり合う「複合的皮膚環境」にあると定義されています 。いわば、肌にとっての「複合災害」が起きているのです。

今回は、2025年の最新データと科学的根拠に基づき、年齢を問わず知っておくべき「春のスキンケアの正解」を紐解きます。


1. 3月の紫外線は「冬の2倍」の衝撃

まだ肌寒い日もある3月。「日焼け止めはまだ早い」と思っていませんか?
2025年の解析データによると、UVインデックス(紫外線の強さ)は3月から急激な上昇カーブを描き始めます 。

気象庁 日最大UVインデックス(解析値)より

警戒すべきは「UV-A波」

春先に特に怖いのは、肌の奥(真皮)まで届く「UV-A波」です。これは雲や窓ガラスを通り抜け、シワやたるみの原因となる「光老化」を引き起こします 。

さらに問題なのは、冬の乾燥でバリア機能が低下した肌に、この紫外線が降り注ぐこと。「乾燥ダメージ」×「紫外線」の負の相乗効果により、普段より炎症やシミのリスクが格段に高まってしまうのです 。

【対策】
外出の有無に関わらず、朝のスキンケアの最後には必ずUVケアを。「多機能UV(トーンアップやバリア機能付き)」で、肌に一枚の「盾」を作ってください 。


2. 黄砂は「見えないスクラブ」

春の風に乗ってやってくるのは花粉だけではありません。大陸から飛来する「黄砂」や「PM2.5」も、肌荒れの大きな原因です。これらは「ポリリューション(汚染)ダメージ」と呼ばれ、肌のバリア機能を物理的・化学的に攻撃します 。

絶対に「こすってはいけない」理由

特に黄砂の粒子は鋭利な形状をしています。肌に付着した状態で手でこすったり、ゴシゴシ洗顔をしたりすると、まるで「微細なヤスリ(スクラブ)」で肌を削るような物理的ダメージを与えてしまいます 。
春の肌がかゆい時、無意識にかいてしまうのが一番危険なのはこのためです。

【対策】
肌を直接外気に触れさせない「擬似皮膚」を作ることが重要です 。日焼け止めや化粧下地を塗ることで、汚染物質が直接肌に触れるのを防ぎましょう。


【Column:プロの視点】

「処方薬なら安心」は間違い? 春のゆらぎ肌に「ヘパリン類似物質」が合わない理由

乾燥対策として、皮膚科で処方される「ヘパリン類似物質(ヒルドイド等)」をスキンケア代わりに使っていませんか?
実は2024年10月から、美容目的での処方には「選定療養費」として追加の自己負担が発生するようになりました 。これは国が「美容目的の使用は不適切」と判断した結果ですが、サロン経営者としての経験からも、安易な使用には「待った」をかけたい理由があります。

1. 「血行促進」が逆に「かゆみ」を呼ぶ?
ヘパリン類似物質の大きな特徴は、血行を良くして代謝を促す「血行促進作用」です 。これはしもやけやアザの治療には有効ですが、春先の「ゆらぎ肌」には強すぎることがあります。
バリア機能が低下して炎症に近い状態の肌に、さらに血行を促すスイッチを入れると、皮膚温度が上がり、かえって「赤み」や「かゆみ」を増幅させてしまうリスクがあるのです 。

2. 「治療(工事)」と「保護(補修)」の違い
私のサロンでも、「処方薬を使っているのに乾燥が治らない」というお客様が、セラミド配合の化粧品に変えた途端に肌が安定するケースを数多く見てきました。これは「役割」の違いによるものです。

  • ヘパリン類似物質(医薬品): マイナスの状態をゼロに戻すための「治療薬」。有効成分を奥まで届けるために浸透性が高く設計されており、健康な肌に漫然と使い続けることは、肌本来の恒常性を乱す刺激になり得ます 。
  • セラミド(化粧品): 肌表面の隙間を埋めて、外部刺激をブロックする「保護膜」。無理に活性化させるのではなく、足りないセメントを補って壁を強くする「守りのケア」です 。

【結論】
「粉を吹くほどの病的な乾燥」や医師の診断がある場合は、迷わず医薬品を使用してください。
しかし、「なんとなく乾燥する」「より美肌になりたい」という目的であれば、無理に代謝を上げる医薬品よりも、肌のバリア機能を静かに補強してくれる「ヒト型セラミド」などの高機能化粧品を選ぶこと。
これが、春の敏感な肌を最短で落ち着かせる「正解」です。


3. 心のストレスは肌に出る(脳肌相関)

3月・4月は、卒業や入学、異動など生活環境が激変する時期。
最新の調査では、新生活にストレスを感じている人の76%が肌トラブルを経験しているというデータがあります(ストレスを感じていない人は24%)。

脳と肌は繋がっています(脳肌相関)。ストレスによるホルモンバランスの乱れが、バリア機能の低下に直結するのです 。

【対策】
スキンケアの時間を「メンタルケア」に変えましょう。自分の肌を慈しむように触れる「セルフタッチ」は、オキシトシンを分泌させ、ストレスを緩和することが科学的に実証されています 。


結論:全世代共通・今すぐ変えるべき「3つの行動」

春の肌トラブルは、環境と心からのSOSサインです。まずは以下の3つの「基本の守り」を徹底してください。

  1. 摩擦係数の最小化(洗い方の見直し):
    花粉を落とそうと「こすりすぎ」ていませんか? たっぷりの泡で洗うこと。特にナイロンタオルの使用はNGです 。
  2. バリア機能の「物理的」補強:
    コラムでも触れた通り、安易に薬に頼るのではなく、「セラミド」などで角層の水分保持機能を高め、乾かない肌の土台を作りましょう 。
  3. 意識の変革(肌管理へのシフト):
    トラブルが起きてから治す「対症療法」ではなく、常に良い状態を保つ「スキンマネジメント(肌管理)」の視点を持ちましょう 。

(次回予告:年代別の「10代のニキビ」「大人のゆらぎ肌」「シニアの乾燥」対策については、次回の記事で詳しく解説します)

【札幌のプロが実証】暖房地獄に対抗する「プチプラ・セラミド」2選

11月も半ばを過ぎ、札幌はいよいよ冬本番ですね。 外に出れば冷凍庫のような寒さ、一歩室内に入れば暖房による砂漠のような乾燥……。私たちのお肌にとって、一年で最も過酷な「試練の季節」がやってきました。

最近、サロンに来店されるお客様からも、悲鳴のようなご相談が増えています。

「高いクリームを塗っているのに、夕方には肌がピリピリする」 「加湿器をつけているのに、朝起きると顔が突っ張っている」

もしかして、あなたも「乾燥対策 = こってりした高いクリームを塗ること」だと思い込んでいませんか?

実は今年の私、プロとしてあるまじき(?)実験をしていました。 それは、「ドラッグストアやネットで買える『プチプラ美容液』で、札幌の冬を越せるのか?」という検証です。

「プロなんだから、やっぱり何万円もするサロン専売品を使っているんでしょう?」

よくそう聞かれますし、普段はもちろん、最新技術が詰まったプロ用商材を愛用しています。ですが、今回あえて私が目をつけたのは、「成分スペックだけは、プロ用にも負けていない」と噂の、ある2つのアイテム。

結論から言います。 乾燥対策に、必ずしも「高額な投資」は必要ありませんでした。 必要なのは、正しい「成分選び」だけ。

今回は、成分オタクの私が実際に自分の肌で試し、「使用感は値段なりだけど、保湿効果はなかなかだわ……」と唸った、冬の乾燥肌を救う「成分特化型・プチプラアイテム」を2つ、正直にレビューします。

科学的なスキンケアで、この冬の「カピカピ肌」を卒業しましょう!

なぜ冬は「油分」ではなく「セラミド」一択なのか?

「乾燥してるから、もっとクリームを塗らなきゃ!」

冬になると、皆さんそう言って保湿クリームを重ね塗りしようとします。もちろん、クリームで「蓋」をすることは大切ですし、どんな成分が入ったクリームかにもよります。でも、プロの視点から言わせてください。

壁に「穴」が開いたままペンキを塗っても、風は通り抜けますよね?

今のあなたの肌は、まさにその状態かもしれません。

肌の「セメント」が不足していませんか?

皮膚の構造を、よくレンガの壁に例えます。

  • レンガ = 角層細胞(肌の細胞)
  • セメント = 細胞間脂質(その主成分が「セラミド」)

健康な肌は、レンガ(細胞)の間をセメント(セラミド)がびっしりと埋め尽くしていて、水分を逃しません。これが「バリア機能」が働いている状態です。

しかし、札幌の厳しい寒暖差や、エアコンの乾燥した風に晒され続けると、このセメント(セラミド)がどんどん減っていきます。

するとどうなるか。 レンガの隙間がスカスカになり、肌は「ザル」のような状態になります。

「ザル肌」に高級クリームを塗っても意味がない

ここが最大の落とし穴です。 セラミドが不足して「ザル」になった肌に、どんなに高い化粧水を入れても、上から高級なオイルで蓋をしても、水分は隙間からどんどん蒸発していきます(これがインナードライの正体です)。

だからこそ、冬のスキンケアで最優先すべきは、油でベタベタにすることではなく、「減ってしまったセメント(セラミド)を物理的に埋め戻すこと」

これが、私が冬こそ「セラミド一択」だと断言する理由です。

そして、この「埋める」作業において、驚くほど優秀な仕事をしてくれるのが、今回ご紹介する2つのプチプラアイテムなんです。


サロンオーナーが厳選!実力派「プチプラ・セラミド」2選

お待たせしました。 数あるプチプラ製品の中から、成分オタクの私が「中身にお金がかかっている!」と判断し、実際に購入して試した2つのアイテムをご紹介します。

先に正直にお伝えしておきますね。 これから紹介する2つは、デパートの1階で売っているような「うっとりする香り」や「高級感のあるボトル」ではありません。

でも、「肌にセラミドを届ける」という仕事に関しては、職人のようにいい仕事をしてくれます。


1. 成分好きを唸らせる「直球勝負」の原液

CONODO (コノド) ヒトセラセラム (30ml)

  • 推しポイント: 「ヒト型セラミド原液20%配合」という、二度見してしまうようなスペック。しかも、人間の肌に存在するセラミドに近い「5種類(EOP, NP, AP, NG, AG)」をバランスよく配合しています。さらにCICAやプロテオグリカンまで入っていて、成分表を見るだけでお腹いっぱいになる豪華さです。
  • 【プロの正直レビュー】 手に出すと、とろ~り。「うるおいそう!」と思いきや、これはキサンタンガムやカルボマーなどの増粘剤がしっかり入っているため。 サロン専売品のような「塗った瞬間に肌が守られる被膜感」や「ホンモノのコク」を求めると、正直、少し物足りなさを感じるかもしれません。 ですが、スーッと肌に消えていく浸透感は本物。「余計な演出はいらないから、とにかく成分をくれ!」という、ストイックな乾燥肌さんの期待には全力で応えてくれます。

2. 科学的スキンケアの「教科書」のような乳液

TOUT VERT (トゥヴェール) セラミドミルク (40g)

【プロの正直レビュー】 使い心地は、本当に「ザ・乳液」。飾り気のない、実直なテクスチャーです。 高級クリームのような「肌がふっくら蘇るようなドラマチックな感動」まではいきませんが、暖房の風から肌を守る「盾」としての機能は非常に優秀です。 朝塗ってもベタつかないので、メイク前の「乾燥崩れ防止」としても活躍します。毎日淡々と使うことで、気づけば肌が揺らがなくなっている……そんな「縁の下の力持ち」的な存在です。

推しポイント: こちらは「ヒト型セラミド4.5%配合」と濃度を明記している実力派。特にバリア機能の要となる「セラミド2」が高濃度で配合されています。アミノ酸も入っていて、まさに「肌の基礎工事」のために設計されたような一本。


❸ 効果を120%引き出す!プロ直伝の「効かせ」テクニック

今回ご紹介した2つのアイテムは、サロン専売品に比べるとテクスチャーが少し「あっさり」しています。 そこで、プロの裏技を一つ。

それは、「あえて、規定量の2倍を使うこと」です。

高級なクリームだと、どうしても「もったいない…」とチビチビ使ってしまいがちですが、これこそが乾燥の原因。 その点、この2つはプチプラです。「惜しみなく使える」ことこそが最大のスペック!

  1. まずは規定量を顔全体に馴染ませる。
  2. 乾燥しやすい頬や口周りにもう一度重ね塗りする(追いセラミド)。
  3. 最後に、手のひらの温かさでじっくりハンドプレス(アイロンがけ)して押し込む。

「成分濃度 × 量 = 効果」です。 質(成分)は良いのですから、あとは量で勝負。この「2度づけ」をするだけで、翌朝の肌のふっくら感は劇的に変わりますよ。


まとめ:この冬、あなたの肌を「カピカピ」にさせないために

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今回ご紹介した『CONODO』と『トゥヴェール』。 正直なところ、私がサロンで提供しているスペシャルケアのような「魔法のような変化」や「極上の癒やし」はありません。

ですが、「肌の隙間を埋め、バリア機能を守る」という物理的なミッションにおいては、これほど誠実で頼もしいアイテムはなかなかありません。

  • 今使っている化粧品で、乾燥が止まらない方。
  • とりあえず何か塗っているけれど、肌が改善しない方。

まずはこの冬、騙されたと思って「セラミド」を補給してみてください。 肌の「セメント」さえしっかりしていれば、札幌の厳しい冬も、暖房の風も、もう怖くありません。

もし、「もっと根本的に肌質を変えたい」という時は、いつでもサロンへご相談くださいね。 プロの技術と最新のマシン、それにプロ仕様の知識を駆使して、あなたの肌の駆け込み寺としてお待ちしています。

寒さはこれからが本番。 まずは「お守り」のようなスキンケアで、ご自身の肌を優しくいたわってあげてくださいね。

※この記事はAIの支援を受けて作成しています

アイテム選びより大切なことートータルで考えるスキンケアの新常識

秋の気配が濃くなってきましたね。
ふと湿度計を見ると50%を切っているのを見かけることもしばしば…
夏から秋へと移ろうこの時期こそ、「肌の冬備え」をしておきたいところです。

そのスキンケア、本当に「正解」ですか?

鏡を見て、「最近、肌の調子がいまいちだな…」と感じることはありませんか? 新しい化粧水を使ってみたけれど効果が感じられない、口コミで人気の美容液を買ったのにいまいちピンとこない。もしかすると、それはアイテムひとつひとつの問題ではなく、スキンケア全体の「考え方」に原因があるのかもしれません。

スキンケアは、まるで料理のレシピのようなもの。ひとつひとつの食材(アイテム)がどれだけ高級でも、調理法や順番(ステップ)がバラバラでは、美味しい料理(理想の肌)はできません。大切なのは、すべてのステップをトータルで考えて、それぞれがどんな役割を果たすのか理解すること。そうすれば、あなたの肌はきっと変わります。

今回は、知っているようで意外と知らないスキンケアの基本的な考え方をご紹介します。

スキンケアは「トータル」で考える。基本の4ステップ

スキンケアの基本は、以下の4つのステップで成り立っています。それぞれのステップにどんな意味があるのか、一緒に見ていきましょう。

ステップ1:洗顔・クレンジング|肌を「優しく」リセットする

メイクや皮脂、古い角質といった肌の汚れを落とすのが、洗顔・クレンジングの役割です。このステップは、次に使う化粧品の効果を最大限に引き出すための「土台作り」と言えます。

しかし、ここで注意が必要なのは、「汚れを落とすこと」に重点を置きすぎないこと。洗浄力が強いアイテムは、確かに汚れは落ちますが、同時に肌にとって必要なうるおい成分まで洗い流してしまうリスクがあります。結果として、乾燥や肌荒れの原因になることも。

大切なのは「汚れがごっそり落ちる快感」よりも、肌に負担をかけずに「優しく洗い上げる」こと。あなたのメイクの濃さや肌質に合った、マイルドな洗浄力のものを選ぶことがポイントです。

ステップ2:化粧水|次のステップへの「準備」を整える

洗顔後の肌は、水分が失われがちで不安定な状態です。そこに化粧水を塗布することで、一時的に水分を与え、次のステップへ進むための準備を整えます。

「化粧水をたっぷりつければ、肌がうるおう」と思われがちですが、これは実は少し違います。化粧水の成分のほとんどは「水」であり、いくらたくさんつけても、水分は蒸発してしまいます。肌のうるおいは、一時的に感じられるだけなのです。とろみがある化粧水が保湿力が高いと思われがちですが、とろみは増粘剤によるものであり、必ずしも保湿成分が多いとは限りません。

化粧水は、「うるおいチャージ」というよりは、「肌を整える」ためのアイテム。次に使う美容液やクリームが肌になじみやすい状態にする、その役割を担っているのです。

ステップ3:美容液|スキンケアの「柱」となる

美容液は、スキンケアにおいて最も「効果」を期待できるアイテムです。うるおいを与える、しみを防ぐ、シワをケアするなど、特定の肌悩みに特化した美容成分が、高濃度に配合されていることが多いからです。

まさにスキンケアの「柱」と言える存在ですが、万人に効く「最強の1本」は存在しません。価格帯も幅広く、成分や効果も様々です。自分の肌悩みと向き合い、どんな効果を求めているのかを明確にして選ぶことが大切です。口コミや評判だけでなく、冷静に成分表を見てみるのも良い方法です。

ステップ4:クリーム|うるおいを「閉じ込めるフタ」

最後のステップであるクリームは、これまでのスキンケアで与えた美容成分やうるおいを肌に閉じ込める「蓋」の役割をします。美容液と同様に、高い美容効果を持つ成分が配合されていることも多く、水溶性・油溶性両方の成分を含むことができるため、高い効果が期待できます。

「ベタつかない」「なじみが良い」といった質感も大切ですが、それだけで選ぶのはもったいないです。やや重めのテクスチャーのクリームは、成分の配合量が多く、肌表面を保護するだけでなく、内側からうるおいを保つ効果が高い傾向にあります。乳液は表面をなめらかにする目的のものが多いため、スキンケア効果をより求めるならクリームがおすすめです。

まとめ:あなたの肌に合った「レシピ」を見つける

スキンケアは、単なるアイテムの集合体ではありません。洗顔から始まり、化粧水、美容液、クリームと続く一連の「流れ」であり、それぞれが重要な役割を担っています。

「良い」とされているアイテムをなんとなく使うのではなく、「このステップでは、この役割を担っているから、このアイテムを選ぼう」と、全体のバランスを考えられるようになると、あなたのスキンケアはきっと変わります。

自分だけの肌の悩みに合わせた、あなただけの「スキンケアレシピ」を見つけてみませんか?

増コスト0で今すぐできる、肌の乾燥対策

湿度が下がってきましたね。

私の住まう札幌はすでに室内は40%台がデフォルトです。

対策なしだと30%台を見かけることも……オソロシイ。

定期的に拝見させていただいているクライアントにも、顕著に乾燥傾向が見られるようになってきました。

今日はコスト増ゼロ、何も買い足さず、手持ちのスキンケアアイテムを変えずにできる肌の乾燥ケアをご紹介したいと思います。

使っている化粧品を全体的に増量する

お使いの化粧水や美容液、クリームの使用量を増やすという超カンタンな技です。

簡単ではありますが、実はそれが有効な背景がちゃんとあります。

消費者が毎日のスキンケアに使用しているスキンケア化粧品の量は、メーカーが想定している量の1/2から1/3程度に留まっているというデータがあります。

つまり、メーカーが推奨している量よりも実際は遥かに少ないことが多いのですよね。

私は長年サロンを運営しており、10年以上のお付き合いをいただいているクライアントも少なくありませんが、そのような美意識が高く、スキンケアにも関心が高い方たちでさえ定期的にお声がけさせていただかないと、いつの間にか使用量が大分推奨量よりも減ってしまっています。

かくいう私もそうです。

分かっていても、日々の忙しさに流されて……または、節約意識が高じて、つい使用量を控えめにしてしまうのが人心というものだと思います。

それで問題がないのなら別に悪いことでないと思いますが、肌のコンディションが気になってきたら使用量が減っていないか確認してみてくださいね。

ところで、化粧品のパッケージの裏書には「適量使用する」と書いてあることが多いですが、この適量とは一体どのぐらいでしょうか。

製品と使う人の顔の大きさによって多少違いますが、

化粧水=500円玉大

美容液=さくらんぼ大

クリーム=パール粒大2つ、またはさくらんぼ大

だいたいこのぐらいを1回分の使用量の目安にしておくと良いと思います。

このぐらいで使っていくと、化粧品の減り具合はどうなっていくかというと……

タンク式のクリームであれば最も一般的な容量は30gですが、30gは1か月で使いきるくらいです。

化粧水はテクスチャー(質感)によってずいぶん違いますし、容量も製品による幅がかなりあります。よく見る容器容量としては100ml~220mlくらいかと思います。大体1か月あたり120ml程度使うと1回500円玉大くらいになるでしょう。

ちなみに、使用量を増やす際は美容液とクリームを特に意識すると有効です。

心情的にも行程的にも増やしやすいのは化粧水だと思うのですが、化粧水は90%以上がただの水なので増やしたところでちょっとふやけやすくなるだけです。

それに対し、美容液やクリームは基材に対する美容訴求成分の含有量が多くなっているので、肌に働きかける力が強いです。

手持ちのクリームでパックをする

近ごろはホームケアのパックとしてはシートパックが主流ですが、シートパックはパックのなかでは「手軽である」「扱いやすい」という利便性の観点ではメリットが目立ちますが、スキンケア効果からはエタノールの含有量が高いことや、シートに薄い不織布が採用されていることが多いなどデメリットやリスクが目立ちます。

今も昔も保湿ケアとして最高のパックは「石膏パック」です。

ただ、石膏パックはホームケアとして重要な「手軽さ・やりやすさ」という要素をすべて投げ捨ててしまっています。

また、誤って直接肌につけてしまうとトラブルを起こすなど扱いが難しいため、今やエステサロンでも避けられることが少なくありません。業務用パック剤の主流もジェル、クリームになっています。

そこで私はお手持ちのクリームによる、クリームパックをご提案したいと思います。

いつもスキンケアに使っているクリームを2倍~3倍程度、お顔に塗ったくります。

そしてその、ぬらぬらな状態のまま寝るだけという超簡単なケアです。

さらに効果を増すなら、塗ったくったあと、口と鼻の部分を避けてラップで覆い、7~8分程度放置します。ラップは包帯状にはさみで切り、横向きにフェイスラインを引き上げるようにして貼り付けると良いです。リフトアップ効果も望めます。

翌朝はいつもどおり洗顔をし、スキンケアをするだけでOKです。

簡単です。何も買い足す必要はありません。

でもびっくりするぐらい効果があります。

いくつか注意する点を上げるとすれば、

クリームに保湿成分が含まれていること、抗老化成分である高濃度のレチノールやメラニン還元効果のあるハイドロキノンなど、まぶたの上に塗るには適していない成分を含んでいないこと、などを確認しましょう。

一般流通品を使用している場合はそんなに気にする必要はないと思いますが、業務用メーカーの製品などを使用しているとクリームはけっこうその作りが多彩です。購入元に確認してください。

あと些末なことですが、ぬらぬらで眠ると枕やその周辺を汚すことは必至なので、枕にはぜひフェイスタオルを1枚敷いてください。

あと、大事なことですが、クリームをたっぷり塗るというのはけっこう勇気が要ります。

トーストにいつもの倍バターを塗るのと同じか、それ以上に勇気が要ります。

これは、エステなんだ。

ただの日常のスキンケアじゃない。セルフエステだ。

そういう強い意志をもって己を奮い立たせ、怯まず、ぬっらぬら、テッカテカに光るぐらい塗ってください。

高級クリームを使用している場合は心が折れやすいと思いますので、パック用に安価なクリームを用意すると心理的負担が少ないかもしれませんね。こういうご時世なので余計なストレスは抱えずに済む手段を採用して欲しいと思います。勇気の無駄遣いはいけません。

買い足さず、何も変えずに今すぐできる肌の乾燥ケア まとめ

美容液、クリームの使用量を増やす

お休みの前日など週1回程度、手持ちのクリームでパックをして寝る

いずれも簡単でありながら、職歴10年超のエステティシャンが自信を持ってお勧めできるアプローチです。

ぜひお試しくださいね。

コロナ禍を経た昨今のスキンケア事情

ずいぶんおカタイ表題になってしまったのですが、久々の更新1発目はこれから行きたいと思います。

何を考えるにせよ、何の話をするにせよ、やはりまずは大きな枠を捉えておくことが重要だと思いますので。

2023年現在のスキンケア事情 ざっくり結論

時間がない人、文章読むのが苦手な人向けに結論を簡単に。

効果を重視したスキンケアの考え方と製品は第三世代へと移行中
油分でフタ(第一世代)
足りないものを補う(第ニ世代)
自分の細胞を賦活する(第三世代)→今ココ

娯楽性の高いスキンケアは下火
香りや感触を楽しむタイプのスキンケアアイテムは減り、実用性に重点を置いた製品が増えている。

価格と性能が比例しないのは変わらず。しかし、安くて効果の高い化粧品は存在しない
高い化粧品が必ずしもパフォーマンス(性能)に優れているわけではないが、安くてスキンケア効果の高い化粧品が存在しないのも変わらない事実。それは、美容成分には「原価」があるため。ここで言う、値段が安いの定義はおおむね千円台。

順に少し詳しく書いていきます。

最新スキンケアの考え方は「自分の細胞を活性化する」

かつて社会的地位が高い人や経済的に裕福だった人たちだけのものだった「スキンケア」が、庶民にまで広がったのは江戸時代だと考えられています。それから数百年を経て、近代スキンケアが広まったのは今から4,50年前。

肌に良い作用をもたらすことを目的に作られたスキンケア化粧品の考え方は、いったいどのように変わってきているのでしょうか。

第一世代 油分でフタをして水分を逃さない

肌の水分を油分でフタをすることによって守る、逃さないという考え方でつくられた化粧品が最初です。油分はオリーブ油やホホバ油などの植物性の他、動物性由来のスクワラン、酸化に強い鉱物油など様々なものが使われてきました。

ところが皮膚科学が発展するにつれて、油分は肌の保湿にあまり重要でないことが分かってきました。油分が肌の水分を守るために担っている役割は全体の2,3%ほど。多くは、自前の皮脂で十分であることが分かりました。

こうして、肌を健やかに美しく守るためのスキンケアは次の時代に突入します。

第二世代 足りないものを補う、有用なものを足す

肌の水分を守っているのは主に角質細胞間脂質。今やすっかり名前も機能もその重要性も定着した「セラミド」がスターです。角質細胞間脂質の他には天然保湿因子であるアミノ酸、尿素など。そして主に真皮で重要な役割を果たしているコラーゲン。このあたりはすべて保湿剤です。

そして、コロナ禍以前──2020年頃まではこのあたりが機能性の高い化粧品の主要成分でした。

足りないものや、肌にとって有用な成分を補う、足すという考え方が主流でした。この流れに重なるようにして次の流れが起こってきていました。

第三世代 自分の細胞を活性化する

足りないものや有効な成分を補うという考え方には、限界がありました。

例えば、コラーゲンは真皮で肌の土台を担っている大事な成分ですが、化粧品成分のコラーゲンは分子が大きく、真皮まで到達することはできません。また、人のコラーゲンと化粧品成分のコラーゲンはつくりが異なるため、同化することはありません。

そこで登場したのが、自分の細胞を活性化する「細胞賦活」という考え方です。

十年ほど前から美容商材の展示会や、一部の先鋭的な科学的化粧品を作っているメーカーではその種の製品が見られましたが、コロナ禍以前までは大変に高価な製品が多数でした。

美容成分の濃度が高くなるクリーム、美容液でだいたい1万円台後半から3万円台。なかには30gと標準的な容量のクリームで6万円、8万円というものもありました。

それがコロナを経た現在は、1万円未満……中には5千円台で濃度は高くないもののそういった成分を含み、なおかつパフォーマンス的にもある程度の満足を得られる製品が出てきています。

娯楽性の高い化粧品の流行は下火

コロナ禍以前……私の感覚的にはだいたい2018年頃から、スキンケア化粧品の動向は二極化の様相をていしていました。

実用性VS.娯楽性です。

突然ですが、この記事をお読みの皆さまは何を基準に化粧水や美容液を選んでいますか?

お値段? それとも、化粧品そのものの感触? 塗ったあとの肌の感触?

ベタツキがないかどうか? 匂いが好みかどうか?

多くの方が、今あげた要素を総合的に判断して結論を出しているのではないでしょうか。

女性の場合は物事の判断基準が「感情」の人が多いので、その過程や要素はうまく言語化はできないけれど「好き」か「嫌い」──それを、「合う」「合わない」と表現されるのかもしれません。

肌の傾向はそれぞれ異なりますが、肌のつくりや仕組みは皆一緒です。それを明らかにし、それを踏まえたアプローチを行うのが皮膚科学だと思います。科学に基づいたアプローチは当然成果をあげます。その考え方にない化粧品が「娯楽性の高い化粧品」です。

香りやテクスチャーの心地よさや品の良さなどに重きを置いているものがあれば、自然派、地域密着など独自の思想に基づいて作られた化粧品があります。

この辺りの化粧品は、コロナを経て一気に勢いがなくなったようです。

社会全体で経済状況が悪化したので消費者のニーズもより実用的に、実務的なものに変化した結果かもしれません。

高い化粧品が必ずしも良い訳ではない。ただし、安くていい化粧品も存在しない

スキンケア化粧品の値段とスキンケア効果は比例しません。お値段が高いからといって、必ずしもスキンケア効果が高いとは言えないのです。

ただし、値段が高い化粧品の中には実際にとんでもないスキンケア効果を発揮する製品もあります。

しかし、逆にお値段が安くていい化粧品も決して存在しません。

これも悲しいことに事実で昔から変わりません。

ここでいう「お値段が安い化粧品」の定義とは、千五百円以下の製品のことです。

フリーのエステティシャンとして、科学的視点で15年以上に渡って数千点の化粧品を見て、手にとってきましたが、少し前ならば千円以下、今のように物価高の状況では千五百円以下の化粧品は、化粧水であってもスキンケア効果を期待するのは厳しい、というのが私の結論です。

化粧品の美容成分には原価というものがあります。たとえば、セラミドの中でも主に保湿に関わっていると考えられているセラミドⅡは非常に高価な成分です。千円台の化粧品にも表示上は入っていることがありますが、実際に使ってみるとその存在を全く感じません。

濃度が薄すぎるのです。美容成分はそれなりの濃度がないと体感できるくらいの効果を発揮しません。

それなりの濃度とは、目的とする効果によって異なりますが、最低1%以上です。3%ほどだと大抵しっかり存在を感じますし、5%以上は逆にリスクの心配をする必要が増えてくるかと思います。

そのため、保湿を目的としてセラミドⅡを含む製品を探し、予算を加味して千五百円の美容液を購入するよりは、合成できるようになって安価になったヒアルロン酸を高濃度に含む同じ価格の美容液を使った方が総合的なスキンケア効果は高くなる……といったようなことが、現実ではよく起こります。

ここが化粧品選びを難しくするひとつの理由かと思います。

長年、たくさんの方のスキンケア化粧品選びのご相談にのってきましたが、誰もが皆さんおっしゃいます。

安くていいのを教えて欲しい、と。

私もできるのならそうして差し上げたいと思います。ただでさえ、先の見えない世の中です。

ただ、なかなかそうはいかない事情があるというのは事実です。

2023年現在のスキンケア事情まとめ

コロナ禍を経て、スキンケア化粧品の傾向は大きく変わっていこうとしています。

これからは、自分の細胞を賦活する「第三世代」のスキンケアアイテムに注目したいところです。

とはいえ、スキンケアは必ずしも美肌づくりのために行わなければならないものではありません。

朝、自分にスイッチを入れるために。

夜はリラックスのために。

忙しい現代人が気持ちの切り替えをする時間のおトモでもあります。

ご自身の美容観をもって、適切なアイテムを選んでくださいね。

手の乾燥と荒れ対策 まとめ

時世柄、時節柄、手と顔の乾燥がヤバイことになっている方が多いのではないかと思います。

ほんとうに効果のある対策や使うべき化粧品、ハンドクリームについてまとめていきます。

手指の乾燥、荒れ対策まとめ

本気で手荒れを治す、防ぐにはどうしたらよいの?~皮膚科学の観点から~

肌荒れが起きる仕組みを分かりやすく

市販のハンドクリームの成分・実際の効果について

ユースキンA

パックスナチュロンハンドクリーム

手指の荒れと乾燥対策 3行まとめ

有効な対策は 物理的に守る・化粧品成分で守る・うるおい成分を与える

物理的に守るのは手袋、成分的に守るのはシリコーンオイルなどの撥水剤、与えるべきうるおい成分は1にセラミドやその類似成分、2に油分

残念ながら、流通しているハンドクリームに撥水剤とセラミド(類似成分)が両方含まれる、科学的な製品はほとんどない

***

ほんとうに”効く”ハンドクリームは、残念ながらほとんど存在しません。

10年以上前から、たぶん累計で3百点以上のハンドクリームの成分を見ていますが、シリコーン油が十分に含まれており、セラミド(類似成分)も同時に含むという要素を満たし、なおかつ、その他の細かい条件(ややこしくなるので割愛します)も満たしており、わたしが皆さまに自信をもっておすすめしたいという製品は、たった2商品です。

化粧品はもともと、娯楽物としての側面も強いのですが、ハンドクリームが属するボディケア化粧品では特にその傾向が強いです。

顔はしみやしわ、乾燥、にきびなどがあるとけっこうストレスになるので、積極的にそこを何とかケアしようという発想の化粧品が存在するのでしょうが、ハンドケアは今まで化粧品業界も眼中外だったのかもしれません。

顔用の基礎化粧品を作っている会社が、ついでにボディケア用の商品も作っているというケースはありますが、逆はあまりないのもそれを暗に示しているように感じます。顔用化粧品とからだ用化粧品は同じ化粧品でもそれぞれテリトリーが違うのですよね。

コロナ禍によって、間接的にハンドケアのニーズが高まっているので、今後は少し情勢が変わっていくのかもしれません。

んじゃあ、今、実際に手荒れや乾燥に切実に困っている場合はどうしたらいいのかというと。

ひび割れや手荒れが発端となった湿疹などがある場合は、医薬品で治します。

そのうえで、水仕事のときはゴムやビニル製の手袋を着用、それ以外は現実的に可能な範囲で綿手袋をしたまま生活します。ポイントは、”現実的に可能な範囲”です。2歳の子どもにマスク着用させるか、などという想像力の欠如した話ではありません

ライフスタイル……具体的には、小さな子どもや介護の必要な方のお世話をしている方、手のかかるペットのお世話などをしている方は日中手袋をするのはほとんど無理だと思います。なので、そういう方は夜寝るときだけでも手袋をしておくと、それだけでも効果あります。寝ている最中に外れてしまうのはご愛嬌。

性能的にすぐれたハンドクリームはほとんど存在しないので、化粧品についてはフェイスケアの応用で対処します。

具体的にはハンドクリームは最低限しっかり撥水剤(シリコーン油)の含むものをチョイスし、ハンドクリームを塗る前に、セラミドやその類似成分をなるべく濃度高く含む美容液を塗ります。

そのうえからハンドクリームをぬればOKです。

美容液がなじみきる前に、ハンドクリームを塗ってしまってかまいません。セラミド系の成分は水溶性の成分ではないので…。

長いこと先が見えず、まったく、心もからだも懐もパッサパサに乾いてしまいそうですね。

せめて、懐や時間が許すかぎり、ご自身でご自分を十分に労わり、慈しんであげてほしいものです。

同居の方がいらっしゃる人は、感染リスクという点では一蓮托生のことが多いかと思いますので、親子やご夫婦、パートナー(性別によらず)、ご友人同士で塗りっこしてあげてもよいのではないでしょうか。

タッチセラピーというものが存在するように、人は他者のぬくもりを感じるだけでリラックスするものですから……

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当ブログの有料記事

amazonで買う10代から20代前半のスキンケア用品一式(有料記事/100円,2018年夏UP)

amazonで買える1500円以下の肌にやさしい日焼け止め(有料記事/220円,2021年夏UP)

期間限定で無料公開しています。

12月26日までです。

ここでも市販の製品についてかなり詳しく書いているのですが、このふたつの記事はたくさんの製品の成分を見て、良さげなものはすべて実際に購入し、その手で試用していろいろ確かめたうえで書きました。

その一連の手順は、サロンでフェイシャルに使用する化粧品を探す時、

はたまた、ホームケアのためにお客様に合う化粧品をお探しするときとまったく同じ手法です。

手間とお金(はっきり書いちゃった。下世話ですみません)が大変かかるので、有料設定にしてあります。

amazonで買う10代から20代前半のスキンケア用品一式 の方は、主題は「10代から20代前半の」なんですけれど、皮膚科学発想のスキンケアの基本と、それに適した具体的なアイテム(クレンジング・洗顔・化粧水・クリーム)をご紹介しているので、その他の年代や男性の方にも応用しやすいと思います。

3年も前に書いたものなので、取り上げている製品で一部リニューアルしたり廃番になっている商品もあるのですが、リニューアル後の製品も成分はあまり変わっていない……むしろ少し良くなったことは確認済みです。

廃番になったのは、日焼け止めなので、それは今年書いたamazonで買える1500円以下の肌にやさしい日焼け止め で補っていただけるのではないかと。

週末のお暇つぶしにいかがでしょうか。

3日間すべて予定ぎっしり、なんて方もいらっしゃるかもしれないし、今はいろんな働きかたやライフスタイルがあるので、お仕事の方もいらっしゃるでしょうし、仕事ではないけれどすべて空白……という方もいらっしゃるかもしれないですよね。

例の輩の情勢もありますし。

悲痛なニュースや事件も多く、まったく心を痛めるばかりですが……

こんなときだからこそてスキンケアなどという軽薄なものを真剣に突き詰めてみるのって、なんか、いいじゃないですか。

人間、現実逃避が必要なときだってありますもの。

リュミエール エッセンシャルセラム<美容液>

肌の乾燥が深刻になる季節なので、皮膚科学的発想の保湿ケアと使えそうな市販のスキンケア化粧品について書いています。予期せずシリーズ化してきていますが、7回目です。

【関連する記事】

肌のしくみにもとづく保湿ケアの考え方

皮膚科学発想の保湿スキンケア~

皮膚科学発想の保湿スキンケア~実践編~

市販(amazon販売)の角質細胞間脂質を含む美容液の表示成分によるパフォーマンス考察

流川製薬 ヒメノネムリ 20ml 2,980円
ビーエス-コスメ セラミド美容液 100ml 2,600円
ブランユー モイスチャージェルセラム 110g 6,600円
チューンメーカーズ セラミド200 20ml 1,980円

セラミドは全世代のスキンケアの要ですし、こうやってひとつのテーマに絞ってひとつひとつの製品を見ていくと、化粧品選びの面白さや難しさがよく分かるのでもう少し掘り下げていきたいと思います。

リュミエール エッセンシャルセラム

LUMIÈRE(リュミエール)エッセンシャルセラム 30ml
3,980円(2021年12月amzonでの価格)

リュミエール エッセンシャルセラムの全成分

水、BG、グリセリン、ペンチレングリコール、ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、3-Ο-エチルアスコルビン酸、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、プラセンタエキス、フムスエキス、ヒアルロン酸Na、フィトスフィンゴシン、コレステロール、ベルガモット果皮油、ニオイテンジクアオイ油、アルテミシアパレンス花油、クスノキ葉油、イランイラン花油、ビャクダン油、パルマローザ油、ダマスクバラ花油、シア脂、ホホバ種子油、アルガニアスピノサ核油、馬油、オリーブ果実油、(クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸)グリセリル、アルギニン、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、サッカロミセスセレビシアエエキス、ポリソルベート60、ラウロイルラクチレートNa、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、PEG-40水添ヒマシ油、カルボマー、キサンタンガム、エチルヘキシルグリセリン、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、トロポロン、フェノキシエタノール

リュミエール エッセンシャルセラムの成分解説と考察

基材につづき、定番の保湿剤であるBG、グリセリン、ペンチレングリコールの表記が見られます。

美容液や化粧水の定番の表示順です。

続くのは、 ヒト脂肪細胞順化培養液エキス 。通称”ヒト幹細胞”。2021年現在では理論的にも効果の面からいっても、もっとも注目・期待されている抗老化成分といってよいと思います。私もサロンでフェイシャルに使用する化粧品にも採用していますし、販売化粧品でも含有製品をもちろん取り扱っています。

その次の表示、 3-Ο-エチルアスコルビン酸 はビタミンC誘導体の一種。やや古いタイプのVC誘導体で、特に日焼け後に取り入れたい種類です。

VC誘導体の後にセラミド類の表記が出てきます。

セラミドEOPはセラミド1、セラミドNPは3、セラミドAPは6Ⅱです。ヒト型セラミドの種類も良いですね。堅実です。

その他に美容訴求成分としては、プラセンタエキス(保湿・美白剤)、ヒアルロン酸Na(保湿剤)、フィトスフィンゴシン(細胞間脂質類似成分・保湿剤)などが入っています。……いいですね!

成分表示としては、はっと目に留まります。さて、想像される実際のパフォーマンスのところはどうでしょうか。

長年(13年)多数の化粧品の成分を見、実際に手にとって扱ってきたマニアックエステティシャンの感覚からいくと、「有り得る」化粧品だと思います。

有りえる、というのは、常用の候補に成り得るアイテムということです。

表示上はこれまで取り上げてきた細胞間脂質配合の美容液たちと同じように、ベースの保湿剤が多いように見えますが、以降の表示順もひっかかるところがあまりなく……つまり、容量・価格・配合成分にあまり無理があるように見えないのが理由のひとつ。

あとね、さらに感覚的な話で申し訳ないんですけれども。

なんか、韓国系の化粧品っぽいんですよね。成分構成が。

セラミド類よりも前表示の最強抗老化成分”ヒト幹細胞”って、本来とても高価な成分なんです。

高濃度……化粧品の美容訴求成分の高濃度とは、3%以上くらいのことからを言いますが、ヒト幹細胞の場合5%を超えてくると美容液1本の相場がだいたい2万円前後です。

ただね、これ裏話というかちょっと特殊な事情がありまして。

ヒト幹細胞の成分はほとんど、韓国から買っているらしいのですよ。日本のメーカさんも。

確か……あれは、コロナの前なので2018年か2017年くらいだったと思うのですけれど、そのときの展示会でその話を耳にしまして。当時は国産のヒト幹細胞はほとんどなく、韓国のメーカー数社で独占状態だったらしいんですよね。

んで、そのうちの1社が直販で美容原液を展示会で販売していまして、それがびっくりするくらいの高濃度でこれまた目の玉が飛び出すくらいの低価格だったんですよ。確か3全円弱……。いろんな意味で喉から手が出るくらい欲しかったんですけど、帰りの飛行機の時間が迫っていて、しかも会計待ちの列の長さが正気の沙汰とは思えないほどで、諦めたので実物は手に取れなったのですが。

分かりやすく例えると、卸お菓子工場で焼いた無名カステラは千円だけど、同じカステラでもデコられて、しっかり包装されたものは別ブランド名で〇倍の価格で販売されている、みたいな話です。

まあ、化粧品に関してはカステラと違って成分の組み合わせ自体に販売メーカーさんのセンスが出るし、ヒト幹細胞はすごく良い成分だけどそれだけ使えばいいってことでもないので、話はそんなに単純にはいかないんですけれど。

少し話が逸れてしまったのですが、そんなわけで成分表示上はこれまで取り上げた他の製品同様、BGなどの基本的な保湿剤の表示も多いし、本来高価な成分であるヒト幹細胞の表示順が妙に高いのですが、そういう事情をふまえると、有り得なくない構成だし、価格と容量をふまえても割りと現実的なかんじがするのです。

VC誘導体の種類が古典的なのも、なんかリアルなんですよね。

大分とっ散らかってきたので、まとめます。

まとめ

リュミエール エッセンシャルセラムは、もしかしたら掘り出し物かもしれない、マニアックエステティシャンも気になる美容液。角質細胞間脂質(セラミド)の他、美白剤、抗老化剤もバランスよく含まれており、基本の美容液の候補として考えてみてもいいかもしれない。

ただ、実際に使ってみると思いの他、美容訴求成分の濃度が薄い可能性も有り。

とりあいず1度購入してみても良い製品だと思います。

***

ひと昔まえと違って、今はだれでも化粧品の成分名を見て、それがどんなものでなんの美容効果があるのか気軽に調べられるようになりました。ネットってそういう意味では本当にすばらしいし、有難いです。

だけど、なんの領域でもそうだと思うのですが、それだけでは分からないことって多いのですよね。

よく、こんなに長いこと化粧品を見ていて飽きないのかと言われるんですけれど、継続してたくさんの製品を見てきたからこそ分かる、勘みたいのが形づくられてきて、しかもそれが洗練されていくのが面白いので、飽きることなどないのです。

一見全く違うようでいて、関連する話だと思うのですが――

持病があって、いろんなお医者様に診ていただいてきたんですが、ベテランで名医と言われる方ほど検査結果だけでなくご自身の目で見たその感覚を大事にされているようで、感銘を受けました。

一緒くたにしてしまうのはおこがましいんですけれど、やっぱり、似たようなものなのだと思います。

お医者様のように直接的に、しかもたくさんの人のお力になれるわけではありませんが、お肌の悩みはささいなことのようでいて、案外とその人のQOLを損なうし、ひいては人生に影響を及ぼすものです。

ただ面白いのでやってきているだけですが、お肌のことでお困りの方がいらっしゃり結果的にでも力になれるのなら、これほど光栄なことはないと思っています。

チューンメーカーズ セラミド200<美容液>

お肌の乾燥が特に気になる秋~冬。

年齢を重ねるにつれ、その悩みはいっそう深刻になりがちです。

そのため、ここ数回は皮膚科学的な保湿ケアとそれに有効なスキンケア化粧品について書いています。

【関連する記事】

皮膚科学発想の保湿スキンケア~理論編~

皮膚科学発想の保湿スキンケア~実践編~

今日も角質細胞間脂質配合のスキンケア化粧品を見ていきたいと思います。

チューンメーカーズ セラミド200

TUNEMAKERS(チューンメーカーズ) セラミド200 原液美容液 20ml
1,980円(2021年12月amazonでの販売価格)

チューンメーカーズ セラミド200 原液美容液 の全成分

水、1,2-ヘキサンジオール、BG、コメヌカスフィンゴ糖脂質、ペンチレングリコール、グリセリン、水添レシチン、水添リゾレシチン、アルギニン(公式サイトさんより引用)

チューンメーカーズ セラミド200 原液美容液 の成分について解説

基材の水に続き、保湿剤兼防腐・殺菌剤の 1,2-ヘキサンジオール 、吸湿性により保湿する定番の保湿剤BGの表記があります。その次にこちらの製品の冠成分である コメヌカスフィンゴ糖脂質があり、またまた定番の保湿剤である ペンチレングリコール、グリセリン がつづき、乳化剤である水添レシチン、同じく水添リゾレシチン、最後にアミノ酸の一種アルギニンが見られます。

ここまで見るとお気づきのことと思いますが……

セラミドは入っていません。

製品名に「セラミド」という文字があるだけで、メーカーさんもセラミドが入っているとは書いていません。

セラミド※

※コメヌカスフィンゴ糖脂質

と、繰り返し書いてあります。

コメヌカスフィンゴ糖脂質 とはその名のとおり、コメヌカから精製抽出された植物性スフィンゴ糖脂質――つまり、通称”植物性セラミド”です。

植物性セラミドは、ヒト型よりはむろん、動物性セラミドよりもはたらきが劣りますが、原材料が安価なため製品価格もお手頃になりやすいという点で懐にやさしい成分です。ただ、植物性の成分は濃度高く配合するのが難しいので、単体だとその効果がちょっと心もとないのがネック。

こちらはどうでしょう。

メーカー公式サイトさんによると、セラミド200の200は同メーカーさんの別製品「セラミド原液美容液」と比較してコメヌカスフィンゴ糖脂質を2倍にしたとのこと。2倍は濃度のことなのか、量のことなのかは分かりません。

成分表示から察するに、たぶん”量”でしょうかね。

セラミドとセラミド200の成分表示とその順がまったく同じなので。

いずれにせよ、残念ながらそう濃度が高いものではないのではないかと思います。

その理由としては、そもそも先に書きましたが、植物由来成分はその安定性や使用感からいって高濃度に含まれにくいこと。あとは、 1,2-ヘキサンジオール、BG 、 ペンチレングリコール、グリセリン とベースの保湿剤がやはり入りすぎているように思います。

BGとベンチレングリコールの間にコメヌカスフィンゴ糖脂質表示があるのも気になるところです。

この表示だと、 コメヌカスフィンゴ糖脂質 とペンチレングリコールとグリセリンが同濃度、もしくはコメヌカスフィンゴ糖脂質の方が含有量が多いということになりますが、化粧品の常識からいくと後者は考えがたいので、そもそもBG以後の濃度が大変薄いという可能性も考えられます。

もともと角質細胞間脂質(類似成分)のなかでも働きがおだやかな植物性セラミドにあって、さらに濃度が薄いとなると仕組みは違いますが、水分を大量に抱え込む性質を持つヒアルロン酸を高濃度に含む美容液を使った方が保湿効果を得るという意味では効果的かも。

メーカーさんの推奨する基本の使い方、1回2~3滴では乾燥肌に悩む方が期待されるほどの保湿効果は得られないのでは……?と思います。

乾燥の具合がまだ軽症の方……たとえば、20代半ばくらいの標準的な肌の方ならこちらの製品が合うかもしれない、とエステティシャンは思います。

まとめ

チューンメーカーズ セラミド200 原液美容液 はセラミドは入っておらず、植物性セラミドの1種であるコメヌカスフィンゴ糖脂質が入った美容液。細胞間脂質(類似成分)を含む美容液のなかでは保湿力は高くない方なので、乾燥状態がひどくない方、年齢の若い方向けの美容液と思われます。

1回2~3滴といわず、ちょっと多めに使った方がいいかも。

ちなみに、美容原液とありますが、化粧品における「原液」の定義は定まっていません。こちらもそもそもセラミドではないし、セラミド類似成分であるコメヌカスフィンゴ糖脂質以外にもいろいろ入っています。

また、こういう容器形状ですと導入やポレーションに使えそうなイメージですし、amazonのレビューを見ると実際にお使いの方もいらっしゃるようですが、化粧品や美容機器と日常的に長年戯れているエステティシャン的には、こちらはポレーションやイオン導入には使用しませんし、もし問い合わせがあれば決しておすすめもしません。(理由は長くなるし、話が逸れるので割愛)

***

毎週土曜更新目標ですが、月末月初、年末の関係で慌ただしくなっています。

コロナもきな臭くはなってきたものの、まだまだ感染状況が落ち着いているのでサロン(リアル)の方でもしっかり仕事していかなければなりませんしね。

でも、こりずに次回も土曜更新目標にしています。