【年代別】春の肌トラブルは「年齢」で違う!プロが教える、10代・大人・シニアの正解スキンケア

前回の記事では、春の肌荒れが「紫外線・花粉・ストレス」による複合災害であること、そして全世代共通の「バリア機能の守り方」についてお伝えしました。

しかし、その「春のダメージ」がどのような肌トラブルとして現れるかは、年代(ホルモンバランスやライフスタイル)によって全く異なります 。 今回は、サロンに寄せられる声や最新の調査データをもとに、「10代」「20〜40代」「50代以上」の3つの世代別に、春を乗り切るためのピンポイントな対策を解説します。


1. 【10代・学生】「洗いすぎ」が招くニキビの悪循環を断つ

中学生・高校生などの10代は、ホルモンバランスの変化によって皮脂の分泌が活発になる時期です 。調査によると、男子学生の77.7%がニキビに悩んでおり、女子も同様に高い割合を示しています 。春は新学期やクラス替えなど、「人からどう見られるか」が特に気になる季節ですよね 。

プロからのアドバイス:一番の敵は「過剰な洗顔」

「テカリを消したい」「早くニキビを治したい」という焦りから、1日に何度も顔を洗ったり、洗浄力の強すぎる洗顔料を使ったりしていませんか? 実はこれが大きな落とし穴。洗いすぎることで肌が乾燥し、壊れたバリア機能を補うためにさらに皮脂が過剰に分泌されるという悪循環に陥ってしまいます。

  • 対策: 何よりも「摩擦レス」を徹底すること 。洗顔料はしっかり泡立てて、手が直接肌に触れない「泡洗顔」を心がけてください。洗顔時の水温は「32度〜34度のぬるま湯」が科学的な鉄則です。
  • 保護者の方へ: 10代のスキンケアは、お母様の正しい知識のサポートが不可欠です。医療とスキンケアを上手に併用し、ニキビが出来にくい、痕を残さないようサポートしてあげてください。

2. 【20代〜40代・大人世代】ストレスとバリア機能低下による「ゆらぎ肌」

働く大人世代や子育て世代は、春の「環境変化のストレス」を最もダイレクトに受ける層です 。

20代の「大人ニキビ」には鎮静ケアを

10代のニキビとは異なり、Uゾーン(顎・フェイスライン)にできる大人ニキビは、非常に複雑です 。治りが遅く、ニキビ跡(色素沈着やクレーター)になりやすいという厄介な特徴を持っています。
大人ニキビに対して、10代向けの強力な「皮脂を取る」洗顔料を使うと、ただでさえ低下しているバリア機能がさらに破壊され、症状が悪化してしまいます。

大人ニキビは、スキンケアだけで抑え込むことはできません。以下の包括的なアプローチが必要です。

【スキンケア】徹底したバリア修復を:
大人の肌には「ナイアシンアミド」や「セラミド」など、バリア機能を修復し、炎症を穏やかに鎮める成分が必要です 。自ら潤う力を育て、ニキビの卵を作らせない土台を作りましょう 。

【環境】春先の「雪面反射」に要注意:
まだ積雪が残る地域では、雪による紫外線の反射(スノーアルベド)により、真夏並みの強いダメージを受けます 。紫外線は皮脂を酸化させ、ニキビの炎症や治った後のシミ(色素沈着)を悪化させる最大の敵です。春先のUVケアは絶対に怠らないでください。

【食事と睡眠】甘いもの・乳製品を見直す:
精製された糖質(お菓子や白いパン)や、過剰な乳製品の摂取は、ホルモンに影響を与え、皮脂腺をダイレクトに刺激してニキビを悪化させることが分かっています 。また、睡眠不足や新生活のストレスは「脳」から肌へと伝わり、バリア機能を低下させます(脳・皮膚相関)。

30代〜40代の「ゆらぎ・くすみ」には多機能バリアを

30代に入ると皮脂量が落ち着く一方で、肌の水分を保つ力が低下し始めます 。「季節の変わり目にいつもの化粧水がしみる」といった敏感肌症状を自覚する人が急増する時期です 。さらに、過去に浴びた紫外線のダメージが「くすみ」として現れやすくなります 。

  • 対策: 忙しい毎日でも効率よくケアするために、「多機能バリア」を活用しましょう 。前回の記事でもお伝えした「セラミド」での保湿に加え、トーンアップ機能や花粉の付着を防ぐ機能を持った高機能なUVケアアイテムを選ぶのが正解です 。

3. 【50代・60代以上〜シニア世代】「57歳の壁」と深刻な乾燥

人生100年時代、いつまでも健やかな肌でいたいものですが、年齢とともに肌の構造自体が大きく変化することは避けられません

知識をアップデートして「57歳の壁」を乗り越える

調査によると、75%の人が「57歳(60歳前後)」を境に、乾燥による肌悩みが急激に増えたと回答しています 。これは女性ホルモンの減少に伴い、皮脂量と水分量がガクンと落ちるタイミングだからです 。 しかし、多くの方が「昔からの自己流ケア」を続けてしまっています 。かゆいからと熱いお湯で洗ったり、ゴシゴシこすったりするのは、絶対にNGです 。

  • 対策: ナイロンタオルは今すぐやめて、手洗いに切り替えてください 。「失われた皮脂と水分」を補うために、ヒト型セラミドなどの高保湿成分で肌を優しく、そして徹底的に保護しましょう。

あなたの今の肌には、何が必要ですか?

春の肌トラブルと一口に言っても、年齢やライフスタイルによって原因は様々です。 「今の自分の肌状態がわからない」「自分に合ったケアを知りたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。 プロの目線であなたの肌をしっかり分析し、最適なスキンマネジメント(肌管理)をご提案します。

今年の春は、トラブルに振り回されない「揺るがない肌」を一緒に作っていきましょう!

春の肌荒れは「複合災害」? データで読み解く、全世代共通・春のスキンケア「3つの守り」

「暖かくなってきたのに、なぜか肌の調子が悪い」
「いつもの化粧水が、急にしみるようになった」

毎年3月から5月にかけて、サロンでもこのようなご相談が急増します。実はこれ、気のせいではありません。

最新の皮膚科学研究において、日本の春は、気象・汚染物質・精神的ストレスが重なり合う「複合的皮膚環境」にあると定義されています 。いわば、肌にとっての「複合災害」が起きているのです。

今回は、2025年の最新データと科学的根拠に基づき、年齢を問わず知っておくべき「春のスキンケアの正解」を紐解きます。


1. 3月の紫外線は「冬の2倍」の衝撃

まだ肌寒い日もある3月。「日焼け止めはまだ早い」と思っていませんか?
2025年の解析データによると、UVインデックス(紫外線の強さ)は3月から急激な上昇カーブを描き始めます 。

気象庁 日最大UVインデックス(解析値)より

警戒すべきは「UV-A波」

春先に特に怖いのは、肌の奥(真皮)まで届く「UV-A波」です。これは雲や窓ガラスを通り抜け、シワやたるみの原因となる「光老化」を引き起こします 。

さらに問題なのは、冬の乾燥でバリア機能が低下した肌に、この紫外線が降り注ぐこと。「乾燥ダメージ」×「紫外線」の負の相乗効果により、普段より炎症やシミのリスクが格段に高まってしまうのです 。

【対策】
外出の有無に関わらず、朝のスキンケアの最後には必ずUVケアを。「多機能UV(トーンアップやバリア機能付き)」で、肌に一枚の「盾」を作ってください 。


2. 黄砂は「見えないスクラブ」

春の風に乗ってやってくるのは花粉だけではありません。大陸から飛来する「黄砂」や「PM2.5」も、肌荒れの大きな原因です。これらは「ポリリューション(汚染)ダメージ」と呼ばれ、肌のバリア機能を物理的・化学的に攻撃します 。

絶対に「こすってはいけない」理由

特に黄砂の粒子は鋭利な形状をしています。肌に付着した状態で手でこすったり、ゴシゴシ洗顔をしたりすると、まるで「微細なヤスリ(スクラブ)」で肌を削るような物理的ダメージを与えてしまいます 。
春の肌がかゆい時、無意識にかいてしまうのが一番危険なのはこのためです。

【対策】
肌を直接外気に触れさせない「擬似皮膚」を作ることが重要です 。日焼け止めや化粧下地を塗ることで、汚染物質が直接肌に触れるのを防ぎましょう。


【Column:プロの視点】

「処方薬なら安心」は間違い? 春のゆらぎ肌に「ヘパリン類似物質」が合わない理由

乾燥対策として、皮膚科で処方される「ヘパリン類似物質(ヒルドイド等)」をスキンケア代わりに使っていませんか?
実は2024年10月から、美容目的での処方には「選定療養費」として追加の自己負担が発生するようになりました 。これは国が「美容目的の使用は不適切」と判断した結果ですが、サロン経営者としての経験からも、安易な使用には「待った」をかけたい理由があります。

1. 「血行促進」が逆に「かゆみ」を呼ぶ?
ヘパリン類似物質の大きな特徴は、血行を良くして代謝を促す「血行促進作用」です 。これはしもやけやアザの治療には有効ですが、春先の「ゆらぎ肌」には強すぎることがあります。
バリア機能が低下して炎症に近い状態の肌に、さらに血行を促すスイッチを入れると、皮膚温度が上がり、かえって「赤み」や「かゆみ」を増幅させてしまうリスクがあるのです 。

2. 「治療(工事)」と「保護(補修)」の違い
私のサロンでも、「処方薬を使っているのに乾燥が治らない」というお客様が、セラミド配合の化粧品に変えた途端に肌が安定するケースを数多く見てきました。これは「役割」の違いによるものです。

  • ヘパリン類似物質(医薬品): マイナスの状態をゼロに戻すための「治療薬」。有効成分を奥まで届けるために浸透性が高く設計されており、健康な肌に漫然と使い続けることは、肌本来の恒常性を乱す刺激になり得ます 。
  • セラミド(化粧品): 肌表面の隙間を埋めて、外部刺激をブロックする「保護膜」。無理に活性化させるのではなく、足りないセメントを補って壁を強くする「守りのケア」です 。

【結論】
「粉を吹くほどの病的な乾燥」や医師の診断がある場合は、迷わず医薬品を使用してください。
しかし、「なんとなく乾燥する」「より美肌になりたい」という目的であれば、無理に代謝を上げる医薬品よりも、肌のバリア機能を静かに補強してくれる「ヒト型セラミド」などの高機能化粧品を選ぶこと。
これが、春の敏感な肌を最短で落ち着かせる「正解」です。


3. 心のストレスは肌に出る(脳肌相関)

3月・4月は、卒業や入学、異動など生活環境が激変する時期。
最新の調査では、新生活にストレスを感じている人の76%が肌トラブルを経験しているというデータがあります(ストレスを感じていない人は24%)。

脳と肌は繋がっています(脳肌相関)。ストレスによるホルモンバランスの乱れが、バリア機能の低下に直結するのです 。

【対策】
スキンケアの時間を「メンタルケア」に変えましょう。自分の肌を慈しむように触れる「セルフタッチ」は、オキシトシンを分泌させ、ストレスを緩和することが科学的に実証されています 。


結論:全世代共通・今すぐ変えるべき「3つの行動」

春の肌トラブルは、環境と心からのSOSサインです。まずは以下の3つの「基本の守り」を徹底してください。

  1. 摩擦係数の最小化(洗い方の見直し):
    花粉を落とそうと「こすりすぎ」ていませんか? たっぷりの泡で洗うこと。特にナイロンタオルの使用はNGです 。
  2. バリア機能の「物理的」補強:
    コラムでも触れた通り、安易に薬に頼るのではなく、「セラミド」などで角層の水分保持機能を高め、乾かない肌の土台を作りましょう 。
  3. 意識の変革(肌管理へのシフト):
    トラブルが起きてから治す「対症療法」ではなく、常に良い状態を保つ「スキンマネジメント(肌管理)」の視点を持ちましょう 。

(次回予告:年代別の「10代のニキビ」「大人のゆらぎ肌」「シニアの乾燥」対策については、次回の記事で詳しく解説します)

【札幌のプロが実証】暖房地獄に対抗する「プチプラ・セラミド」2選

11月も半ばを過ぎ、札幌はいよいよ冬本番ですね。 外に出れば冷凍庫のような寒さ、一歩室内に入れば暖房による砂漠のような乾燥……。私たちのお肌にとって、一年で最も過酷な「試練の季節」がやってきました。

最近、サロンに来店されるお客様からも、悲鳴のようなご相談が増えています。

「高いクリームを塗っているのに、夕方には肌がピリピリする」 「加湿器をつけているのに、朝起きると顔が突っ張っている」

もしかして、あなたも「乾燥対策 = こってりした高いクリームを塗ること」だと思い込んでいませんか?

実は今年の私、プロとしてあるまじき(?)実験をしていました。 それは、「ドラッグストアやネットで買える『プチプラ美容液』で、札幌の冬を越せるのか?」という検証です。

「プロなんだから、やっぱり何万円もするサロン専売品を使っているんでしょう?」

よくそう聞かれますし、普段はもちろん、最新技術が詰まったプロ用商材を愛用しています。ですが、今回あえて私が目をつけたのは、「成分スペックだけは、プロ用にも負けていない」と噂の、ある2つのアイテム。

結論から言います。 乾燥対策に、必ずしも「高額な投資」は必要ありませんでした。 必要なのは、正しい「成分選び」だけ。

今回は、成分オタクの私が実際に自分の肌で試し、「使用感は値段なりだけど、保湿効果はなかなかだわ……」と唸った、冬の乾燥肌を救う「成分特化型・プチプラアイテム」を2つ、正直にレビューします。

科学的なスキンケアで、この冬の「カピカピ肌」を卒業しましょう!

なぜ冬は「油分」ではなく「セラミド」一択なのか?

「乾燥してるから、もっとクリームを塗らなきゃ!」

冬になると、皆さんそう言って保湿クリームを重ね塗りしようとします。もちろん、クリームで「蓋」をすることは大切ですし、どんな成分が入ったクリームかにもよります。でも、プロの視点から言わせてください。

壁に「穴」が開いたままペンキを塗っても、風は通り抜けますよね?

今のあなたの肌は、まさにその状態かもしれません。

肌の「セメント」が不足していませんか?

皮膚の構造を、よくレンガの壁に例えます。

  • レンガ = 角層細胞(肌の細胞)
  • セメント = 細胞間脂質(その主成分が「セラミド」)

健康な肌は、レンガ(細胞)の間をセメント(セラミド)がびっしりと埋め尽くしていて、水分を逃しません。これが「バリア機能」が働いている状態です。

しかし、札幌の厳しい寒暖差や、エアコンの乾燥した風に晒され続けると、このセメント(セラミド)がどんどん減っていきます。

するとどうなるか。 レンガの隙間がスカスカになり、肌は「ザル」のような状態になります。

「ザル肌」に高級クリームを塗っても意味がない

ここが最大の落とし穴です。 セラミドが不足して「ザル」になった肌に、どんなに高い化粧水を入れても、上から高級なオイルで蓋をしても、水分は隙間からどんどん蒸発していきます(これがインナードライの正体です)。

だからこそ、冬のスキンケアで最優先すべきは、油でベタベタにすることではなく、「減ってしまったセメント(セラミド)を物理的に埋め戻すこと」

これが、私が冬こそ「セラミド一択」だと断言する理由です。

そして、この「埋める」作業において、驚くほど優秀な仕事をしてくれるのが、今回ご紹介する2つのプチプラアイテムなんです。


サロンオーナーが厳選!実力派「プチプラ・セラミド」2選

お待たせしました。 数あるプチプラ製品の中から、成分オタクの私が「中身にお金がかかっている!」と判断し、実際に購入して試した2つのアイテムをご紹介します。

先に正直にお伝えしておきますね。 これから紹介する2つは、デパートの1階で売っているような「うっとりする香り」や「高級感のあるボトル」ではありません。

でも、「肌にセラミドを届ける」という仕事に関しては、職人のようにいい仕事をしてくれます。


1. 成分好きを唸らせる「直球勝負」の原液

CONODO (コノド) ヒトセラセラム (30ml)

  • 推しポイント: 「ヒト型セラミド原液20%配合」という、二度見してしまうようなスペック。しかも、人間の肌に存在するセラミドに近い「5種類(EOP, NP, AP, NG, AG)」をバランスよく配合しています。さらにCICAやプロテオグリカンまで入っていて、成分表を見るだけでお腹いっぱいになる豪華さです。
  • 【プロの正直レビュー】 手に出すと、とろ~り。「うるおいそう!」と思いきや、これはキサンタンガムやカルボマーなどの増粘剤がしっかり入っているため。 サロン専売品のような「塗った瞬間に肌が守られる被膜感」や「ホンモノのコク」を求めると、正直、少し物足りなさを感じるかもしれません。 ですが、スーッと肌に消えていく浸透感は本物。「余計な演出はいらないから、とにかく成分をくれ!」という、ストイックな乾燥肌さんの期待には全力で応えてくれます。

2. 科学的スキンケアの「教科書」のような乳液

TOUT VERT (トゥヴェール) セラミドミルク (40g)

【プロの正直レビュー】 使い心地は、本当に「ザ・乳液」。飾り気のない、実直なテクスチャーです。 高級クリームのような「肌がふっくら蘇るようなドラマチックな感動」まではいきませんが、暖房の風から肌を守る「盾」としての機能は非常に優秀です。 朝塗ってもベタつかないので、メイク前の「乾燥崩れ防止」としても活躍します。毎日淡々と使うことで、気づけば肌が揺らがなくなっている……そんな「縁の下の力持ち」的な存在です。

推しポイント: こちらは「ヒト型セラミド4.5%配合」と濃度を明記している実力派。特にバリア機能の要となる「セラミド2」が高濃度で配合されています。アミノ酸も入っていて、まさに「肌の基礎工事」のために設計されたような一本。


❸ 効果を120%引き出す!プロ直伝の「効かせ」テクニック

今回ご紹介した2つのアイテムは、サロン専売品に比べるとテクスチャーが少し「あっさり」しています。 そこで、プロの裏技を一つ。

それは、「あえて、規定量の2倍を使うこと」です。

高級なクリームだと、どうしても「もったいない…」とチビチビ使ってしまいがちですが、これこそが乾燥の原因。 その点、この2つはプチプラです。「惜しみなく使える」ことこそが最大のスペック!

  1. まずは規定量を顔全体に馴染ませる。
  2. 乾燥しやすい頬や口周りにもう一度重ね塗りする(追いセラミド)。
  3. 最後に、手のひらの温かさでじっくりハンドプレス(アイロンがけ)して押し込む。

「成分濃度 × 量 = 効果」です。 質(成分)は良いのですから、あとは量で勝負。この「2度づけ」をするだけで、翌朝の肌のふっくら感は劇的に変わりますよ。


まとめ:この冬、あなたの肌を「カピカピ」にさせないために

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今回ご紹介した『CONODO』と『トゥヴェール』。 正直なところ、私がサロンで提供しているスペシャルケアのような「魔法のような変化」や「極上の癒やし」はありません。

ですが、「肌の隙間を埋め、バリア機能を守る」という物理的なミッションにおいては、これほど誠実で頼もしいアイテムはなかなかありません。

  • 今使っている化粧品で、乾燥が止まらない方。
  • とりあえず何か塗っているけれど、肌が改善しない方。

まずはこの冬、騙されたと思って「セラミド」を補給してみてください。 肌の「セメント」さえしっかりしていれば、札幌の厳しい冬も、暖房の風も、もう怖くありません。

もし、「もっと根本的に肌質を変えたい」という時は、いつでもサロンへご相談くださいね。 プロの技術と最新のマシン、それにプロ仕様の知識を駆使して、あなたの肌の駆け込み寺としてお待ちしています。

寒さはこれからが本番。 まずは「お守り」のようなスキンケアで、ご自身の肌を優しくいたわってあげてくださいね。

※この記事はAIの支援を受けて作成しています

コロナ禍を経た昨今のスキンケア事情

ずいぶんおカタイ表題になってしまったのですが、久々の更新1発目はこれから行きたいと思います。

何を考えるにせよ、何の話をするにせよ、やはりまずは大きな枠を捉えておくことが重要だと思いますので。

2023年現在のスキンケア事情 ざっくり結論

時間がない人、文章読むのが苦手な人向けに結論を簡単に。

効果を重視したスキンケアの考え方と製品は第三世代へと移行中
油分でフタ(第一世代)
足りないものを補う(第ニ世代)
自分の細胞を賦活する(第三世代)→今ココ

娯楽性の高いスキンケアは下火
香りや感触を楽しむタイプのスキンケアアイテムは減り、実用性に重点を置いた製品が増えている。

価格と性能が比例しないのは変わらず。しかし、安くて効果の高い化粧品は存在しない
高い化粧品が必ずしもパフォーマンス(性能)に優れているわけではないが、安くてスキンケア効果の高い化粧品が存在しないのも変わらない事実。それは、美容成分には「原価」があるため。ここで言う、値段が安いの定義はおおむね千円台。

順に少し詳しく書いていきます。

最新スキンケアの考え方は「自分の細胞を活性化する」

かつて社会的地位が高い人や経済的に裕福だった人たちだけのものだった「スキンケア」が、庶民にまで広がったのは江戸時代だと考えられています。それから数百年を経て、近代スキンケアが広まったのは今から4,50年前。

肌に良い作用をもたらすことを目的に作られたスキンケア化粧品の考え方は、いったいどのように変わってきているのでしょうか。

第一世代 油分でフタをして水分を逃さない

肌の水分を油分でフタをすることによって守る、逃さないという考え方でつくられた化粧品が最初です。油分はオリーブ油やホホバ油などの植物性の他、動物性由来のスクワラン、酸化に強い鉱物油など様々なものが使われてきました。

ところが皮膚科学が発展するにつれて、油分は肌の保湿にあまり重要でないことが分かってきました。油分が肌の水分を守るために担っている役割は全体の2,3%ほど。多くは、自前の皮脂で十分であることが分かりました。

こうして、肌を健やかに美しく守るためのスキンケアは次の時代に突入します。

第二世代 足りないものを補う、有用なものを足す

肌の水分を守っているのは主に角質細胞間脂質。今やすっかり名前も機能もその重要性も定着した「セラミド」がスターです。角質細胞間脂質の他には天然保湿因子であるアミノ酸、尿素など。そして主に真皮で重要な役割を果たしているコラーゲン。このあたりはすべて保湿剤です。

そして、コロナ禍以前──2020年頃まではこのあたりが機能性の高い化粧品の主要成分でした。

足りないものや、肌にとって有用な成分を補う、足すという考え方が主流でした。この流れに重なるようにして次の流れが起こってきていました。

第三世代 自分の細胞を活性化する

足りないものや有効な成分を補うという考え方には、限界がありました。

例えば、コラーゲンは真皮で肌の土台を担っている大事な成分ですが、化粧品成分のコラーゲンは分子が大きく、真皮まで到達することはできません。また、人のコラーゲンと化粧品成分のコラーゲンはつくりが異なるため、同化することはありません。

そこで登場したのが、自分の細胞を活性化する「細胞賦活」という考え方です。

十年ほど前から美容商材の展示会や、一部の先鋭的な科学的化粧品を作っているメーカーではその種の製品が見られましたが、コロナ禍以前までは大変に高価な製品が多数でした。

美容成分の濃度が高くなるクリーム、美容液でだいたい1万円台後半から3万円台。なかには30gと標準的な容量のクリームで6万円、8万円というものもありました。

それがコロナを経た現在は、1万円未満……中には5千円台で濃度は高くないもののそういった成分を含み、なおかつパフォーマンス的にもある程度の満足を得られる製品が出てきています。

娯楽性の高い化粧品の流行は下火

コロナ禍以前……私の感覚的にはだいたい2018年頃から、スキンケア化粧品の動向は二極化の様相をていしていました。

実用性VS.娯楽性です。

突然ですが、この記事をお読みの皆さまは何を基準に化粧水や美容液を選んでいますか?

お値段? それとも、化粧品そのものの感触? 塗ったあとの肌の感触?

ベタツキがないかどうか? 匂いが好みかどうか?

多くの方が、今あげた要素を総合的に判断して結論を出しているのではないでしょうか。

女性の場合は物事の判断基準が「感情」の人が多いので、その過程や要素はうまく言語化はできないけれど「好き」か「嫌い」──それを、「合う」「合わない」と表現されるのかもしれません。

肌の傾向はそれぞれ異なりますが、肌のつくりや仕組みは皆一緒です。それを明らかにし、それを踏まえたアプローチを行うのが皮膚科学だと思います。科学に基づいたアプローチは当然成果をあげます。その考え方にない化粧品が「娯楽性の高い化粧品」です。

香りやテクスチャーの心地よさや品の良さなどに重きを置いているものがあれば、自然派、地域密着など独自の思想に基づいて作られた化粧品があります。

この辺りの化粧品は、コロナを経て一気に勢いがなくなったようです。

社会全体で経済状況が悪化したので消費者のニーズもより実用的に、実務的なものに変化した結果かもしれません。

高い化粧品が必ずしも良い訳ではない。ただし、安くていい化粧品も存在しない

スキンケア化粧品の値段とスキンケア効果は比例しません。お値段が高いからといって、必ずしもスキンケア効果が高いとは言えないのです。

ただし、値段が高い化粧品の中には実際にとんでもないスキンケア効果を発揮する製品もあります。

しかし、逆にお値段が安くていい化粧品も決して存在しません。

これも悲しいことに事実で昔から変わりません。

ここでいう「お値段が安い化粧品」の定義とは、千五百円以下の製品のことです。

フリーのエステティシャンとして、科学的視点で15年以上に渡って数千点の化粧品を見て、手にとってきましたが、少し前ならば千円以下、今のように物価高の状況では千五百円以下の化粧品は、化粧水であってもスキンケア効果を期待するのは厳しい、というのが私の結論です。

化粧品の美容成分には原価というものがあります。たとえば、セラミドの中でも主に保湿に関わっていると考えられているセラミドⅡは非常に高価な成分です。千円台の化粧品にも表示上は入っていることがありますが、実際に使ってみるとその存在を全く感じません。

濃度が薄すぎるのです。美容成分はそれなりの濃度がないと体感できるくらいの効果を発揮しません。

それなりの濃度とは、目的とする効果によって異なりますが、最低1%以上です。3%ほどだと大抵しっかり存在を感じますし、5%以上は逆にリスクの心配をする必要が増えてくるかと思います。

そのため、保湿を目的としてセラミドⅡを含む製品を探し、予算を加味して千五百円の美容液を購入するよりは、合成できるようになって安価になったヒアルロン酸を高濃度に含む同じ価格の美容液を使った方が総合的なスキンケア効果は高くなる……といったようなことが、現実ではよく起こります。

ここが化粧品選びを難しくするひとつの理由かと思います。

長年、たくさんの方のスキンケア化粧品選びのご相談にのってきましたが、誰もが皆さんおっしゃいます。

安くていいのを教えて欲しい、と。

私もできるのならそうして差し上げたいと思います。ただでさえ、先の見えない世の中です。

ただ、なかなかそうはいかない事情があるというのは事実です。

2023年現在のスキンケア事情まとめ

コロナ禍を経て、スキンケア化粧品の傾向は大きく変わっていこうとしています。

これからは、自分の細胞を賦活する「第三世代」のスキンケアアイテムに注目したいところです。

とはいえ、スキンケアは必ずしも美肌づくりのために行わなければならないものではありません。

朝、自分にスイッチを入れるために。

夜はリラックスのために。

忙しい現代人が気持ちの切り替えをする時間のおトモでもあります。

ご自身の美容観をもって、適切なアイテムを選んでくださいね。

化粧くずれしにくい 皮膚科学的夏のスキンケア

気温が高い日が増えてきましたね。

札幌でも室内の温度計が25℃以上という日を、すでに何度か見ました。

気温が高くなってくると、汗をかくだけでなく皮脂も出やすくなるので化粧崩れ、テカリが気になってきます。今日は科学的観点で、それらを予防・緩和するケアについてまとめていきます。

もはや完全に動画の時代だな、と思ったので不格好ながら今回のブログの内容を動画にしてみました。お時間がない方、文字読むの苦手な方、こちらはいかがでしょう。

※喋ります。音量注意してください。

くずれ・テカリを予防する夏のスキンケア結論

油分少なめ、保水成分たっぷりを意識する

ビタミンC誘導体を含む化粧水か美容液を取り入れる

解説していきます。

油分少なめ、保水成分たっぷりのスキンケアとは?

まず、前提として基本的なスキンケアのために用意するアイテムは、化粧水・美容液・クリームの3点です。科学的な観点からは、乳液ではなく絶対クリームがおすすめ。乳液とクリームには天と地ほどの埋められない違いがあります。

このうち、クリーム以外は油分やシリコーンオイルなどの油様成分を含んでいないものを選びます。

市販の化粧品は、てっとり早く肌に柔らかい質感をつくりだすために、それらの成分が含まれているものも少なくありませんが、自前の皮脂が増える夏場は化粧品に含む油分や油様成分が化粧崩れの一因になってしまいます。

油分は、お肌のうるおいを守るのにたった2~3%の役割しか担っていません。

参考:
皮膚科学発想の保湿スキンケア
お肌のうるおいってそもそも何のこと?

セラミドやセラミド様成分、ヒアルロン酸、リピジュア(ポリクオタリウム-51)などの機能性が高い保湿成分をたっぷり含む美容液、クリームを選びましょう。

ビタミンC誘導体を含む化粧水か美容液を使う

ビタミンCには有名な美白作用(しみそばかすを予防)の他、過酸化抑制、コラーゲンの産生促進などさまざまな美容効果があり、古くからエステや美容皮膚科領域で重用されています。

このうち、お家で肌で塗って得られる大事な効果のひとつが、「過剰な皮脂の抑制」です。

ビタミンC誘導体を含む化粧水や美容液を使うことで、さらっとした肌が続く効果を望めます。

重要なのは、ビタミンC(成分名アスコルビン酸)でなく、ビタミンC誘導体を含む化粧品を選ぶこと。VCは非常に安定性に欠ける成分で、アスコルビン酸ではただ塗るだけは美容効果は得られず、美容機器と併用することではじめてその効果を発揮します。

体内で酵素によって分解され、少しずつビタミンCとなり代謝されるなどの機序をもつ、誘導体の形になったものは塗るだけでもその効果を得られます。(医薬部外品指定成分です)

成分名は、アスコルビルMgなどアスコルビルほにゃらら または ほにゃららアスコルビルの形になったものです。

濃度がそれなりにないと働かないので、1%から5%くらいの化粧品がおすすめです。

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基本的なスキンケアに必要なアイテムで「クリーム」を推していますが、クリーム、お使いでない方が多いと思います。

お使いでない理由は、質感が好きじゃない、価格が高いものが多い、などではないでしょうか。

お気持ちやご事情はリアル店舗でうかがってきたので、よく分かるのです。

シャバっとしたみずみずしい質感が好まれるようになって久しいですし、ますます美容ケアにかける費用は抑えたくなるでしょう。

ただ、年齢を重ねた肌……個人差はありますが、やはり35歳くらいからはクリーム抜きのスキンケアラインナップをつくるのは、なかなか難しいものがあります。

クリームは一番美容成分の濃度が高く、油に溶ける性質(油溶性)のものが多い美容成分を効率よく取り込めるアイテムです。ご予算の関係でとなると、どうしようもないのですが、スキンケアに効果を求めたい方は絶対に検討して欲しいと思います。

保湿に特化したクリームなら、お手頃価格でこちら↓とか、なかなか成分がいいですよ。

肌ラボ 極潤 ヒアルロンクリーム

ヒアルロン酸が主体なのですが、「アセチル化」といって肌に定着しやすい操作がされた上等なヒアルロン酸が入っています。ヒアルロン酸は単体だとセラミド(様)成分より体感的な保湿力は劣りますが、シリコーンオイルなどのエモリエント剤が主となった市販化粧品が多いなかでは、スキンケアに取り入れるとやはりなかなかいい変化と実感をもたらしてくれます。

原材料が安価なわりに、イイはたらきをしてくれるヒアルロン酸ですが、ネックはやっぱり「ぺったりした質感」ですね。スキンケア効果はさておき、好みはどうしても分かれそうなところです。

でも、今までクリームを使っていない方、乳液を使っている方は、だまされたと思ってまずはこの辺りのクリームから試してみていただきたいな、と思います。普段の自分の肌がどのぐらい乾いていたか、よく分かると思うんですよね。

ALLNA ORGANIC(オルナオーガニック)美容液<美容液>

明けましておめでとうございます。

今年もぽつぽつと続けていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

2022年の一発めは角質細胞間脂質ーー乾燥肌・敏感肌の救世主セラミド配合スキンケア化粧品についてです。

昨年から引きずって新しい年に持ち込むのはちょっと気持ち悪いかんじがありますが、保湿ケアはやはりスキンケアの基本ですし、時期的にもタイムリーですしね。

あと、意外と知られていないですが、たるみの一次的要因も乾燥です。

マスク生活が長くなりすぎていて、たるみによる老け顔に悩む方も増えていますものね。

いつどこでどなたの目に留まるか分からないので、困っている方のお力になれるよう、しっかりしたためておきたいと思います。

皮膚科学的に肌のうるおいとはなんなのか、どんな成分が有用なのかは下記にまとめました。

皮膚科学発想の保湿スキンケア

皮膚科学発送の保湿スキンケア〜実践編〜

長いのでテキスト君とあまり親しくない方は読みにくいと思います。

3行でまとめると……

敏感肌は乾燥肌が悪化した状態

うるおいは8割がセラミド、2割弱が天然保湿因子、2,3%が皮脂(油分)によって維持されている

スキンケアにセラミドを取り入れよう! だけど、実際の製品選びは難しいよ〜

ということです。

前置きが長くなりましたが、今回のセラミド配合化粧品を見ていきます。

ALLNA ORGANIC(オルナオーガニック)美容液

ALLNA ORGANIC(オルナオーガニック) 美容液 47ml
3,,054円(2022年1月amazonでの価格)

オルナオーガニック 美容液の全成分

水、BG、グリセリン、ペンチレングリコール、プラセンタエキス、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、セラミドNP、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、アセチルヒアルロン酸Na、オレンジ果皮油、ラベンダー油、ティーツリー葉油、キハダ樹皮エキス、ヒメフウロエキス、ツボクサエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、ユキノシタエキス、オウゴン根エキス、イタドリ根エキス、ソメイヨシノ葉エキス、カミツレ花エキス、ノイバラ果実エキス、トウキンセンカ花エキス、カンゾウ根エキス、チャ葉エキス、アルテア根エキス、イザヨイバラエキス、ラベンダー花エキス、ボタンエキス、ローズマリー葉エキス、キュウリ果実エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギク花エキス、ローマカミツレ花エキス、ユズ果実エキス、オリーブ果実油、アルガニアスピノサ核油、シア脂、グリチルリチン酸2K、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、スクレロチウムガム、リン酸アスコルビルMg、アスコルビルグルコシド、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、PEG-60水添ヒマシ油、キサンタンガム、水酸化K、ヒアルロン酸クロスポリマーNa、カルボマー、フェノキシエタノール(amazon当該製品ページより引用)

オルナオーガニック 美容液の成分解説とパフォーマンス

基材である水につづき、BG、グリセリンと吸湿性により保湿するマイルドな保湿剤が続いています。ペンチレングリコールはグリセリン同等の保湿剤ですが、抗菌作用があるので防腐剤がフェノキシエタノールの時によく入っています。フェノキシエタノールはパラベンと比べると守備範囲がちと狭いそうですのでね。

ここまでは化粧水や美容液の定番の走り出しです。

次がプラセンタです。

プラセンタは美白、保湿、抗老化と美容作用を広範に持つ成分です。出はじめの頃は抗老化作用をもてはやされていたのですが、最近は美白化粧品やアンチエイジング化粧品のメインの成分は張れず、サブ的位置づけで主役の成分と抱き合わせで入っていることが多いです。芸能界でいうバーターみたいな。芸能界と違うのは、プラセンタの方が若手でなく、旬を過ぎた存在であることでしょうか。あ…なんか、悲哀が満ちてきた。やめましょう。

次にヒアルロン酸(2種)があり、ここで今回の主役セラミドNPが登場です。

NPはセラミド3のことで、主なはたらきはバリア機能の強化・維持。

その後はコラーゲン(3種!)がつづき、ヒアルロン酸の優等生アセチルヒアルロン酸があり、香料である精油が3種、そして怒涛の植物エキス群です。

成分表示からパフォーマンスを想像するのなら香料や製品安定剤の前まで見ます。それらは本当に微量で、以後に入っている成分はたとえスター級の美容訴求成分であってもとっても薄いので、残念ですが美容効果ということでは意味がないことが多いです。名称があるとなんかいい気はしますけれどね。気分は上がる。

こちらの製品の場合、成分表示の後方、増粘剤の手前に優秀な新しいタイプのVC誘導体の成分名称があるのですが、残念ながら微量すぎてVCのもつ美容効果の恩恵にはあずかれないと思います。VCはある程度の濃度がないと本当に働かないので。3%は欲しいです。

では、本題の保湿力のほどはどうでしょうか。

うーん…こちら、ちょっと難しいです。

成分表示に化粧品の常識をプラスして考えると、これまで取り上げてきた3,000円前後または以下の製品と同じで、たぶん…ペンチレングリコールまでがほとんどを占めていて、きっとセラミドはうっすいと思うんですよ。

だって、47mlで3,054円ですからね。安い。安すぎる。

ただちょっと引っかかるんですよね。

香料前までの成分名の羅列が妙にリアルというか。感覚的な話で申し訳ないんですけれど。

ちょっとプラセンタの位置が高すぎて気にはなるけど、ヒアルロン酸とコラーゲンのくだりはすごくリアル。こういう成分表示のお宝レベルの高機能性化粧品、実際に存在していて知っています。

メーカーさんがベンチャーっぽいのも引っかかります。

一般に、どの業界でもそうだと思いますが大きな会社が販売している商品には人件費や広告費などの経費がたくさん製品価格に入っているので、価格の割に性能は低くなりがちです。分かりやすい例を挙げると、家電とかね。最近ですと、日本メーカーのものよりも中国とか韓国のメーカーさんの方が安いですよね。人件費が主な要因だと思うんですが、今後は変わってきそうです。(いや、もう変わってきているかもしれないけど、その辺は明るくないので勘弁してください。よく知りもしないのに生意気いってすみません)

あと別の例だと、生命保険のライフネットさんとかもね。ライフネットさんの方がピッタリかも。

化粧品も同じです。大企業さんの製品はほら、テレビでバンバンCMとかやっていますでしょう? ああいう広告費とか、百貨店のブースの賃料とか、そこで働くスタッフさんの人件費とかが製品価格に乗っていますからやっぱりベンチャーの作る化粧品に比べると価格の割に美容成分はそうでもないことが多いです。

もっとも有名企業の化粧品を買う理由は性能が全てではないでしょうけれどね。性能とコストパフォーマンスを重視して選ぶなら大きなメーカーさんの化粧品は候補から外れるのは道理というものです。

ちょっと話逸れちゃっているので戻します。

そういう、成分表示そのものだけでなく、背景や長年多くの化粧品と戯れてきたマニアックエステティシャン(職歴16年)の勘を加味すると、あり得なくないような気がしてしまうんですよね〜。お宝の可能性があるんですよね〜

どうしようかな、買ってみようかな。

……

……と、ここまで考えてまた成分見直してみたんですけれど。

キサンタンガム

カルボマー

けっこう増粘剤入ってるね。

セラミド美容液には入っててもおかしくはないけど、ヒアルロン酸は粘度の高い成分だからヒアルロン酸の濃度がそれなりにあると増粘剤は入ってないことが多いのよね。シア脂も超微量とはいえ入ってるのにね。さらにマシマシ増粘しちゃうのか。

やっぱり薄いのかな。シャバシャバなのかな。

まとめ

オルナオーガニック美容液は、ふつうに考えたら保湿効果はそれほど高くなく、天然香料で気持ちよく優雅にスキンケアを楽しめる化粧品。だけど、もしかすると、ひょっとするとお宝美容液(お値段の割に性能・美容効果が高い)の可能性がないわけでもないかも?! 肌状態に余力と懐に余裕のある方は一度試しに買ってみても面白いかもしれないです。

余談 オーガニックは肌に良いのか?

美容効果という観点では別に良いことはありません!

商業的にはおおいに意味がありますけれどね。

オーガニックはざっくり言うと、決められた環境、条件で栽培された農作物ですが、化粧品成分の場合はそのまま口に入るわけでなく、そこから精製するのでその過程で残留農薬などはほとんど残らないそうです。そもそも一番分子が大きいまま残る植物エキスはそんなに高濃度に配合できるものでなく、製品に占める割合も少ないですしね。植物由来の薬剤にいたっては、農薬とかもう次元が違う話です。

だけど、「オーガニック」の文言に惹かれて製品を手にとる方の心理は、正味どうなのかってことは関係ないと思うのです。先の大企業の化粧品を購入される人と一緒でね。

化粧品の世界ーー特に日本の消費者が、化粧品選び・購入の際に重視しているのは「肌やからだへのやさしさ」「安全かどうか」なんだそうで、特に植物由来成分の好感度が高いそうです。そういう意味ではオーガニック表記は魅力的であり、売れやすい製品になるのではないでしょうか。

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当ブログの有料記事

amazonで買う10代から20代前半のスキンケア用品一式(有料記事/100円,2018年夏UP)

amazonで買える1500円以下の肌にやさしい日焼け止め(有料記事/220円,2021年夏UP)

期間限定で無料公開しています。

12月26日までです。

ここでも市販の製品についてかなり詳しく書いているのですが、このふたつの記事はたくさんの製品の成分を見て、良さげなものはすべて実際に購入し、その手で試用していろいろ確かめたうえで書きました。

その一連の手順は、サロンでフェイシャルに使用する化粧品を探す時、

はたまた、ホームケアのためにお客様に合う化粧品をお探しするときとまったく同じ手法です。

手間とお金(はっきり書いちゃった。下世話ですみません)が大変かかるので、有料設定にしてあります。

amazonで買う10代から20代前半のスキンケア用品一式 の方は、主題は「10代から20代前半の」なんですけれど、皮膚科学発想のスキンケアの基本と、それに適した具体的なアイテム(クレンジング・洗顔・化粧水・クリーム)をご紹介しているので、その他の年代や男性の方にも応用しやすいと思います。

3年も前に書いたものなので、取り上げている製品で一部リニューアルしたり廃番になっている商品もあるのですが、リニューアル後の製品も成分はあまり変わっていない……むしろ少し良くなったことは確認済みです。

廃番になったのは、日焼け止めなので、それは今年書いたamazonで買える1500円以下の肌にやさしい日焼け止め で補っていただけるのではないかと。

週末のお暇つぶしにいかがでしょうか。

3日間すべて予定ぎっしり、なんて方もいらっしゃるかもしれないし、今はいろんな働きかたやライフスタイルがあるので、お仕事の方もいらっしゃるでしょうし、仕事ではないけれどすべて空白……という方もいらっしゃるかもしれないですよね。

例の輩の情勢もありますし。

悲痛なニュースや事件も多く、まったく心を痛めるばかりですが……

こんなときだからこそてスキンケアなどという軽薄なものを真剣に突き詰めてみるのって、なんか、いいじゃないですか。

人間、現実逃避が必要なときだってありますもの。

リュミエール エッセンシャルセラム<美容液>

肌の乾燥が深刻になる季節なので、皮膚科学的発想の保湿ケアと使えそうな市販のスキンケア化粧品について書いています。予期せずシリーズ化してきていますが、7回目です。

【関連する記事】

肌のしくみにもとづく保湿ケアの考え方

皮膚科学発想の保湿スキンケア~

皮膚科学発想の保湿スキンケア~実践編~

市販(amazon販売)の角質細胞間脂質を含む美容液の表示成分によるパフォーマンス考察

流川製薬 ヒメノネムリ 20ml 2,980円
ビーエス-コスメ セラミド美容液 100ml 2,600円
ブランユー モイスチャージェルセラム 110g 6,600円
チューンメーカーズ セラミド200 20ml 1,980円

セラミドは全世代のスキンケアの要ですし、こうやってひとつのテーマに絞ってひとつひとつの製品を見ていくと、化粧品選びの面白さや難しさがよく分かるのでもう少し掘り下げていきたいと思います。

リュミエール エッセンシャルセラム

LUMIÈRE(リュミエール)エッセンシャルセラム 30ml
3,980円(2021年12月amzonでの価格)

リュミエール エッセンシャルセラムの全成分

水、BG、グリセリン、ペンチレングリコール、ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、3-Ο-エチルアスコルビン酸、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、プラセンタエキス、フムスエキス、ヒアルロン酸Na、フィトスフィンゴシン、コレステロール、ベルガモット果皮油、ニオイテンジクアオイ油、アルテミシアパレンス花油、クスノキ葉油、イランイラン花油、ビャクダン油、パルマローザ油、ダマスクバラ花油、シア脂、ホホバ種子油、アルガニアスピノサ核油、馬油、オリーブ果実油、(クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸)グリセリル、アルギニン、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、サッカロミセスセレビシアエエキス、ポリソルベート60、ラウロイルラクチレートNa、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、PEG-40水添ヒマシ油、カルボマー、キサンタンガム、エチルヘキシルグリセリン、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、トロポロン、フェノキシエタノール

リュミエール エッセンシャルセラムの成分解説と考察

基材につづき、定番の保湿剤であるBG、グリセリン、ペンチレングリコールの表記が見られます。

美容液や化粧水の定番の表示順です。

続くのは、 ヒト脂肪細胞順化培養液エキス 。通称”ヒト幹細胞”。2021年現在では理論的にも効果の面からいっても、もっとも注目・期待されている抗老化成分といってよいと思います。私もサロンでフェイシャルに使用する化粧品にも採用していますし、販売化粧品でも含有製品をもちろん取り扱っています。

その次の表示、 3-Ο-エチルアスコルビン酸 はビタミンC誘導体の一種。やや古いタイプのVC誘導体で、特に日焼け後に取り入れたい種類です。

VC誘導体の後にセラミド類の表記が出てきます。

セラミドEOPはセラミド1、セラミドNPは3、セラミドAPは6Ⅱです。ヒト型セラミドの種類も良いですね。堅実です。

その他に美容訴求成分としては、プラセンタエキス(保湿・美白剤)、ヒアルロン酸Na(保湿剤)、フィトスフィンゴシン(細胞間脂質類似成分・保湿剤)などが入っています。……いいですね!

成分表示としては、はっと目に留まります。さて、想像される実際のパフォーマンスのところはどうでしょうか。

長年(13年)多数の化粧品の成分を見、実際に手にとって扱ってきたマニアックエステティシャンの感覚からいくと、「有り得る」化粧品だと思います。

有りえる、というのは、常用の候補に成り得るアイテムということです。

表示上はこれまで取り上げてきた細胞間脂質配合の美容液たちと同じように、ベースの保湿剤が多いように見えますが、以降の表示順もひっかかるところがあまりなく……つまり、容量・価格・配合成分にあまり無理があるように見えないのが理由のひとつ。

あとね、さらに感覚的な話で申し訳ないんですけれども。

なんか、韓国系の化粧品っぽいんですよね。成分構成が。

セラミド類よりも前表示の最強抗老化成分”ヒト幹細胞”って、本来とても高価な成分なんです。

高濃度……化粧品の美容訴求成分の高濃度とは、3%以上くらいのことからを言いますが、ヒト幹細胞の場合5%を超えてくると美容液1本の相場がだいたい2万円前後です。

ただね、これ裏話というかちょっと特殊な事情がありまして。

ヒト幹細胞の成分はほとんど、韓国から買っているらしいのですよ。日本のメーカさんも。

確か……あれは、コロナの前なので2018年か2017年くらいだったと思うのですけれど、そのときの展示会でその話を耳にしまして。当時は国産のヒト幹細胞はほとんどなく、韓国のメーカー数社で独占状態だったらしいんですよね。

んで、そのうちの1社が直販で美容原液を展示会で販売していまして、それがびっくりするくらいの高濃度でこれまた目の玉が飛び出すくらいの低価格だったんですよ。確か3全円弱……。いろんな意味で喉から手が出るくらい欲しかったんですけど、帰りの飛行機の時間が迫っていて、しかも会計待ちの列の長さが正気の沙汰とは思えないほどで、諦めたので実物は手に取れなったのですが。

分かりやすく例えると、卸お菓子工場で焼いた無名カステラは千円だけど、同じカステラでもデコられて、しっかり包装されたものは別ブランド名で〇倍の価格で販売されている、みたいな話です。

まあ、化粧品に関してはカステラと違って成分の組み合わせ自体に販売メーカーさんのセンスが出るし、ヒト幹細胞はすごく良い成分だけどそれだけ使えばいいってことでもないので、話はそんなに単純にはいかないんですけれど。

少し話が逸れてしまったのですが、そんなわけで成分表示上はこれまで取り上げた他の製品同様、BGなどの基本的な保湿剤の表示も多いし、本来高価な成分であるヒト幹細胞の表示順が妙に高いのですが、そういう事情をふまえると、有り得なくない構成だし、価格と容量をふまえても割りと現実的なかんじがするのです。

VC誘導体の種類が古典的なのも、なんかリアルなんですよね。

大分とっ散らかってきたので、まとめます。

まとめ

リュミエール エッセンシャルセラムは、もしかしたら掘り出し物かもしれない、マニアックエステティシャンも気になる美容液。角質細胞間脂質(セラミド)の他、美白剤、抗老化剤もバランスよく含まれており、基本の美容液の候補として考えてみてもいいかもしれない。

ただ、実際に使ってみると思いの他、美容訴求成分の濃度が薄い可能性も有り。

とりあいず1度購入してみても良い製品だと思います。

***

ひと昔まえと違って、今はだれでも化粧品の成分名を見て、それがどんなものでなんの美容効果があるのか気軽に調べられるようになりました。ネットってそういう意味では本当にすばらしいし、有難いです。

だけど、なんの領域でもそうだと思うのですが、それだけでは分からないことって多いのですよね。

よく、こんなに長いこと化粧品を見ていて飽きないのかと言われるんですけれど、継続してたくさんの製品を見てきたからこそ分かる、勘みたいのが形づくられてきて、しかもそれが洗練されていくのが面白いので、飽きることなどないのです。

一見全く違うようでいて、関連する話だと思うのですが――

持病があって、いろんなお医者様に診ていただいてきたんですが、ベテランで名医と言われる方ほど検査結果だけでなくご自身の目で見たその感覚を大事にされているようで、感銘を受けました。

一緒くたにしてしまうのはおこがましいんですけれど、やっぱり、似たようなものなのだと思います。

お医者様のように直接的に、しかもたくさんの人のお力になれるわけではありませんが、お肌の悩みはささいなことのようでいて、案外とその人のQOLを損なうし、ひいては人生に影響を及ぼすものです。

ただ面白いのでやってきているだけですが、お肌のことでお困りの方がいらっしゃり結果的にでも力になれるのなら、これほど光栄なことはないと思っています。

チューンメーカーズ セラミド200<美容液>

お肌の乾燥が特に気になる秋~冬。

年齢を重ねるにつれ、その悩みはいっそう深刻になりがちです。

そのため、ここ数回は皮膚科学的な保湿ケアとそれに有効なスキンケア化粧品について書いています。

【関連する記事】

皮膚科学発想の保湿スキンケア~理論編~

皮膚科学発想の保湿スキンケア~実践編~

今日も角質細胞間脂質配合のスキンケア化粧品を見ていきたいと思います。

チューンメーカーズ セラミド200

TUNEMAKERS(チューンメーカーズ) セラミド200 原液美容液 20ml
1,980円(2021年12月amazonでの販売価格)

チューンメーカーズ セラミド200 原液美容液 の全成分

水、1,2-ヘキサンジオール、BG、コメヌカスフィンゴ糖脂質、ペンチレングリコール、グリセリン、水添レシチン、水添リゾレシチン、アルギニン(公式サイトさんより引用)

チューンメーカーズ セラミド200 原液美容液 の成分について解説

基材の水に続き、保湿剤兼防腐・殺菌剤の 1,2-ヘキサンジオール 、吸湿性により保湿する定番の保湿剤BGの表記があります。その次にこちらの製品の冠成分である コメヌカスフィンゴ糖脂質があり、またまた定番の保湿剤である ペンチレングリコール、グリセリン がつづき、乳化剤である水添レシチン、同じく水添リゾレシチン、最後にアミノ酸の一種アルギニンが見られます。

ここまで見るとお気づきのことと思いますが……

セラミドは入っていません。

製品名に「セラミド」という文字があるだけで、メーカーさんもセラミドが入っているとは書いていません。

セラミド※

※コメヌカスフィンゴ糖脂質

と、繰り返し書いてあります。

コメヌカスフィンゴ糖脂質 とはその名のとおり、コメヌカから精製抽出された植物性スフィンゴ糖脂質――つまり、通称”植物性セラミド”です。

植物性セラミドは、ヒト型よりはむろん、動物性セラミドよりもはたらきが劣りますが、原材料が安価なため製品価格もお手頃になりやすいという点で懐にやさしい成分です。ただ、植物性の成分は濃度高く配合するのが難しいので、単体だとその効果がちょっと心もとないのがネック。

こちらはどうでしょう。

メーカー公式サイトさんによると、セラミド200の200は同メーカーさんの別製品「セラミド原液美容液」と比較してコメヌカスフィンゴ糖脂質を2倍にしたとのこと。2倍は濃度のことなのか、量のことなのかは分かりません。

成分表示から察するに、たぶん”量”でしょうかね。

セラミドとセラミド200の成分表示とその順がまったく同じなので。

いずれにせよ、残念ながらそう濃度が高いものではないのではないかと思います。

その理由としては、そもそも先に書きましたが、植物由来成分はその安定性や使用感からいって高濃度に含まれにくいこと。あとは、 1,2-ヘキサンジオール、BG 、 ペンチレングリコール、グリセリン とベースの保湿剤がやはり入りすぎているように思います。

BGとベンチレングリコールの間にコメヌカスフィンゴ糖脂質表示があるのも気になるところです。

この表示だと、 コメヌカスフィンゴ糖脂質 とペンチレングリコールとグリセリンが同濃度、もしくはコメヌカスフィンゴ糖脂質の方が含有量が多いということになりますが、化粧品の常識からいくと後者は考えがたいので、そもそもBG以後の濃度が大変薄いという可能性も考えられます。

もともと角質細胞間脂質(類似成分)のなかでも働きがおだやかな植物性セラミドにあって、さらに濃度が薄いとなると仕組みは違いますが、水分を大量に抱え込む性質を持つヒアルロン酸を高濃度に含む美容液を使った方が保湿効果を得るという意味では効果的かも。

メーカーさんの推奨する基本の使い方、1回2~3滴では乾燥肌に悩む方が期待されるほどの保湿効果は得られないのでは……?と思います。

乾燥の具合がまだ軽症の方……たとえば、20代半ばくらいの標準的な肌の方ならこちらの製品が合うかもしれない、とエステティシャンは思います。

まとめ

チューンメーカーズ セラミド200 原液美容液 はセラミドは入っておらず、植物性セラミドの1種であるコメヌカスフィンゴ糖脂質が入った美容液。細胞間脂質(類似成分)を含む美容液のなかでは保湿力は高くない方なので、乾燥状態がひどくない方、年齢の若い方向けの美容液と思われます。

1回2~3滴といわず、ちょっと多めに使った方がいいかも。

ちなみに、美容原液とありますが、化粧品における「原液」の定義は定まっていません。こちらもそもそもセラミドではないし、セラミド類似成分であるコメヌカスフィンゴ糖脂質以外にもいろいろ入っています。

また、こういう容器形状ですと導入やポレーションに使えそうなイメージですし、amazonのレビューを見ると実際にお使いの方もいらっしゃるようですが、化粧品や美容機器と日常的に長年戯れているエステティシャン的には、こちらはポレーションやイオン導入には使用しませんし、もし問い合わせがあれば決しておすすめもしません。(理由は長くなるし、話が逸れるので割愛)

***

毎週土曜更新目標ですが、月末月初、年末の関係で慌ただしくなっています。

コロナもきな臭くはなってきたものの、まだまだ感染状況が落ち着いているのでサロン(リアル)の方でもしっかり仕事していかなければなりませんしね。

でも、こりずに次回も土曜更新目標にしています。

ブランユーモイスチャージェルセラム<美容液>

皮膚科学的な保湿ケアとケアに有用なスキンケア化粧品について書いています。

【関連する記事】

皮膚科学発想の保湿スキンケア~理論編~

皮膚科学発想の保湿スキンケア~実践編~

今日も角質細胞間脂質配合のスキンケア化粧品を見ていきたいと思います。

ブランユー モイスチャージェルセラム

Brandyou(ブランユー) モイスチャージェルセラム 110g
6,600円(2021年11月amazonでの販売価格)

ブランユー モイスチャージェルセラムの全成分

水、BG、プロパンジオール、1,2-ヘキサンジオール、ベタイン、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAS、セラミドAP、ポリクオタニウム-51、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、グルコシルセラミド、α-グルカン、タウリン、リシンHCl、アラニン、ヒスチジンHCl、アルギニン、セリン、プロリン、グルタミン酸、トレオニン、バリン、ロイシン、グリシン、アラントイン、イソロイシン、フェニルアラニン、ダイズステロール 、グリチルリチン酸2K、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、水添レシチン、カプリル酸グリセリル、ポリソルベート20、フェノキシエタノール(公式サイトさんより引用)

ブランユー モイスチャージェルセラムの成分について

基材の水に定番の保湿成分、BG、プロバンジオール、ヘキサンジオール、ベタインなどが続いており、以後、角質細胞間脂質の名称が出てきます。

セラミドEOPはセラミド1、NGは2、NPは3、ASは5、APは6Ⅱです。

セラミドは番号によって、少しずつ働きが異なることが分かっています。

セラミド1と3はバリア機能の維持・強化に、セラミド2は保水、セラミド5と6Ⅱは肌の生まれ変わり(ターンオーバー)に特に関与していると考えられています。

いずれも肌のうるおい(角質層の水分量)を守るために重要な成分ですが、直接的には特に2が大事です。

こちらの製品にはすべて含まれているようで、表示に名称があります。

また、セラミド以後の成分も非常に良く、 ポリクオタニウム-51 (通称リピジュア)はとても強い保水機能を持つ成分。ヒアルロン酸も同じく高い保水能力を持つ成分ですが、カチオン化された新しいヒアルロン酸、 ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム もあります。

ヒアルロン酸はすぐれた保水力を持つ反面分子が大きい成分で、肌へなじみが良くないのですが、カチオン化すると肌への吸着力が増し、また、水やこすれなどにも強いと言われています。注目のやや新しい成分です。

以後も各種アミノ酸類が並んでおり、皮膚科学的な保湿スキンケア化粧品です。

このぐらいの表示で、お値段が110g 6,600円となってくると、「使ってみなければ分からない」という判断が難しいレベルになってきます。

ただ、多数のスキンケア化粧品の成分を見、実際に手に取り、扱ってきたマニアックエステティシャンの感覚から申しますと……

たぶん、セラミドはそんなに入っていないんじゃないかと思います。

基材以後の吸湿性により保湿するタイプの基礎的な保湿成分の種類がちょっと多いこと、110gで6,600円というお値段は一般的な感覚だとあまり安い・お手頃という風にはならないと思うんですけれども、エステティシャン的にはちょっと安いな、というかんじです。

それと、容量が大きすぎるのもひっかかります。

「セラム」という名称は一般的には美容液を意味するのですが、美容液のポピュラーな容量はだいたい30ml(g)からせいぜい40mlぐらい。40ぐらいだとけっこう美容訴求成分の濃度が低く、化粧水に近いかんじのものが多いです。それでもしかもお値段は5,6千円というところが妥当。

しかもそれは、有名メーカーでなく業務用化粧品がメインで小売サイズも作っている、というようなメーカーの話で、つまり、人件費や広告費が製品価格にたくさん計上されているわけでないので、成分や性能の割にお安めなところでの話です。

110gで6千円となると、全然化粧水であり得るくらいの価格設定なのですよね……。

ヒアルロン酸やリピジュアの表示より前にセラミド類が来ているのもちょっとひっかかります。

一般的には、セラミド類とヒアルロン酸類が同濃度ということはあまりない(特にセラミド6Ⅱとかね)ので、ベタイン以後の美容訴求成分はかなり薄いのでは? という予想につながるわけです。

セラミド(類似成分も含む)は使うと劇的に肌の乾燥状態が改善するし、べたつきもぺたつきもてかりもない、不思議な使用感なので、濃度が高いものは使うと割りとすぐ分かります。

さらさらっとして、あまりうるおう感じがなかったり(特に翌日)すると、ベタインまでが製品の大半を占めていると考えられるかなぁと。

まとめ

ブランユー モイスチャージェルセラムは表示成分だけを見ると、入っているものはすごくいい! 構成もすばらしい! ちょっとひっかかるところがあるので、使ってみないと分からないぞというかんじです。

前回、前々回のお手頃価格の製品とは違い、使ってみて再度考えてみたい製品です。

さらっとしてぬった直後はうるおう感じがするけども、翌日はそうでもなければやはりセラミド類の濃度は薄いものと思います。

110g 6,600円という容量、価格に対しての成分表示の内容からすると、やはり美容液でなく化粧水に近いのではないかと思いますが、万が一美容液レベルの性能なら大発見! 掘り出し物みーつけたっ! というところだと思います。