【要注意】化粧品を「半分」にすると効果は「ゼロ」に!?〜プロが教える使用量の残酷な真実〜

毎日のスキンケア、「もったいないから少しずつ使おう」「ベタつくから乳液は少なめで(引き算ケア)」なんてこと、していませんか?

実はこれ、お肌をボロボロにしてしまうかもしれない、とても怖い習慣なんです。

今日は皆様に「絶対に知っておいてほしいスキンケアの真実」をお伝えします。

「量を半分にしたら、効果も半分」は大きな間違い!

「規定量より少なく塗っても、塗った分の効果(半分くらい)は出るよね?」と思われがちですが、最新の皮膚科学ではこれが明確に否定されています。

化粧品の量は、減らすとなだらかに効果が下がるのではなく、ある一定の量を下回った瞬間に、効果が急激にゼロに近づく」ことが分かっています。

これは「ザルの水漏れ」を想像すると分かりやすいです。 水が激しく漏れているザルの網目をテープで「半分だけ」塞いでも、残った網目から結局すべての水がこぼれ落ちてしまいますよね。 お肌の表面は顕微鏡で見ると細かい溝でデコボコしているため、しっかり「規定量」を使って全体を隙間なく覆わないと、わずかな隙間からどんどん水分が蒸発してしまうんです。データでは、クリームを規定量の半分にすると、水分蒸発を防ぐ力は10%〜15%程度まで急落してしまいます。

最も恐ろしい「日焼け止め」の真実

一番怖いのが日焼け止めです。 SPF50の日焼け止めは、「お顔全体で500円玉大」というたっぷりの量を塗った時の数値です。

もし「ベタつくから」と量を半分に減らすと、SPF25になると思いますか? ……なんと、計算上「約 SPF 7.1」まで激減してしまうんです!

これはお城を守る「お堀」の深さを半分に埋め立ててしまうようなもの。敵(紫外線)が歩いて簡単に渡れるようになり、防御力は実質ゼロ。シミやシワの原因を自ら作っているのと同じ状態になってしまいます。

現代人の肌は「スマホ」で弱っている

さらに近年、スマホやPCの使いすぎ(デジタル疲労)によって、肌に「ポルフィリン」という酸化ダメージが増加し、肌本来のバリア機能が悪化することが分かっています。

現代のお肌はただでさえ弱りやすいため、自己流で化粧品を減らす「引き算ケア」は、穴の空いた無防備な城壁を放置するのと同じです。

美肌への最短ルートは「規定量」を守ること

パスタを茹でる時、水道代をケチってお湯の量を半分にしたら、パスタが焦げ付いて失敗作になりますよね 。 化粧品も同じです。量をケチると指の滑りが悪くなり、肌への強い「摩擦(焦げ付き)」が起きて、シミやシワを作ってしまいます。

化粧品の「規定量」は、メーカーの研究者たちが何万回も実験して導き出した、お肌を守るための「絶対ルール」です。

今日からぜひ、お使いの化粧品の「量」を見直してみてくださいね。 正しい量を使うだけで、お肌は驚くほど変わりますよ!

春の肌荒れは「複合災害」? データで読み解く、全世代共通・春のスキンケア「3つの守り」

「暖かくなってきたのに、なぜか肌の調子が悪い」
「いつもの化粧水が、急にしみるようになった」

毎年3月から5月にかけて、サロンでもこのようなご相談が急増します。実はこれ、気のせいではありません。

最新の皮膚科学研究において、日本の春は、気象・汚染物質・精神的ストレスが重なり合う「複合的皮膚環境」にあると定義されています 。いわば、肌にとっての「複合災害」が起きているのです。

今回は、2025年の最新データと科学的根拠に基づき、年齢を問わず知っておくべき「春のスキンケアの正解」を紐解きます。


1. 3月の紫外線は「冬の2倍」の衝撃

まだ肌寒い日もある3月。「日焼け止めはまだ早い」と思っていませんか?
2025年の解析データによると、UVインデックス(紫外線の強さ)は3月から急激な上昇カーブを描き始めます 。

気象庁 日最大UVインデックス(解析値)より

警戒すべきは「UV-A波」

春先に特に怖いのは、肌の奥(真皮)まで届く「UV-A波」です。これは雲や窓ガラスを通り抜け、シワやたるみの原因となる「光老化」を引き起こします 。

さらに問題なのは、冬の乾燥でバリア機能が低下した肌に、この紫外線が降り注ぐこと。「乾燥ダメージ」×「紫外線」の負の相乗効果により、普段より炎症やシミのリスクが格段に高まってしまうのです 。

【対策】
外出の有無に関わらず、朝のスキンケアの最後には必ずUVケアを。「多機能UV(トーンアップやバリア機能付き)」で、肌に一枚の「盾」を作ってください 。


2. 黄砂は「見えないスクラブ」

春の風に乗ってやってくるのは花粉だけではありません。大陸から飛来する「黄砂」や「PM2.5」も、肌荒れの大きな原因です。これらは「ポリリューション(汚染)ダメージ」と呼ばれ、肌のバリア機能を物理的・化学的に攻撃します 。

絶対に「こすってはいけない」理由

特に黄砂の粒子は鋭利な形状をしています。肌に付着した状態で手でこすったり、ゴシゴシ洗顔をしたりすると、まるで「微細なヤスリ(スクラブ)」で肌を削るような物理的ダメージを与えてしまいます 。
春の肌がかゆい時、無意識にかいてしまうのが一番危険なのはこのためです。

【対策】
肌を直接外気に触れさせない「擬似皮膚」を作ることが重要です 。日焼け止めや化粧下地を塗ることで、汚染物質が直接肌に触れるのを防ぎましょう。


【Column:プロの視点】

「処方薬なら安心」は間違い? 春のゆらぎ肌に「ヘパリン類似物質」が合わない理由

乾燥対策として、皮膚科で処方される「ヘパリン類似物質(ヒルドイド等)」をスキンケア代わりに使っていませんか?
実は2024年10月から、美容目的での処方には「選定療養費」として追加の自己負担が発生するようになりました 。これは国が「美容目的の使用は不適切」と判断した結果ですが、サロン経営者としての経験からも、安易な使用には「待った」をかけたい理由があります。

1. 「血行促進」が逆に「かゆみ」を呼ぶ?
ヘパリン類似物質の大きな特徴は、血行を良くして代謝を促す「血行促進作用」です 。これはしもやけやアザの治療には有効ですが、春先の「ゆらぎ肌」には強すぎることがあります。
バリア機能が低下して炎症に近い状態の肌に、さらに血行を促すスイッチを入れると、皮膚温度が上がり、かえって「赤み」や「かゆみ」を増幅させてしまうリスクがあるのです 。

2. 「治療(工事)」と「保護(補修)」の違い
私のサロンでも、「処方薬を使っているのに乾燥が治らない」というお客様が、セラミド配合の化粧品に変えた途端に肌が安定するケースを数多く見てきました。これは「役割」の違いによるものです。

  • ヘパリン類似物質(医薬品): マイナスの状態をゼロに戻すための「治療薬」。有効成分を奥まで届けるために浸透性が高く設計されており、健康な肌に漫然と使い続けることは、肌本来の恒常性を乱す刺激になり得ます 。
  • セラミド(化粧品): 肌表面の隙間を埋めて、外部刺激をブロックする「保護膜」。無理に活性化させるのではなく、足りないセメントを補って壁を強くする「守りのケア」です 。

【結論】
「粉を吹くほどの病的な乾燥」や医師の診断がある場合は、迷わず医薬品を使用してください。
しかし、「なんとなく乾燥する」「より美肌になりたい」という目的であれば、無理に代謝を上げる医薬品よりも、肌のバリア機能を静かに補強してくれる「ヒト型セラミド」などの高機能化粧品を選ぶこと。
これが、春の敏感な肌を最短で落ち着かせる「正解」です。


3. 心のストレスは肌に出る(脳肌相関)

3月・4月は、卒業や入学、異動など生活環境が激変する時期。
最新の調査では、新生活にストレスを感じている人の76%が肌トラブルを経験しているというデータがあります(ストレスを感じていない人は24%)。

脳と肌は繋がっています(脳肌相関)。ストレスによるホルモンバランスの乱れが、バリア機能の低下に直結するのです 。

【対策】
スキンケアの時間を「メンタルケア」に変えましょう。自分の肌を慈しむように触れる「セルフタッチ」は、オキシトシンを分泌させ、ストレスを緩和することが科学的に実証されています 。


結論:全世代共通・今すぐ変えるべき「3つの行動」

春の肌トラブルは、環境と心からのSOSサインです。まずは以下の3つの「基本の守り」を徹底してください。

  1. 摩擦係数の最小化(洗い方の見直し):
    花粉を落とそうと「こすりすぎ」ていませんか? たっぷりの泡で洗うこと。特にナイロンタオルの使用はNGです 。
  2. バリア機能の「物理的」補強:
    コラムでも触れた通り、安易に薬に頼るのではなく、「セラミド」などで角層の水分保持機能を高め、乾かない肌の土台を作りましょう 。
  3. 意識の変革(肌管理へのシフト):
    トラブルが起きてから治す「対症療法」ではなく、常に良い状態を保つ「スキンマネジメント(肌管理)」の視点を持ちましょう 。

(次回予告:年代別の「10代のニキビ」「大人のゆらぎ肌」「シニアの乾燥」対策については、次回の記事で詳しく解説します)

【札幌のプロが実証】暖房地獄に対抗する「プチプラ・セラミド」2選

11月も半ばを過ぎ、札幌はいよいよ冬本番ですね。 外に出れば冷凍庫のような寒さ、一歩室内に入れば暖房による砂漠のような乾燥……。私たちのお肌にとって、一年で最も過酷な「試練の季節」がやってきました。

最近、サロンに来店されるお客様からも、悲鳴のようなご相談が増えています。

「高いクリームを塗っているのに、夕方には肌がピリピリする」 「加湿器をつけているのに、朝起きると顔が突っ張っている」

もしかして、あなたも「乾燥対策 = こってりした高いクリームを塗ること」だと思い込んでいませんか?

実は今年の私、プロとしてあるまじき(?)実験をしていました。 それは、「ドラッグストアやネットで買える『プチプラ美容液』で、札幌の冬を越せるのか?」という検証です。

「プロなんだから、やっぱり何万円もするサロン専売品を使っているんでしょう?」

よくそう聞かれますし、普段はもちろん、最新技術が詰まったプロ用商材を愛用しています。ですが、今回あえて私が目をつけたのは、「成分スペックだけは、プロ用にも負けていない」と噂の、ある2つのアイテム。

結論から言います。 乾燥対策に、必ずしも「高額な投資」は必要ありませんでした。 必要なのは、正しい「成分選び」だけ。

今回は、成分オタクの私が実際に自分の肌で試し、「使用感は値段なりだけど、保湿効果はなかなかだわ……」と唸った、冬の乾燥肌を救う「成分特化型・プチプラアイテム」を2つ、正直にレビューします。

科学的なスキンケアで、この冬の「カピカピ肌」を卒業しましょう!

なぜ冬は「油分」ではなく「セラミド」一択なのか?

「乾燥してるから、もっとクリームを塗らなきゃ!」

冬になると、皆さんそう言って保湿クリームを重ね塗りしようとします。もちろん、クリームで「蓋」をすることは大切ですし、どんな成分が入ったクリームかにもよります。でも、プロの視点から言わせてください。

壁に「穴」が開いたままペンキを塗っても、風は通り抜けますよね?

今のあなたの肌は、まさにその状態かもしれません。

肌の「セメント」が不足していませんか?

皮膚の構造を、よくレンガの壁に例えます。

  • レンガ = 角層細胞(肌の細胞)
  • セメント = 細胞間脂質(その主成分が「セラミド」)

健康な肌は、レンガ(細胞)の間をセメント(セラミド)がびっしりと埋め尽くしていて、水分を逃しません。これが「バリア機能」が働いている状態です。

しかし、札幌の厳しい寒暖差や、エアコンの乾燥した風に晒され続けると、このセメント(セラミド)がどんどん減っていきます。

するとどうなるか。 レンガの隙間がスカスカになり、肌は「ザル」のような状態になります。

「ザル肌」に高級クリームを塗っても意味がない

ここが最大の落とし穴です。 セラミドが不足して「ザル」になった肌に、どんなに高い化粧水を入れても、上から高級なオイルで蓋をしても、水分は隙間からどんどん蒸発していきます(これがインナードライの正体です)。

だからこそ、冬のスキンケアで最優先すべきは、油でベタベタにすることではなく、「減ってしまったセメント(セラミド)を物理的に埋め戻すこと」

これが、私が冬こそ「セラミド一択」だと断言する理由です。

そして、この「埋める」作業において、驚くほど優秀な仕事をしてくれるのが、今回ご紹介する2つのプチプラアイテムなんです。


サロンオーナーが厳選!実力派「プチプラ・セラミド」2選

お待たせしました。 数あるプチプラ製品の中から、成分オタクの私が「中身にお金がかかっている!」と判断し、実際に購入して試した2つのアイテムをご紹介します。

先に正直にお伝えしておきますね。 これから紹介する2つは、デパートの1階で売っているような「うっとりする香り」や「高級感のあるボトル」ではありません。

でも、「肌にセラミドを届ける」という仕事に関しては、職人のようにいい仕事をしてくれます。


1. 成分好きを唸らせる「直球勝負」の原液

CONODO (コノド) ヒトセラセラム (30ml)

  • 推しポイント: 「ヒト型セラミド原液20%配合」という、二度見してしまうようなスペック。しかも、人間の肌に存在するセラミドに近い「5種類(EOP, NP, AP, NG, AG)」をバランスよく配合しています。さらにCICAやプロテオグリカンまで入っていて、成分表を見るだけでお腹いっぱいになる豪華さです。
  • 【プロの正直レビュー】 手に出すと、とろ~り。「うるおいそう!」と思いきや、これはキサンタンガムやカルボマーなどの増粘剤がしっかり入っているため。 サロン専売品のような「塗った瞬間に肌が守られる被膜感」や「ホンモノのコク」を求めると、正直、少し物足りなさを感じるかもしれません。 ですが、スーッと肌に消えていく浸透感は本物。「余計な演出はいらないから、とにかく成分をくれ!」という、ストイックな乾燥肌さんの期待には全力で応えてくれます。

2. 科学的スキンケアの「教科書」のような乳液

TOUT VERT (トゥヴェール) セラミドミルク (40g)

【プロの正直レビュー】 使い心地は、本当に「ザ・乳液」。飾り気のない、実直なテクスチャーです。 高級クリームのような「肌がふっくら蘇るようなドラマチックな感動」まではいきませんが、暖房の風から肌を守る「盾」としての機能は非常に優秀です。 朝塗ってもベタつかないので、メイク前の「乾燥崩れ防止」としても活躍します。毎日淡々と使うことで、気づけば肌が揺らがなくなっている……そんな「縁の下の力持ち」的な存在です。

推しポイント: こちらは「ヒト型セラミド4.5%配合」と濃度を明記している実力派。特にバリア機能の要となる「セラミド2」が高濃度で配合されています。アミノ酸も入っていて、まさに「肌の基礎工事」のために設計されたような一本。


❸ 効果を120%引き出す!プロ直伝の「効かせ」テクニック

今回ご紹介した2つのアイテムは、サロン専売品に比べるとテクスチャーが少し「あっさり」しています。 そこで、プロの裏技を一つ。

それは、「あえて、規定量の2倍を使うこと」です。

高級なクリームだと、どうしても「もったいない…」とチビチビ使ってしまいがちですが、これこそが乾燥の原因。 その点、この2つはプチプラです。「惜しみなく使える」ことこそが最大のスペック!

  1. まずは規定量を顔全体に馴染ませる。
  2. 乾燥しやすい頬や口周りにもう一度重ね塗りする(追いセラミド)。
  3. 最後に、手のひらの温かさでじっくりハンドプレス(アイロンがけ)して押し込む。

「成分濃度 × 量 = 効果」です。 質(成分)は良いのですから、あとは量で勝負。この「2度づけ」をするだけで、翌朝の肌のふっくら感は劇的に変わりますよ。


まとめ:この冬、あなたの肌を「カピカピ」にさせないために

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今回ご紹介した『CONODO』と『トゥヴェール』。 正直なところ、私がサロンで提供しているスペシャルケアのような「魔法のような変化」や「極上の癒やし」はありません。

ですが、「肌の隙間を埋め、バリア機能を守る」という物理的なミッションにおいては、これほど誠実で頼もしいアイテムはなかなかありません。

  • 今使っている化粧品で、乾燥が止まらない方。
  • とりあえず何か塗っているけれど、肌が改善しない方。

まずはこの冬、騙されたと思って「セラミド」を補給してみてください。 肌の「セメント」さえしっかりしていれば、札幌の厳しい冬も、暖房の風も、もう怖くありません。

もし、「もっと根本的に肌質を変えたい」という時は、いつでもサロンへご相談くださいね。 プロの技術と最新のマシン、それにプロ仕様の知識を駆使して、あなたの肌の駆け込み寺としてお待ちしています。

寒さはこれからが本番。 まずは「お守り」のようなスキンケアで、ご自身の肌を優しくいたわってあげてくださいね。

※この記事はAIの支援を受けて作成しています

アイテム選びより大切なことートータルで考えるスキンケアの新常識

秋の気配が濃くなってきましたね。
ふと湿度計を見ると50%を切っているのを見かけることもしばしば…
夏から秋へと移ろうこの時期こそ、「肌の冬備え」をしておきたいところです。

そのスキンケア、本当に「正解」ですか?

鏡を見て、「最近、肌の調子がいまいちだな…」と感じることはありませんか? 新しい化粧水を使ってみたけれど効果が感じられない、口コミで人気の美容液を買ったのにいまいちピンとこない。もしかすると、それはアイテムひとつひとつの問題ではなく、スキンケア全体の「考え方」に原因があるのかもしれません。

スキンケアは、まるで料理のレシピのようなもの。ひとつひとつの食材(アイテム)がどれだけ高級でも、調理法や順番(ステップ)がバラバラでは、美味しい料理(理想の肌)はできません。大切なのは、すべてのステップをトータルで考えて、それぞれがどんな役割を果たすのか理解すること。そうすれば、あなたの肌はきっと変わります。

今回は、知っているようで意外と知らないスキンケアの基本的な考え方をご紹介します。

スキンケアは「トータル」で考える。基本の4ステップ

スキンケアの基本は、以下の4つのステップで成り立っています。それぞれのステップにどんな意味があるのか、一緒に見ていきましょう。

ステップ1:洗顔・クレンジング|肌を「優しく」リセットする

メイクや皮脂、古い角質といった肌の汚れを落とすのが、洗顔・クレンジングの役割です。このステップは、次に使う化粧品の効果を最大限に引き出すための「土台作り」と言えます。

しかし、ここで注意が必要なのは、「汚れを落とすこと」に重点を置きすぎないこと。洗浄力が強いアイテムは、確かに汚れは落ちますが、同時に肌にとって必要なうるおい成分まで洗い流してしまうリスクがあります。結果として、乾燥や肌荒れの原因になることも。

大切なのは「汚れがごっそり落ちる快感」よりも、肌に負担をかけずに「優しく洗い上げる」こと。あなたのメイクの濃さや肌質に合った、マイルドな洗浄力のものを選ぶことがポイントです。

ステップ2:化粧水|次のステップへの「準備」を整える

洗顔後の肌は、水分が失われがちで不安定な状態です。そこに化粧水を塗布することで、一時的に水分を与え、次のステップへ進むための準備を整えます。

「化粧水をたっぷりつければ、肌がうるおう」と思われがちですが、これは実は少し違います。化粧水の成分のほとんどは「水」であり、いくらたくさんつけても、水分は蒸発してしまいます。肌のうるおいは、一時的に感じられるだけなのです。とろみがある化粧水が保湿力が高いと思われがちですが、とろみは増粘剤によるものであり、必ずしも保湿成分が多いとは限りません。

化粧水は、「うるおいチャージ」というよりは、「肌を整える」ためのアイテム。次に使う美容液やクリームが肌になじみやすい状態にする、その役割を担っているのです。

ステップ3:美容液|スキンケアの「柱」となる

美容液は、スキンケアにおいて最も「効果」を期待できるアイテムです。うるおいを与える、しみを防ぐ、シワをケアするなど、特定の肌悩みに特化した美容成分が、高濃度に配合されていることが多いからです。

まさにスキンケアの「柱」と言える存在ですが、万人に効く「最強の1本」は存在しません。価格帯も幅広く、成分や効果も様々です。自分の肌悩みと向き合い、どんな効果を求めているのかを明確にして選ぶことが大切です。口コミや評判だけでなく、冷静に成分表を見てみるのも良い方法です。

ステップ4:クリーム|うるおいを「閉じ込めるフタ」

最後のステップであるクリームは、これまでのスキンケアで与えた美容成分やうるおいを肌に閉じ込める「蓋」の役割をします。美容液と同様に、高い美容効果を持つ成分が配合されていることも多く、水溶性・油溶性両方の成分を含むことができるため、高い効果が期待できます。

「ベタつかない」「なじみが良い」といった質感も大切ですが、それだけで選ぶのはもったいないです。やや重めのテクスチャーのクリームは、成分の配合量が多く、肌表面を保護するだけでなく、内側からうるおいを保つ効果が高い傾向にあります。乳液は表面をなめらかにする目的のものが多いため、スキンケア効果をより求めるならクリームがおすすめです。

まとめ:あなたの肌に合った「レシピ」を見つける

スキンケアは、単なるアイテムの集合体ではありません。洗顔から始まり、化粧水、美容液、クリームと続く一連の「流れ」であり、それぞれが重要な役割を担っています。

「良い」とされているアイテムをなんとなく使うのではなく、「このステップでは、この役割を担っているから、このアイテムを選ぼう」と、全体のバランスを考えられるようになると、あなたのスキンケアはきっと変わります。

自分だけの肌の悩みに合わせた、あなただけの「スキンケアレシピ」を見つけてみませんか?

秋のお肌の変化と年代別スキンケア完全ガイド

涼しい風が心地よい秋。でも、お肌にとっては実はとても複雑な季節なんです。夏から冬への移り変わりの中で、お肌はさまざまな変化に対応しなければなりません。今回は、秋特有のお肌の悩みと、年代に応じたケア方法を詳しくご紹介します。

秋のお肌が複雑になる理由

1. 環境の急激な変化がお肌を混乱させる

秋は気温と湿度が急激に変化する季節。この環境の変化が、お肌に大きな負担をかけています。

空気が乾燥すると、お肌の水分がどんどん蒸発して乾燥状態に。すると、お肌は「大変!水分を守らなくては」と慌てて皮脂を分泌し始めます。これが、よく耳にする「インナードライ」の状態です。

表面はテカテカしているのに、内側はカラカラ。この皮脂の過剰分泌が肌荒れや赤み、毛穴の目立ちにつながってしまうのです。

秋の対策ポイント: たっぷりと保湿して、お肌が乾燥の季節に上手に適応できるようサポートしましょう。

2. 夏のダメージが今になって現れる

春から夏にかけて浴び続けた紫外線、特にUV-Aは、お肌の深部にじわじわとダメージを蓄積させています。この紫外線がコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやハリ不足の原因となります。

さらに、メラニンの生成も促進されるため、秋になるとシミやそばかすが濃く目立って現れるように。この現象は「光老化」と呼ばれ、お肌の老化を加速させる最大の要因の一つなんです。

秋の対策ポイント: 夏に受けた紫外線ダメージは長引かせず、早めにしっかりとケアしておくことが大切です。

3. 体の内側からの影響も見逃せない

秋は寒暖差の大きい季節。朝晩の気温差や天候の変化により、自律神経が乱れやすくなります。疲労やだるさを感じやすいのも、この自律神経の不調が原因です。

そして、自律神経の乱れはお肌のコンディションにも直接影響を与えます。血流が悪くなったり、ホルモンバランスが崩れたりして、お肌の回復力が低下してしまうのです。

体の内側から整える方法:

  • 規則正しい睡眠リズムを心がける
  • 軽い運動で血流を促進する
  • バランスの良い食事を摂る
  • 適度なストレス発散を行う

年代別・秋のお肌悩みアプローチ法

10代〜20代:ニキビケアが最重要課題

10代は、ホルモンバランスの急激な変化による皮脂の過剰分泌が主な原因の「思春期ニキビ」が特徴的。20代になると、それに加えて生活習慣の乱れが影響する「大人ニキビ」が現れ始めます。

秋の乾燥によるバリア機能の低下で、これらのニキビが悪化する可能性が高まります。

おすすめケア: 効果的なマイルドピーリングを夜の洗顔に取り入れましょう。ニキビを出来にくくし、ニキビ跡を残さないためにも重要なケアです。

30代〜40代:本格的なエイジングケアの始まり

お肌の保水力の低下が目立ち始める年代です。そのため、秋の乾燥への適応が遅れがちで、「インナードライ」がより深刻になる傾向があります。

また、長年蓄積された紫外線ダメージが、シミやたるみなど目に見える形で現れ始めるのもこの年代の特徴です。

おすすめケア: 保湿だけでなく、シミの予防、シワ・たるみの予防とケアなど、本格的なエイジングケアを始める時期です。美白成分やコラーゲン産生を促す成分を積極的に取り入れましょう。

50代以降:より積極的なアンチエイジングケアを

長年の乾燥や紫外線ダメージに加え、加齢による真皮層のコラーゲンやエラスチンの減少が深く関わり、深刻なシワやたるみが進行します。

さらに、更年期によるホルモンバランスの変動も、お肌をより不安定にさせる要因となります。

おすすめケア: より攻めのアンチエイジングケアを毎日のスキンケアに取り入れていきましょう。ホームケアだけでなく、エステティックサロンや美容皮膚科での専門的なケアも積極的に検討する時期です。

男性特有のお肌悩みにも注目

男性のお肌には独特の特徴があります。皮脂分泌量が女性の2〜3倍と多い一方で、水分保持量は低いという傾向があるんです。

秋の乾燥により水分量がさらに低下すると、これを補おうとして皮脂が過剰に分泌され、表面的なテカリやニキビを引き起こしやすくなります。

おすすめケア: 女性の10代〜20代に準じたケアをベースに、過剰な皮脂を抑制する効果があるビタミンC誘導体の使用と、シミやたるみの予防につながる紫外線対策を重点的に行いましょう。

まとめ:秋を美肌で乗り切るために

秋は夏のダメージケアと冬への準備、両方が必要な複雑な季節です。でも、だからこそしっかりとケアすることで、一年を通して美しいお肌を保つことができます。

自分の年代と肌質に合ったケア方法を見つけて、内側からも外側からも、お肌を大切にいたわってあげてくださいね。美しい秋を、美肌で楽しく過ごしましょう!

毛穴ケアの真実 〜正しい知識で美肌を手に入れよう〜

毛穴って何? あなたのお肌を守る大切な存在

皆さん、「毛穴」と聞くとトラブルや悩みを思い浮かべるかもしれませんね。でも実は毛穴は、あなたのお肌を健やかに保つための重要な役割を担っています。

毛穴は皮脂を排出して肌のつややかさを演出する大切な組織。顔には頭の次に多く、約20万個もの毛穴があります。特に顔の毛穴は皮脂腺が発達していて、皮脂の分泌量が多いのが特徴です。この毛穴から出る皮脂や汗が混ざり合って「皮脂膜」を形成し、外部の刺激や乾燥から肌を守ってくれているんです。

気になる毛穴トラブルの原因

「詰まり」や「開き」など、毛穴トラブルに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
これらの原因は主に次の2つです:

  1. 乾燥による過剰な皮脂分泌:お肌が乾燥すると、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌されます。この過剰な皮脂が毛穴に詰まり、黒ずみやニキビの原因になることも。
  2. コラーゲン・エラスチンの減少:年齢とともにお肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが減少すると、お肌がたるみ、毛穴が目立つようになります。

保湿の常識が変わった!

「乾燥したら油分でフタをする」というのは、実は過去のスキンケアの常識なんです。お肌の潤いを守るのは:

  • 約80%がセラミドなどの角質細胞間脂質
  • 約18%が尿素やアミノ酸などの天然保湿因子
  • わずか2〜3%が皮脂(油分)

つまり、セラミドや天然保湿因子をしっかり補うことが大切なんですね。

効果的な毛穴ケア、こう始めましょう!

1. 過剰な皮脂分泌を抑える

  • 肌に足りない保湿成分をしっかり補うことで、過剰な皮脂分泌を防ぎましょう
  • ビタミンC誘導体を含む化粧品を使うと、皮脂の分泌を適切にコントロールする効果が期待できます

2. 適切なクレンジングと洗顔を

  • あなたの肌の皮脂量やメイクの程度に合った洗浄力のクレンジングや洗顔料を選びましょう
  • 洗いすぎは逆効果!必要な皮脂まで落としてしまうと、さらに皮脂が分泌されてしまいます

毛穴は敵ではなく、あなたの肌を守る味方です。正しい知識と適切なケアで、健やかで美しい肌を目指しましょう

次回はより専門性の高いケアを実際の成分を取り上げてまとめてみたいと思います。
※見出し画像はAI生成です

ALLNA ORGANIC(オルナオーガニック)美容液<美容液>

明けましておめでとうございます。

今年もぽつぽつと続けていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

2022年の一発めは角質細胞間脂質ーー乾燥肌・敏感肌の救世主セラミド配合スキンケア化粧品についてです。

昨年から引きずって新しい年に持ち込むのはちょっと気持ち悪いかんじがありますが、保湿ケアはやはりスキンケアの基本ですし、時期的にもタイムリーですしね。

あと、意外と知られていないですが、たるみの一次的要因も乾燥です。

マスク生活が長くなりすぎていて、たるみによる老け顔に悩む方も増えていますものね。

いつどこでどなたの目に留まるか分からないので、困っている方のお力になれるよう、しっかりしたためておきたいと思います。

皮膚科学的に肌のうるおいとはなんなのか、どんな成分が有用なのかは下記にまとめました。

皮膚科学発想の保湿スキンケア

皮膚科学発送の保湿スキンケア〜実践編〜

長いのでテキスト君とあまり親しくない方は読みにくいと思います。

3行でまとめると……

敏感肌は乾燥肌が悪化した状態

うるおいは8割がセラミド、2割弱が天然保湿因子、2,3%が皮脂(油分)によって維持されている

スキンケアにセラミドを取り入れよう! だけど、実際の製品選びは難しいよ〜

ということです。

前置きが長くなりましたが、今回のセラミド配合化粧品を見ていきます。

ALLNA ORGANIC(オルナオーガニック)美容液

ALLNA ORGANIC(オルナオーガニック) 美容液 47ml
3,,054円(2022年1月amazonでの価格)

オルナオーガニック 美容液の全成分

水、BG、グリセリン、ペンチレングリコール、プラセンタエキス、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、セラミドNP、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、サクシノイルアテロコラーゲン、アセチルヒアルロン酸Na、オレンジ果皮油、ラベンダー油、ティーツリー葉油、キハダ樹皮エキス、ヒメフウロエキス、ツボクサエキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、ユキノシタエキス、オウゴン根エキス、イタドリ根エキス、ソメイヨシノ葉エキス、カミツレ花エキス、ノイバラ果実エキス、トウキンセンカ花エキス、カンゾウ根エキス、チャ葉エキス、アルテア根エキス、イザヨイバラエキス、ラベンダー花エキス、ボタンエキス、ローズマリー葉エキス、キュウリ果実エキス、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス、フユボダイジュ花エキス、ヤグルマギク花エキス、ローマカミツレ花エキス、ユズ果実エキス、オリーブ果実油、アルガニアスピノサ核油、シア脂、グリチルリチン酸2K、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、スクレロチウムガム、リン酸アスコルビルMg、アスコルビルグルコシド、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、PEG-60水添ヒマシ油、キサンタンガム、水酸化K、ヒアルロン酸クロスポリマーNa、カルボマー、フェノキシエタノール(amazon当該製品ページより引用)

オルナオーガニック 美容液の成分解説とパフォーマンス

基材である水につづき、BG、グリセリンと吸湿性により保湿するマイルドな保湿剤が続いています。ペンチレングリコールはグリセリン同等の保湿剤ですが、抗菌作用があるので防腐剤がフェノキシエタノールの時によく入っています。フェノキシエタノールはパラベンと比べると守備範囲がちと狭いそうですのでね。

ここまでは化粧水や美容液の定番の走り出しです。

次がプラセンタです。

プラセンタは美白、保湿、抗老化と美容作用を広範に持つ成分です。出はじめの頃は抗老化作用をもてはやされていたのですが、最近は美白化粧品やアンチエイジング化粧品のメインの成分は張れず、サブ的位置づけで主役の成分と抱き合わせで入っていることが多いです。芸能界でいうバーターみたいな。芸能界と違うのは、プラセンタの方が若手でなく、旬を過ぎた存在であることでしょうか。あ…なんか、悲哀が満ちてきた。やめましょう。

次にヒアルロン酸(2種)があり、ここで今回の主役セラミドNPが登場です。

NPはセラミド3のことで、主なはたらきはバリア機能の強化・維持。

その後はコラーゲン(3種!)がつづき、ヒアルロン酸の優等生アセチルヒアルロン酸があり、香料である精油が3種、そして怒涛の植物エキス群です。

成分表示からパフォーマンスを想像するのなら香料や製品安定剤の前まで見ます。それらは本当に微量で、以後に入っている成分はたとえスター級の美容訴求成分であってもとっても薄いので、残念ですが美容効果ということでは意味がないことが多いです。名称があるとなんかいい気はしますけれどね。気分は上がる。

こちらの製品の場合、成分表示の後方、増粘剤の手前に優秀な新しいタイプのVC誘導体の成分名称があるのですが、残念ながら微量すぎてVCのもつ美容効果の恩恵にはあずかれないと思います。VCはある程度の濃度がないと本当に働かないので。3%は欲しいです。

では、本題の保湿力のほどはどうでしょうか。

うーん…こちら、ちょっと難しいです。

成分表示に化粧品の常識をプラスして考えると、これまで取り上げてきた3,000円前後または以下の製品と同じで、たぶん…ペンチレングリコールまでがほとんどを占めていて、きっとセラミドはうっすいと思うんですよ。

だって、47mlで3,054円ですからね。安い。安すぎる。

ただちょっと引っかかるんですよね。

香料前までの成分名の羅列が妙にリアルというか。感覚的な話で申し訳ないんですけれど。

ちょっとプラセンタの位置が高すぎて気にはなるけど、ヒアルロン酸とコラーゲンのくだりはすごくリアル。こういう成分表示のお宝レベルの高機能性化粧品、実際に存在していて知っています。

メーカーさんがベンチャーっぽいのも引っかかります。

一般に、どの業界でもそうだと思いますが大きな会社が販売している商品には人件費や広告費などの経費がたくさん製品価格に入っているので、価格の割に性能は低くなりがちです。分かりやすい例を挙げると、家電とかね。最近ですと、日本メーカーのものよりも中国とか韓国のメーカーさんの方が安いですよね。人件費が主な要因だと思うんですが、今後は変わってきそうです。(いや、もう変わってきているかもしれないけど、その辺は明るくないので勘弁してください。よく知りもしないのに生意気いってすみません)

あと別の例だと、生命保険のライフネットさんとかもね。ライフネットさんの方がピッタリかも。

化粧品も同じです。大企業さんの製品はほら、テレビでバンバンCMとかやっていますでしょう? ああいう広告費とか、百貨店のブースの賃料とか、そこで働くスタッフさんの人件費とかが製品価格に乗っていますからやっぱりベンチャーの作る化粧品に比べると価格の割に美容成分はそうでもないことが多いです。

もっとも有名企業の化粧品を買う理由は性能が全てではないでしょうけれどね。性能とコストパフォーマンスを重視して選ぶなら大きなメーカーさんの化粧品は候補から外れるのは道理というものです。

ちょっと話逸れちゃっているので戻します。

そういう、成分表示そのものだけでなく、背景や長年多くの化粧品と戯れてきたマニアックエステティシャン(職歴16年)の勘を加味すると、あり得なくないような気がしてしまうんですよね〜。お宝の可能性があるんですよね〜

どうしようかな、買ってみようかな。

……

……と、ここまで考えてまた成分見直してみたんですけれど。

キサンタンガム

カルボマー

けっこう増粘剤入ってるね。

セラミド美容液には入っててもおかしくはないけど、ヒアルロン酸は粘度の高い成分だからヒアルロン酸の濃度がそれなりにあると増粘剤は入ってないことが多いのよね。シア脂も超微量とはいえ入ってるのにね。さらにマシマシ増粘しちゃうのか。

やっぱり薄いのかな。シャバシャバなのかな。

まとめ

オルナオーガニック美容液は、ふつうに考えたら保湿効果はそれほど高くなく、天然香料で気持ちよく優雅にスキンケアを楽しめる化粧品。だけど、もしかすると、ひょっとするとお宝美容液(お値段の割に性能・美容効果が高い)の可能性がないわけでもないかも?! 肌状態に余力と懐に余裕のある方は一度試しに買ってみても面白いかもしれないです。

余談 オーガニックは肌に良いのか?

美容効果という観点では別に良いことはありません!

商業的にはおおいに意味がありますけれどね。

オーガニックはざっくり言うと、決められた環境、条件で栽培された農作物ですが、化粧品成分の場合はそのまま口に入るわけでなく、そこから精製するのでその過程で残留農薬などはほとんど残らないそうです。そもそも一番分子が大きいまま残る植物エキスはそんなに高濃度に配合できるものでなく、製品に占める割合も少ないですしね。植物由来の薬剤にいたっては、農薬とかもう次元が違う話です。

だけど、「オーガニック」の文言に惹かれて製品を手にとる方の心理は、正味どうなのかってことは関係ないと思うのです。先の大企業の化粧品を購入される人と一緒でね。

化粧品の世界ーー特に日本の消費者が、化粧品選び・購入の際に重視しているのは「肌やからだへのやさしさ」「安全かどうか」なんだそうで、特に植物由来成分の好感度が高いそうです。そういう意味ではオーガニック表記は魅力的であり、売れやすい製品になるのではないでしょうか。

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当ブログの有料記事

amazonで買う10代から20代前半のスキンケア用品一式(有料記事/100円,2018年夏UP)

amazonで買える1500円以下の肌にやさしい日焼け止め(有料記事/220円,2021年夏UP)

期間限定で無料公開しています。

12月26日までです。

ここでも市販の製品についてかなり詳しく書いているのですが、このふたつの記事はたくさんの製品の成分を見て、良さげなものはすべて実際に購入し、その手で試用していろいろ確かめたうえで書きました。

その一連の手順は、サロンでフェイシャルに使用する化粧品を探す時、

はたまた、ホームケアのためにお客様に合う化粧品をお探しするときとまったく同じ手法です。

手間とお金(はっきり書いちゃった。下世話ですみません)が大変かかるので、有料設定にしてあります。

amazonで買う10代から20代前半のスキンケア用品一式 の方は、主題は「10代から20代前半の」なんですけれど、皮膚科学発想のスキンケアの基本と、それに適した具体的なアイテム(クレンジング・洗顔・化粧水・クリーム)をご紹介しているので、その他の年代や男性の方にも応用しやすいと思います。

3年も前に書いたものなので、取り上げている製品で一部リニューアルしたり廃番になっている商品もあるのですが、リニューアル後の製品も成分はあまり変わっていない……むしろ少し良くなったことは確認済みです。

廃番になったのは、日焼け止めなので、それは今年書いたamazonで買える1500円以下の肌にやさしい日焼け止め で補っていただけるのではないかと。

週末のお暇つぶしにいかがでしょうか。

3日間すべて予定ぎっしり、なんて方もいらっしゃるかもしれないし、今はいろんな働きかたやライフスタイルがあるので、お仕事の方もいらっしゃるでしょうし、仕事ではないけれどすべて空白……という方もいらっしゃるかもしれないですよね。

例の輩の情勢もありますし。

悲痛なニュースや事件も多く、まったく心を痛めるばかりですが……

こんなときだからこそてスキンケアなどという軽薄なものを真剣に突き詰めてみるのって、なんか、いいじゃないですか。

人間、現実逃避が必要なときだってありますもの。

リュミエール エッセンシャルセラム<美容液>

肌の乾燥が深刻になる季節なので、皮膚科学的発想の保湿ケアと使えそうな市販のスキンケア化粧品について書いています。予期せずシリーズ化してきていますが、7回目です。

【関連する記事】

肌のしくみにもとづく保湿ケアの考え方

皮膚科学発想の保湿スキンケア~

皮膚科学発想の保湿スキンケア~実践編~

市販(amazon販売)の角質細胞間脂質を含む美容液の表示成分によるパフォーマンス考察

流川製薬 ヒメノネムリ 20ml 2,980円
ビーエス-コスメ セラミド美容液 100ml 2,600円
ブランユー モイスチャージェルセラム 110g 6,600円
チューンメーカーズ セラミド200 20ml 1,980円

セラミドは全世代のスキンケアの要ですし、こうやってひとつのテーマに絞ってひとつひとつの製品を見ていくと、化粧品選びの面白さや難しさがよく分かるのでもう少し掘り下げていきたいと思います。

リュミエール エッセンシャルセラム

LUMIÈRE(リュミエール)エッセンシャルセラム 30ml
3,980円(2021年12月amzonでの価格)

リュミエール エッセンシャルセラムの全成分

水、BG、グリセリン、ペンチレングリコール、ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、3-Ο-エチルアスコルビン酸、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、プラセンタエキス、フムスエキス、ヒアルロン酸Na、フィトスフィンゴシン、コレステロール、ベルガモット果皮油、ニオイテンジクアオイ油、アルテミシアパレンス花油、クスノキ葉油、イランイラン花油、ビャクダン油、パルマローザ油、ダマスクバラ花油、シア脂、ホホバ種子油、アルガニアスピノサ核油、馬油、オリーブ果実油、(クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸)グリセリル、アルギニン、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、サッカロミセスセレビシアエエキス、ポリソルベート60、ラウロイルラクチレートNa、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、PEG-40水添ヒマシ油、カルボマー、キサンタンガム、エチルヘキシルグリセリン、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、トロポロン、フェノキシエタノール

リュミエール エッセンシャルセラムの成分解説と考察

基材につづき、定番の保湿剤であるBG、グリセリン、ペンチレングリコールの表記が見られます。

美容液や化粧水の定番の表示順です。

続くのは、 ヒト脂肪細胞順化培養液エキス 。通称”ヒト幹細胞”。2021年現在では理論的にも効果の面からいっても、もっとも注目・期待されている抗老化成分といってよいと思います。私もサロンでフェイシャルに使用する化粧品にも採用していますし、販売化粧品でも含有製品をもちろん取り扱っています。

その次の表示、 3-Ο-エチルアスコルビン酸 はビタミンC誘導体の一種。やや古いタイプのVC誘導体で、特に日焼け後に取り入れたい種類です。

VC誘導体の後にセラミド類の表記が出てきます。

セラミドEOPはセラミド1、セラミドNPは3、セラミドAPは6Ⅱです。ヒト型セラミドの種類も良いですね。堅実です。

その他に美容訴求成分としては、プラセンタエキス(保湿・美白剤)、ヒアルロン酸Na(保湿剤)、フィトスフィンゴシン(細胞間脂質類似成分・保湿剤)などが入っています。……いいですね!

成分表示としては、はっと目に留まります。さて、想像される実際のパフォーマンスのところはどうでしょうか。

長年(13年)多数の化粧品の成分を見、実際に手にとって扱ってきたマニアックエステティシャンの感覚からいくと、「有り得る」化粧品だと思います。

有りえる、というのは、常用の候補に成り得るアイテムということです。

表示上はこれまで取り上げてきた細胞間脂質配合の美容液たちと同じように、ベースの保湿剤が多いように見えますが、以降の表示順もひっかかるところがあまりなく……つまり、容量・価格・配合成分にあまり無理があるように見えないのが理由のひとつ。

あとね、さらに感覚的な話で申し訳ないんですけれども。

なんか、韓国系の化粧品っぽいんですよね。成分構成が。

セラミド類よりも前表示の最強抗老化成分”ヒト幹細胞”って、本来とても高価な成分なんです。

高濃度……化粧品の美容訴求成分の高濃度とは、3%以上くらいのことからを言いますが、ヒト幹細胞の場合5%を超えてくると美容液1本の相場がだいたい2万円前後です。

ただね、これ裏話というかちょっと特殊な事情がありまして。

ヒト幹細胞の成分はほとんど、韓国から買っているらしいのですよ。日本のメーカさんも。

確か……あれは、コロナの前なので2018年か2017年くらいだったと思うのですけれど、そのときの展示会でその話を耳にしまして。当時は国産のヒト幹細胞はほとんどなく、韓国のメーカー数社で独占状態だったらしいんですよね。

んで、そのうちの1社が直販で美容原液を展示会で販売していまして、それがびっくりするくらいの高濃度でこれまた目の玉が飛び出すくらいの低価格だったんですよ。確か3全円弱……。いろんな意味で喉から手が出るくらい欲しかったんですけど、帰りの飛行機の時間が迫っていて、しかも会計待ちの列の長さが正気の沙汰とは思えないほどで、諦めたので実物は手に取れなったのですが。

分かりやすく例えると、卸お菓子工場で焼いた無名カステラは千円だけど、同じカステラでもデコられて、しっかり包装されたものは別ブランド名で〇倍の価格で販売されている、みたいな話です。

まあ、化粧品に関してはカステラと違って成分の組み合わせ自体に販売メーカーさんのセンスが出るし、ヒト幹細胞はすごく良い成分だけどそれだけ使えばいいってことでもないので、話はそんなに単純にはいかないんですけれど。

少し話が逸れてしまったのですが、そんなわけで成分表示上はこれまで取り上げた他の製品同様、BGなどの基本的な保湿剤の表示も多いし、本来高価な成分であるヒト幹細胞の表示順が妙に高いのですが、そういう事情をふまえると、有り得なくない構成だし、価格と容量をふまえても割りと現実的なかんじがするのです。

VC誘導体の種類が古典的なのも、なんかリアルなんですよね。

大分とっ散らかってきたので、まとめます。

まとめ

リュミエール エッセンシャルセラムは、もしかしたら掘り出し物かもしれない、マニアックエステティシャンも気になる美容液。角質細胞間脂質(セラミド)の他、美白剤、抗老化剤もバランスよく含まれており、基本の美容液の候補として考えてみてもいいかもしれない。

ただ、実際に使ってみると思いの他、美容訴求成分の濃度が薄い可能性も有り。

とりあいず1度購入してみても良い製品だと思います。

***

ひと昔まえと違って、今はだれでも化粧品の成分名を見て、それがどんなものでなんの美容効果があるのか気軽に調べられるようになりました。ネットってそういう意味では本当にすばらしいし、有難いです。

だけど、なんの領域でもそうだと思うのですが、それだけでは分からないことって多いのですよね。

よく、こんなに長いこと化粧品を見ていて飽きないのかと言われるんですけれど、継続してたくさんの製品を見てきたからこそ分かる、勘みたいのが形づくられてきて、しかもそれが洗練されていくのが面白いので、飽きることなどないのです。

一見全く違うようでいて、関連する話だと思うのですが――

持病があって、いろんなお医者様に診ていただいてきたんですが、ベテランで名医と言われる方ほど検査結果だけでなくご自身の目で見たその感覚を大事にされているようで、感銘を受けました。

一緒くたにしてしまうのはおこがましいんですけれど、やっぱり、似たようなものなのだと思います。

お医者様のように直接的に、しかもたくさんの人のお力になれるわけではありませんが、お肌の悩みはささいなことのようでいて、案外とその人のQOLを損なうし、ひいては人生に影響を及ぼすものです。

ただ面白いのでやってきているだけですが、お肌のことでお困りの方がいらっしゃり結果的にでも力になれるのなら、これほど光栄なことはないと思っています。

チューンメーカーズ セラミド200<美容液>

お肌の乾燥が特に気になる秋~冬。

年齢を重ねるにつれ、その悩みはいっそう深刻になりがちです。

そのため、ここ数回は皮膚科学的な保湿ケアとそれに有効なスキンケア化粧品について書いています。

【関連する記事】

皮膚科学発想の保湿スキンケア~理論編~

皮膚科学発想の保湿スキンケア~実践編~

今日も角質細胞間脂質配合のスキンケア化粧品を見ていきたいと思います。

チューンメーカーズ セラミド200

TUNEMAKERS(チューンメーカーズ) セラミド200 原液美容液 20ml
1,980円(2021年12月amazonでの販売価格)

チューンメーカーズ セラミド200 原液美容液 の全成分

水、1,2-ヘキサンジオール、BG、コメヌカスフィンゴ糖脂質、ペンチレングリコール、グリセリン、水添レシチン、水添リゾレシチン、アルギニン(公式サイトさんより引用)

チューンメーカーズ セラミド200 原液美容液 の成分について解説

基材の水に続き、保湿剤兼防腐・殺菌剤の 1,2-ヘキサンジオール 、吸湿性により保湿する定番の保湿剤BGの表記があります。その次にこちらの製品の冠成分である コメヌカスフィンゴ糖脂質があり、またまた定番の保湿剤である ペンチレングリコール、グリセリン がつづき、乳化剤である水添レシチン、同じく水添リゾレシチン、最後にアミノ酸の一種アルギニンが見られます。

ここまで見るとお気づきのことと思いますが……

セラミドは入っていません。

製品名に「セラミド」という文字があるだけで、メーカーさんもセラミドが入っているとは書いていません。

セラミド※

※コメヌカスフィンゴ糖脂質

と、繰り返し書いてあります。

コメヌカスフィンゴ糖脂質 とはその名のとおり、コメヌカから精製抽出された植物性スフィンゴ糖脂質――つまり、通称”植物性セラミド”です。

植物性セラミドは、ヒト型よりはむろん、動物性セラミドよりもはたらきが劣りますが、原材料が安価なため製品価格もお手頃になりやすいという点で懐にやさしい成分です。ただ、植物性の成分は濃度高く配合するのが難しいので、単体だとその効果がちょっと心もとないのがネック。

こちらはどうでしょう。

メーカー公式サイトさんによると、セラミド200の200は同メーカーさんの別製品「セラミド原液美容液」と比較してコメヌカスフィンゴ糖脂質を2倍にしたとのこと。2倍は濃度のことなのか、量のことなのかは分かりません。

成分表示から察するに、たぶん”量”でしょうかね。

セラミドとセラミド200の成分表示とその順がまったく同じなので。

いずれにせよ、残念ながらそう濃度が高いものではないのではないかと思います。

その理由としては、そもそも先に書きましたが、植物由来成分はその安定性や使用感からいって高濃度に含まれにくいこと。あとは、 1,2-ヘキサンジオール、BG 、 ペンチレングリコール、グリセリン とベースの保湿剤がやはり入りすぎているように思います。

BGとベンチレングリコールの間にコメヌカスフィンゴ糖脂質表示があるのも気になるところです。

この表示だと、 コメヌカスフィンゴ糖脂質 とペンチレングリコールとグリセリンが同濃度、もしくはコメヌカスフィンゴ糖脂質の方が含有量が多いということになりますが、化粧品の常識からいくと後者は考えがたいので、そもそもBG以後の濃度が大変薄いという可能性も考えられます。

もともと角質細胞間脂質(類似成分)のなかでも働きがおだやかな植物性セラミドにあって、さらに濃度が薄いとなると仕組みは違いますが、水分を大量に抱え込む性質を持つヒアルロン酸を高濃度に含む美容液を使った方が保湿効果を得るという意味では効果的かも。

メーカーさんの推奨する基本の使い方、1回2~3滴では乾燥肌に悩む方が期待されるほどの保湿効果は得られないのでは……?と思います。

乾燥の具合がまだ軽症の方……たとえば、20代半ばくらいの標準的な肌の方ならこちらの製品が合うかもしれない、とエステティシャンは思います。

まとめ

チューンメーカーズ セラミド200 原液美容液 はセラミドは入っておらず、植物性セラミドの1種であるコメヌカスフィンゴ糖脂質が入った美容液。細胞間脂質(類似成分)を含む美容液のなかでは保湿力は高くない方なので、乾燥状態がひどくない方、年齢の若い方向けの美容液と思われます。

1回2~3滴といわず、ちょっと多めに使った方がいいかも。

ちなみに、美容原液とありますが、化粧品における「原液」の定義は定まっていません。こちらもそもそもセラミドではないし、セラミド類似成分であるコメヌカスフィンゴ糖脂質以外にもいろいろ入っています。

また、こういう容器形状ですと導入やポレーションに使えそうなイメージですし、amazonのレビューを見ると実際にお使いの方もいらっしゃるようですが、化粧品や美容機器と日常的に長年戯れているエステティシャン的には、こちらはポレーションやイオン導入には使用しませんし、もし問い合わせがあれば決しておすすめもしません。(理由は長くなるし、話が逸れるので割愛)

***

毎週土曜更新目標ですが、月末月初、年末の関係で慌ただしくなっています。

コロナもきな臭くはなってきたものの、まだまだ感染状況が落ち着いているのでサロン(リアル)の方でもしっかり仕事していかなければなりませんしね。

でも、こりずに次回も土曜更新目標にしています。