<化粧水>透明白肌 ホワイトローション

透明白肌 ホワイトローション 400ml
透明白肌 ホワイトローション 400ml
1,296円(2018年8月amazonでの価格)

全成分:
水、グリセリン、DPG、3-O-エチルアスコルビン酸、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ヒアルロン酸Na、加水分解コラーゲン、豆乳発酵液、クズ根エキス、クロレラエキス、アロエベラ葉エキス、ボタンエキス、ダイズ種子エキス、アルニカ花エキス、アルテア根エキス、フユボダイジュ花エキス、スクワラン、グリチルリチン酸2K、BG、プロパンジオール、ジグリセリン、ペンチレングリコール、グリセリルグルコシド、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10、キサンタンガム、水添レシチン、PCA、トコフェロール、フェノキシエタノール


先日思い立って、「皮膚科学を基に考える、amazonで買う10代から20代前半のスキンケア用品一式」をまとめましたが、その際に候補として成分を見て購入したもののボツった製品です。


10代から20代前半向けのスキンケア用品を選ぶときの考え方、必要なものは下記にまとめました。


参考記事:10代から20代前半の若い人におすすめするスキンケア

VC誘導体が含まれていて、なおかつバランス良く保湿剤も入っている、1,500円以下の化粧水ということでこちらを候補に考えました。


成分を見ていきます。


VC誘導体は、3-O-エチルアスコルビン酸、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルと2種類入っています。


「3-O-エチルアスコルビン酸」は水溶性のVC誘導体で、即効性と安定性に優れます。紫外線A波によるサンタン(炎症を起こさずに黒くなる日焼け)に高い有効性を示すことが分かっています。


「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル」は本来水溶性のVCを油溶性にすることで、非常に高い安定性を持つ成分です。油溶性なので皮脂などにもよく溶け、浸透性が高いのが特徴。美白剤でもありますが、浸透しやすいので過酸化抑制やコラーゲンの産生促進など抗老化作用期待できる成分です。


保湿剤は定番のグリセリン、DPG、BG、プロパンジオール、ジグリセリン、ペンチレングリコールの他、高い保水力を持つヒアルロン酸Na、加水分解コラーゲンなどが入り、他に植物エキス類も入っていてバランスが良い感じです。

こんな風に成分を見ていって、実際に試用するために購入し、手にとってみたのですが、手のひらに出して手の甲になじませてみた瞬間……


ん? んんん?


と思いました。


そこに、予期せぬ油様感があったのです。


すぐさま成分を見直してみると……


__ 人人人人__
>  スクワラン  <
 ̄  ̄Y^Y^Y ̄  ̄

スクワラン……


うん。


ふつうに、油、入っていたね…… スクワラン自体は良質の油分だけどさ……


単純に見落としただけでした。


化粧水に油や油様成分が入っている製品は、こちらに限らずけっこうあります。


それらが入っていると、ペタペタしたり、しっとりした質感になるので好き・嫌いはもちろんあると思いますが、スキンケアの有効性という観点からはどうでしょうか。


あまり詳しく書くと主旨がおかしくなるので別の機会にしたいと思いますが、今回に関していえば完全にアウトです。


それは、目的が「10代から20代前半の若い人向けのスキンケア用品」として適した化粧水を探すことだったからです。


詳しくは、「10代から20代前半の若い人におすすめするスキンケア」に書きましたが、この年代はにきびと過剰な皮脂に悩まされがちな年代です。


そして、なおかつ肌の水分量もまだまだ十分。


皮脂腺の少ない目元、口元を中心に季節や肌の状況に合わせて油分を補う必要はありますが、化粧水は洗顔後の肌を整えるために用い、基本的には顔全体に塗り広げるものです。


そこに油や油様成分が入っているとなると、使い分けや調整がしにくく、べたつきやテカリの原因になりかねません。


というわけで、見落としという初歩的なミスですが、ボツとなりました。


大人が使う場合も、そうですね…。


油分や油様成分が入った化粧水を採用するべき肌の状態や、状況(予算など)が思い当たらないのが正直なところです。


大人のスキンケアは基本的には「化粧水」「美容液」「クリーム」で考えますが、美容訴求成分の濃度が高くなりやすい美容液やクリームに比べると化粧水は安価なので、もしかすると予算の関係で化粧水しか使えないという場合もあるかもしれません。


たとえば、こちらの化粧水は1,296円です。


今回考えた、若い人向けのスキンケアプランに採用したクリームは、実は同じぐらいの価格です。保湿成分しか入っていないクリームなんですけれどね。


予算が限られている場合、大人が何よりも優先すべきなのは「保湿」です。


保湿ケアがいちばん質感も見た目にも影響があります。即効性もあります。


美白成分や抗老化成分は使い続けてはじめて、予防的な意味で効果※を得られますのでね。変化は感じにくいものが多いです。一部、最先端の化け物級の化粧品は事情が違いますけれど。


1,500円の予算で考えなければならないのなら、すっぱり美白と抗老化は諦めて、保湿に特化した方が結果的には満足度も高いし、ケア効果も得られやすいです。


という風に考えると、同じ予算で化粧水ではなく、クリームを購入した方が良いと思うのですよね。化粧水はほとんど水ですからね。


……ここまで書いていて、はたと気づいたのですが、


恐らく油分や油様成分を含む化粧水の存在意義は、消費者の「好き」に応えるということではないでしょうか。
スキンケア用品には化粧水、美容液、クリーム、乳液、ジェル、オールインワンなどさまざまな形状のものがありますが、化粧水は特別に人気の形状だと思うのですよね。さっぱりしていて質感が好まれるのでしょうし、「化粧水をたっぷりつける」美容法などが流行ったせいもあるのかもしれません。


いろいろなところで、たびたび書いていますが、皆がみんな、スキンケアに効果を求めているわけではないでしょうし、それでいいのです。


スキンケアという朝晩のわずかな時間が、楽しむためのものや、リラックスするためのひとときだっていい。
その場合、使って気持ちいい化粧水の形状で、ちょっぴり油分が入っていて、なんだかしっとりする感じがする……それもいいですよね。


油分や油様成分を含む化粧水は、効果うんぬんとかではなくて、スキンケアを楽しむために存在していそうな気がします。


スキンケアに効果や結果を求める人には、あまり活躍する場面が少ない性質のアイテムだと思います。


ちなみに、採用となった化粧水は油分は入っておらず、単体で見た場合は、大人の使用も十分有り得るというものでした。


クリームは本当に選択肢が少なくて苦心したのですが、化粧水は衝撃でしたね。この値段で、このクラスの化粧水が存在しているのかと。


10代から20代前半の若い人向けに成分を見て選び、その選んだものを実際に洗浄力や保湿力などをテストして、クレンジング、洗顔、化粧水、クリーム、日焼け止めの計5点のおすすめスキンケアセットを考えたのですが――
もしこれを大人が使った場合はどうなるのか、男性が使う場合がどうか、ということも合わせて書きました。


ボリューム出すぎちゃって、有料(100円)にしてしまったのですが、ご興味の向きはぜひに。


ここから飛べます↓


皮膚科学を基にして考える、amazonで買う10代から20代前半のスキンケア用品一式|せんたくびよりK|note(ノート)
https://note.mu/simple_skincare/n/n67b83fb8d415


飛んだらいきなり課金画面が出るとかいうことではなく、冒頭1700字くらい無料スペースがあります。


※化粧品は効果を謳ってはいけないので、ここでいう効果はあくまでも慣用句的表現の効果です


<本日の所要時間2時間>


時間を食った割にまとまりのないことを書いてしまってショボン。


ふだん店で大人(30代から50代)の肌の状況と予算に合わせて個人個人に合ったスキンケアプラン(化粧水、美容液、クリームなどの組み合わせ)を考えているのですが、大人は目的も肌の状態も予算も全く違うので、本当に難しいのです。


今回、ネットでamazonで買えるもので、10代から20代前半の若い人向けのスキンケアセットを作ってみようと思ったのは、この年齢だといろんな意味で幅が狭いのでやりやすかったからなんですよね。肌の状況も、予算も大人ほど個人差がないと思うのです。


これ、同じものの大人バージョンをやろうと思ったら、たぶん禿げると思います。いろんな意味で。


まず30代と40代と50代と60代以降で分けないといけないし、主目的「美白」「抗老化」「月予算5千円以内」「3千円以内」とか、かなり細分化しないと現実的じゃないですもんねぇ。


でもいつかやってみたい、なぁ……


あと今気づいたんですけれど、うっかりまた1日更新目標から遅れてました。