皆さま、こんにちは。
6月に入り、ここ札幌では真夏かと思うほどの暑さが2日続いています。今年の夏はどうなっちゃうんでしょう?! 怖い……。
初夏とはいえ、お肌にとっては一年で最も警戒すべきシーズンが始まっています。
「まだ真夏じゃないから」「今日は曇っているから」「日陰を選んで歩いているから大丈夫」……そんな風に油断していませんか?
実は、気象庁などのデータを見ても、5月・6月の紫外線量はすでに真夏(8月)と変わらないレベルまで達しています。今回は、知っているようで知らない「紫外線の種類と届き方」のメカニズムを、皮膚科学の視点からロジカルに解説します。
- シミを作る波長、シワを作る波長。「UVA」と「UVB」の違い
地上に降り注ぐ紫外線には、性質の異なる2つの波長があります。
UVB(紫外線B波):肌を赤くさせる「着火剤」
エネルギーが強く、肌の表面(表皮)に急激なダメージを与えます。初夏や夏に日焼けして肌が赤くなったり、後にシミやソバカスになったりする主な原因はこれです。
UVA(紫外線A波):肌の奥を破壊する「老化の爆弾」
地上の紫外線の約9割を占めるのが、このUVAです。UVBのようにすぐ肌が赤くなることはありませんが、波長が長いため肌の奥深く(真皮層)までジワジワと到達します。そして、お肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンを破壊し、深いシワやたるみを引き起こすのです。
肌の老化原因の約8割は、この紫外線による「光老化」だと言われています。しかも、シワを誘発するUVAの降り注ぐ量は、5月・6月の段階で年間最高レベルのピークを迎えているのです。
- 日傘をさしても防げない!?あらゆる角度から襲う「散乱光」
「私は外を歩くとき、必ず日傘をさしているから大丈夫」
そう安心している方にこそ、知っていただきたい事実があります。
私たちが浴びる紫外線には、太陽からダイレクトに届く「直射光」だけでなく、空気中の分子やチリ、地面や建物の壁に反射して届く「散乱光」があります。
驚くべきことに、私たちが浴びる紫外線のうち、約6割がこの「散乱光」なのです。
日傘や帽子の影、建物の日陰などで防げるのは、上から降ってくる「直射光」だけ。横の建物の壁から反射した紫外線や、地面から跳ね返った紫外線(散乱光)は、あらゆる角度から回り込んであなたのお肌に届いています。「日陰にいるのに、なぜか日焼けした気がする」のは、この散乱光の仕業なのです。
- 「曇りの日」も「家の中」も、お肌にとってはセーフティゾーンではない
お天気が悪い日や、外出しない日も油断は禁じ手です。
曇りの日の紫外線量
うっすらと雲がかかっている程度の薄曇りの日でも、快晴時の約80〜90%の紫外線が地上に届いています。どんよりとした曇りの日であっても約6割は通過してくるため、帽子や日傘を使わない分、晴れの日以上に紫外線を浴びてしまうケースも少なくありません。
家の中(ガラス越し)
肌の奥を脅かすUVAは、窓ガラスをいとも簡単に透過します。遮光カーテンなどで対策をしていない限り、お部屋の中でスッピンで過ごしている間にも、窓際から差し込む紫外線によって光老化はじわじわと進行しているのです。
まとめ:365日、どこにいても隙のない「プロの紫外線対策」を
直射光、散乱光、曇りの日の透過光……お肌を取り巻く環境は、私たちが思っている以上にシビアです。365日、どこにいても紫外線から逃げることはできません。
だからこそ重要なのは、「浴びてしまったダメージをその都度リセットする内側のケア」と、「散乱光すら跳ね返す隙のない外側のシールド」です。
賢く日焼け止めを選び、確実に使ったうえで浴びてしまった紫外線は科学にもとづいたケアでしっかり対処していきましょう。
曇りの日も、日陰を歩く日も、お部屋で過ごす日も。
紫外線対策を忘れずに。