リュミエール エッセンシャルセラム<美容液>

肌の乾燥が深刻になる季節なので、皮膚科学的発想の保湿ケアと使えそうな市販のスキンケア化粧品について書いています。予期せずシリーズ化してきていますが、7回目です。

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市販(amazon販売)の角質細胞間脂質を含む美容液の表示成分によるパフォーマンス考察

流川製薬 ヒメノネムリ 20ml 2,980円
ビーエス-コスメ セラミド美容液 100ml 2,600円
ブランユー モイスチャージェルセラム 110g 6,600円
チューンメーカーズ セラミド200 20ml 1,980円

セラミドは全世代のスキンケアの要ですし、こうやってひとつのテーマに絞ってひとつひとつの製品を見ていくと、化粧品選びの面白さや難しさがよく分かるのでもう少し掘り下げていきたいと思います。

リュミエール エッセンシャルセラム

LUMIÈRE(リュミエール)エッセンシャルセラム 30ml
3,980円(2021年12月amzonでの価格)

リュミエール エッセンシャルセラムの全成分

水、BG、グリセリン、ペンチレングリコール、ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、3-Ο-エチルアスコルビン酸、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、プラセンタエキス、フムスエキス、ヒアルロン酸Na、フィトスフィンゴシン、コレステロール、ベルガモット果皮油、ニオイテンジクアオイ油、アルテミシアパレンス花油、クスノキ葉油、イランイラン花油、ビャクダン油、パルマローザ油、ダマスクバラ花油、シア脂、ホホバ種子油、アルガニアスピノサ核油、馬油、オリーブ果実油、(クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸)グリセリル、アルギニン、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、サッカロミセスセレビシアエエキス、ポリソルベート60、ラウロイルラクチレートNa、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、PEG-40水添ヒマシ油、カルボマー、キサンタンガム、エチルヘキシルグリセリン、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、トロポロン、フェノキシエタノール

リュミエール エッセンシャルセラムの成分解説と考察

基材につづき、定番の保湿剤であるBG、グリセリン、ペンチレングリコールの表記が見られます。

美容液や化粧水の定番の表示順です。

続くのは、 ヒト脂肪細胞順化培養液エキス 。通称”ヒト幹細胞”。2021年現在では理論的にも効果の面からいっても、もっとも注目・期待されている抗老化成分といってよいと思います。私もサロンでフェイシャルに使用する化粧品にも採用していますし、販売化粧品でも含有製品をもちろん取り扱っています。

その次の表示、 3-Ο-エチルアスコルビン酸 はビタミンC誘導体の一種。やや古いタイプのVC誘導体で、特に日焼け後に取り入れたい種類です。

VC誘導体の後にセラミド類の表記が出てきます。

セラミドEOPはセラミド1、セラミドNPは3、セラミドAPは6Ⅱです。ヒト型セラミドの種類も良いですね。堅実です。

その他に美容訴求成分としては、プラセンタエキス(保湿・美白剤)、ヒアルロン酸Na(保湿剤)、フィトスフィンゴシン(細胞間脂質類似成分・保湿剤)などが入っています。……いいですね!

成分表示としては、はっと目に留まります。さて、想像される実際のパフォーマンスのところはどうでしょうか。

長年(13年)多数の化粧品の成分を見、実際に手にとって扱ってきたマニアックエステティシャンの感覚からいくと、「有り得る」化粧品だと思います。

有りえる、というのは、常用の候補に成り得るアイテムということです。

表示上はこれまで取り上げてきた細胞間脂質配合の美容液たちと同じように、ベースの保湿剤が多いように見えますが、以降の表示順もひっかかるところがあまりなく……つまり、容量・価格・配合成分にあまり無理があるように見えないのが理由のひとつ。

あとね、さらに感覚的な話で申し訳ないんですけれども。

なんか、韓国系の化粧品っぽいんですよね。成分構成が。

セラミド類よりも前表示の最強抗老化成分”ヒト幹細胞”って、本来とても高価な成分なんです。

高濃度……化粧品の美容訴求成分の高濃度とは、3%以上くらいのことからを言いますが、ヒト幹細胞の場合5%を超えてくると美容液1本の相場がだいたい2万円前後です。

ただね、これ裏話というかちょっと特殊な事情がありまして。

ヒト幹細胞の成分はほとんど、韓国から買っているらしいのですよ。日本のメーカさんも。

確か……あれは、コロナの前なので2018年か2017年くらいだったと思うのですけれど、そのときの展示会でその話を耳にしまして。当時は国産のヒト幹細胞はほとんどなく、韓国のメーカー数社で独占状態だったらしいんですよね。

んで、そのうちの1社が直販で美容原液を展示会で販売していまして、それがびっくりするくらいの高濃度でこれまた目の玉が飛び出すくらいの低価格だったんですよ。確か3全円弱……。いろんな意味で喉から手が出るくらい欲しかったんですけど、帰りの飛行機の時間が迫っていて、しかも会計待ちの列の長さが正気の沙汰とは思えないほどで、諦めたので実物は手に取れなったのですが。

分かりやすく例えると、卸お菓子工場で焼いた無名カステラは千円だけど、同じカステラでもデコられて、しっかり包装されたものは別ブランド名で〇倍の価格で販売されている、みたいな話です。

まあ、化粧品に関してはカステラと違って成分の組み合わせ自体に販売メーカーさんのセンスが出るし、ヒト幹細胞はすごく良い成分だけどそれだけ使えばいいってことでもないので、話はそんなに単純にはいかないんですけれど。

少し話が逸れてしまったのですが、そんなわけで成分表示上はこれまで取り上げた他の製品同様、BGなどの基本的な保湿剤の表示も多いし、本来高価な成分であるヒト幹細胞の表示順が妙に高いのですが、そういう事情をふまえると、有り得なくない構成だし、価格と容量をふまえても割りと現実的なかんじがするのです。

VC誘導体の種類が古典的なのも、なんかリアルなんですよね。

大分とっ散らかってきたので、まとめます。

まとめ

リュミエール エッセンシャルセラムは、もしかしたら掘り出し物かもしれない、マニアックエステティシャンも気になる美容液。角質細胞間脂質(セラミド)の他、美白剤、抗老化剤もバランスよく含まれており、基本の美容液の候補として考えてみてもいいかもしれない。

ただ、実際に使ってみると思いの他、美容訴求成分の濃度が薄い可能性も有り。

とりあいず1度購入してみても良い製品だと思います。

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ひと昔まえと違って、今はだれでも化粧品の成分名を見て、それがどんなものでなんの美容効果があるのか気軽に調べられるようになりました。ネットってそういう意味では本当にすばらしいし、有難いです。

だけど、なんの領域でもそうだと思うのですが、それだけでは分からないことって多いのですよね。

よく、こんなに長いこと化粧品を見ていて飽きないのかと言われるんですけれど、継続してたくさんの製品を見てきたからこそ分かる、勘みたいのが形づくられてきて、しかもそれが洗練されていくのが面白いので、飽きることなどないのです。

一見全く違うようでいて、関連する話だと思うのですが――

持病があって、いろんなお医者様に診ていただいてきたんですが、ベテランで名医と言われる方ほど検査結果だけでなくご自身の目で見たその感覚を大事にされているようで、感銘を受けました。

一緒くたにしてしまうのはおこがましいんですけれど、やっぱり、似たようなものなのだと思います。

お医者様のように直接的に、しかもたくさんの人のお力になれるわけではありませんが、お肌の悩みはささいなことのようでいて、案外とその人のQOLを損なうし、ひいては人生に影響を及ぼすものです。

ただ面白いのでやってきているだけですが、お肌のことでお困りの方がいらっしゃり結果的にでも力になれるのなら、これほど光栄なことはないと思っています。

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